昨今身近になってきた美容医療。自分に合ったクリニックを口コミから探すことができるサービスとして話題の「トリビュー」創業者、毛迪（もう　でい）さんにインタビュー！　事業を始めた原体験や転機となった出来事などについても伺いました。

【毛迪プロフィール】
年齢：34歳/職業：株式会社トリビュー代表取締役/家族構成：独身
X @deisyyy_tb

topics12万件以上の口コミから美容医療のクリニックや施術を比較可能！

――株式会社トリビューの事業内容を教えてください。

美容医療の口コミを見て美容クリニックの予約ができるプラットフォーム「トリビュー」を運営しています。トリビューでは目を大きくしたり鼻を高くしたりするような外科手術を伴う美容整形はもちろん、脱毛やシミ取りのような美容皮膚科、ヒアルロン酸やボトックスのような注入施術、ホワイトニングや歯列矯正などの審美歯科まで扱っています。いわゆる保険が効かない自由診療のものですね。

例えば風邪をひいて内科や耳鼻科に行ったとして、どこのクリニックでも近しい成分のお薬がもらえると思うんですけど、美容医療の場合はクリニックによって値段も先生の専門性も違うので、どのクリニックに行けばいいのか選ぶのが難しいんですね。そこでトリビューはクリニックやドクターの口コミ・症例を掲載して、納得できる美容クリニック・施術選びができるサービスを目指しています。2017年に創業したので、今年で８年目になりました。

トリビューでは現在口コミが12万件以上投稿されているそう。利用者は月間30万人。

――起業前はどのようなお仕事を？

新卒でリクルートに入社して、２年間広告営業をしたあと、ベンチャーキャピタルで１年働き、会社を立ち上げました。

――起業しようと思ったきっかけは？

リクルートにいたときは割と深夜まで働くような環境だったのですが、その状況の中で仕事を最後までやり切る熱量を持てるかどうかは、私の場合、自分が扱っている領域に強い関心が持てるかどうかと直結していました。せっかくなら、自分の人生の中で時間を使いたいと強く思えるテーマや領域で仕事をしたいと考えたのがきっかけでした。

具体的に起業してみようと考えたのは、25、６歳の頃。失敗してもまだやり直せる年齢だし、何かチャレンジするなら今だと思って、決意しました。それまでは起業を考えたことはなかったのですが、父親が会社をやっていたので、その姿を見ていた影響もあるかもしれません。