EC業界で17年間「儲けさせた人が一番儲かる」 株式会社ワンプルーフ代表・平山和泉

EC業界で17年間「儲けさせた人が一番儲かる」 株式会社ワンプルーフ代表・平山和泉

高校時代からECサイトの構築を始め、25歳で起業した株式会社ワンプルーフ代表取締役・平山和泉(ひらやま いずみ)さんにインタビュー。ビジネスの基礎や、全力で走り続けるマインド、EC業界の魅力などを伺いました。

【平山和泉プロフィール】
年齢:42歳/職業:株式会社ワンプルーフ代表取締役
X @hira_izumi

topics高校時代からECサイトに触れ商売の基礎を学ぶ

――株式会社ワンプルーフの事業内容を教えてください。

ECソリューション事業をやっていまして、Eコマースで売上や利益を伸ばしていきたい企業さんの支援をしています。そのために必要なソリューションを全部持っている会社です。

私とEコマースの出会いは学生時代に遡るのですが、高校生のときにパソコンを買ってもらい、独学で勉強をし始めてソースコードを覚え、ECサイトを作ったのがきっかけです。最初はおもちゃで遊んでいるような感覚でしたね。家系的に自分で商売をしている人が多く、次第にお店で売っているものを私がECで売ってあげるということをし始めました。大学で福岡から上京したのですが、学費と生活費はすべて自分で工面するという条件だったので、テレオペや東京ドームのビール売り、配送業者の梱包作業などあらゆるバイトと並行して、ECサイトの運営や構築でも稼いでいましたね。

――ではそのまま起業されたのでしょうか。

「いつか自分でも商売をやりたい」ということはうっすら思っていたのですが、大学時代に読んでいたビジネス雑誌に、たまたま株式会社フォーバルの創業者・大久保秀夫さんの記事が掲載されていたんです。いつか起業したいと思っている人向けに、自身の失敗談を教えるというアントレプレナー制度を作ったという内容でした。ぜひそこで学びたいと思い、大学を卒業してからまずは株式会社フォーバルに入社しました。そこで3年間、飛び込み営業から何からいろいろな経験をさせてもらい、創業したという流れになります。

アントレプレナー制度は、同期200人中の17人しかいない枠。ミッションをクリアしていき、最終プレゼンまで残ったのは平山さんを含め2人だけだったそう。

――では株式会社フォーバルを退職した直後に起業したのが、現在の株式会社ワンプルーフ?

そうですね。このアントレプレナー制度が3年間のプログラムで、最後は役員の前で事業のプレゼンをするという内容だったんです。ただ当時はECの事業ではなく、どうしてもやりたいことがあって。おじいちゃんおばあちゃんたちが生きた証を残せるような自分史の出版をやりたかったんです。最終プレゼンもそれで行ったのですが、大久保さんからは最低評価をいただいてしまいました。

曰く、経営には継続的に成功するために重要な3つの順番があって、1番目が社会性、2番目が独自性、3番目が経済性だと。私の提案した事業は、社会的には価値があるかもしれないけど、独自性や経済性は大手出版社には敵わない、でもやりたいならやれば、ということで背中を押してもらいました。

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