future日本の物作りで世界の一流ブランドを目指す

――『THE TOÉ』ではこの先どんなことを目指していますか？

私はずっと「世界に誇れるメイドインジャパンを作る」ということを目標にしています。将来的には全部の商品をメイドインジャパンにしたくて。留学先のロンドンでは売り手も買い手も作り手にこだわる価値観があったんですが、日本では値段やブランド、流行りに関心があっても、どこで誰が作っているかに関心を持つ人が少ないと感じたんです。そこから自分でも日本のファッションのカルチャーをちゃんと調べるようになって、西陣織や草木染めのような伝統技術がいっぱいあるのに、誇りを持って買い物してたかって言うとそうじゃなかったなと思いました。自分たちが着ている服がどういうものなのかっていうのを見つめ直すきっかけになりましたね。

ロンドンの大学でお世話になった先生にも、日本の素晴らしい物作りを立て直したいから、日本の物作りから世界の一流のブランドを作ってみせますって宣言しちゃったんです（笑）。その誓いもあって、世界に誇れるファッションブランドを作るっていうのを最終目標として設定してます。

憧れの人はいますか？「スティーブ・ジョブズとウォルト・ディズニーの本は多分全部持ってるんじゃないかなってくらい読み漁りました。いろんなビジネス本がありますが、進んで読むのはこの二人の本です」

――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。

「情報の選別」は意識的に行なっています。日々いろんな情報をインプットし、アウトプットする上で、自分たちに何が必要で、何が不必要か、目的達成のために不可欠な要素か、など意識的に情報の選別をしないと、目まぐるしく変わる変化や情報の中で、自分たちの目的を見失いかねないからです。

取り入れたい情報に対しても優先順位をつけ、そしてビジネスパートナーのKeiちゃんには仕事をしてもらいやすいよう、情報を分解して読み解き選択肢を自分の中で絞り込み、あらゆる情報を精査した後に伝えることを意識しています。私たちに合っていて、ずっとやりたかったことで、お客様に喜んでいただけること。かつ、自分たちの能力が最大限活かせる、そんな情報の取捨選択を意識的に行なっています。

パリコレに行ったときに手書きの招待状をもらったことに感動し、自分たちがポップアップストアを開催するときは1,000名分の招待状を手書き＆シーリングスタンプで作成したんだとか。今後はメンバーを増やしてさらに会社を大きくしていきたいとのことでした！

■THE TOÉ公式サイト
https://thetoe.store/