30代になってキャリアとプライベートをどう選択していくか…女性にとっては誰もが向き合わなければいけないこの問題。誰かの生き方は誰かのヒントになるはず。lumilyでは30代以降の女性が、自分らしいライフスタイルを見つけられるような、同世代の女性たちの生き方をご紹介していきます。今回は、不動産会社社長の“ここす”さんこと川真田紘子さんにお話しを伺いました。
【川真田紘子プロフィール】
かわまた・ひろこ/1988年7月15日生まれ/職業:不動産会社社長/ 家族構成:夫、息子/愛沢えみりの親友“ここす”としてYoutubeやイベントにも出演。
instagram @k_hiroko0715
topics第一子出産、ようやく整ってきました
―― 昨年第一子を出産されて、今ちょうどお忙しい時期かなと思います。子育ていかがですか?
それがやっと最近整ってきました。今8ヶ月(※取材時)です。やっと子供がいる生活に慣れてきて、託児所とか、ベビーシッターさんどうするとかも、ようやく決まってきて。自分の役割分担もわかってきて、ルーティン化もできて整ってきました。
それまでは誰に頼むとか考えずに生んでしまったので、今になるまでは結構大変でした。ホルモンバランスとかもね、ようやく髪も生えてきて。女性ってそれが大変ですよね。
―― 会社もあるし、計画的に進めたのかと思ってました。
私は予定決まってるのが嫌なんで。結構なりゆきです。
―― じゃあ子供を産むタイミングも、「今」っていう理由は特になく?
基本的にいつでもいいなと思ってたんですよね、子供ほしいってずっと思ってたんで。二十歳くらいからは思ってました。ただ仕事優先してきて、タイミング逃して、三十歳になって、「あ、やばいそろそろ生まないといけないのかな」っていう感覚もあって。そのタイミングでした。結婚も子供がほしいっていう前提で。
―― ここすさんは今社長という立場ですけど、職場復帰のめどは立ってるんですか?
いや、ずっと仕事してました。覚えてないんですけど、産んですぐ復帰してたと思う。会社連れてって会議したりとかしてましたね。授乳とかあるから大変だったはずなんだけど、過ぎ去ってしまうといい思い出というか、どうやってたんだろうって思いますね、本当に(笑)。
work style世の中で一番高いものを営業してみたい
―― ここすさんの仕事に対する情熱の源が知りたいです。そもそもどういう経緯で不動産会社の社長に?
大学時代にまわりの友達が就活していく中で、夢が見つからなかったんですね。それで何がしたいんだろうとずっと考えていたら、気づいたらもう就活の時期が終わっていて。ちょっとふがいないんですが、親に土下座して、親の力で商社で働かせてもらったっていうのが入口でした。
でも営業っていう仕事を絶対したいなっていうのと、世の中で一番高いものを営業してみたいっていうのがあって、サラリーマンやりながらもう一回就活をしました。で、実際にやってみたら、すごく向いてたんですね、営業が。
―― そこからは割と順調に?
不動産って男だらけの社会なのできつかったんですけど、ひとつひとつ契約とって営業の力つけていったりして。結果にこだわり続けるというか、成果を上げ続けて、そうやってキャリアを積んでいって、代表やらないかということで縁があって。
当時は100%仕事、プライベートはなかったと思う。営業職ってお客様にあわせるんで、そうすると結局休めない。でもそれが普通だし、休みたいともあんまり思わなかった。ガーッと仕事して、海外旅行とか行くほうがメリハリついてやりやすかったかな。サーフィンしてたんでバリとかハワイとか行ってました。それこそサーフィンはめちゃくちゃ行ってて、出社前にサーフィンして会社行ったりとか。

Instagramより、ここすさんと愛用のサーフボード。
―― いつ寝てたんですか?(笑)
よく言われるんですけど、あんま寝なくても大丈夫なんです。今は逆に人生の中で最も寝てます。7~8時間とか。子供が朝早いんでそれにあわせて起きる感じですね。
life style一般的なお母さんかどうかは気にしない
―― コロナが落ち着いたらまた海外行きたいとか考えたりしますか?
まずは仕事のほうを頑張りたいですね。
―― 仕事と子育て両立させたいっていう感じなのでしょうか?
うーん、仕事と両立は難しい。私の場合は仕事がしたいから、そのためにほかのことをどうするか、どう関わっていくかっていう。家庭も子供ももちろん大事なんですけど、やっぱり仕事諦めきれなくて。
それに子供のことは大好きなんだけど、べったり一緒にいるっていうよりも、要所要所で大切なこととか、自分の考えや思いを伝えていきたいと思ってて。仕事は自分が主役だけど、子供の人生は子どもが主役じゃないですか。生まれた時点で子供には子供の人生がスタートしてるから、私のものでもないし。

Instagramより。マタニティーフォトも撮影!
最初はね、べったり一緒にいるのがいいんじゃないかとか、仕事してていいのかなとか、いろいろ悩みもあったんです。でも世の中の一般的なお母さんかどうかっていう基準とかは一度気にしないでおこうって心の中で誓いました。私にしかできない子育てだったり、私にしかできないやり方を、自分が正解だと思えばそれでいいのかなって。いろんな目とか評価とか、もう今はあんまり気にしない。
―― それでもやっぱり、これまでの仕事プラス子育てと、どうしてもやることが増えると思うんですが、どうやってこなしてるんですか?
今は時間割みたいにして、結構きっちり一日のタイムスケジュールを決めてやってます。今日も朝、離乳食の野菜をあっためてる間にこれして、この間に子供送迎して、とか。うまくスケジュール管理をしてます。スケジュール管理が一番大事かもしれないです。前みたいになりゆきで予定いれないところは、子供産んでから変わったところかも。
future一生現場主義!ワクワク感を忘れない
―― ここすさんの今後の展望みたいなものはあるのでしょうか?
私は今会社の代表なんですけど、ずっと現役でいたいっていうのはありますね。組織を作ることも大事だと思うんですけど、現場に出て物件見に行ったりとか、自分が関わって一個一個やっていきたい。会社をやっているとスケール感を大きくしていきたいっていう考えの人が多いと思うんですけど、私は自分ができる範囲で、地に足のついた仕事をやっていきたいなっていうのが強いです。
―― 一生現場主義!その気持ちって、どこから来るものなんでしょう?
自分がやりたいと思うか、自分の気持ちとか、常に自問自答して、自分がワクワクすることを選んでいるからですね。他者からの評価よりも自分が何をしたいか。主体的に生きるっていう考え方を大切にしてます。楽しいことは夢中になれるし、一生懸命になれる。
―― ちなみに子育てにもワクワクする気持ちって感じます?
ありますよ!やっぱ成長を見るのは楽しいですね。昨日できなかったことができるようになったりすると、この子も生きてるんだとか、この子も成長してるんだとか思います。
社長に母にと大忙しなここすさん、とっても生き生きした明るい笑顔が印象的でした! 自分がワクワクすることを大切にするという考えも、選択に迷ったときにぜひ参考にしたいですね。