『THE TOÉ』白倉あや 26歳経営者の突き抜ける思考術

『THE TOÉ』白倉あや 26歳経営者の突き抜ける思考術

アパレルブランド『THE TOÉ』CEO・白倉あやさんにインタビュー! 21歳で起業し、25歳でファッション業界で成功することを決意した白倉さんの戦術とは? SNSの活用の仕方や、現代社会での情報との付き合い方についても伺いました。

【白倉あやプロフィール】
年齢:26歳/職業:アパレル経営者/家族構成:独身
insta @shirakur_a

topicsビジネスパートナーとの運命的な出会いで新ブランド立ち上げ

――現在のお仕事について教えてください。

『THE TOÉ』というブランドを運営しています。仕事内容で言うと、経営が主な仕事です。ほかにもwebサイトの管理、インスタグラムのオフィシャルアカウントの運営やクリエイティブデザインの作成、販売計画の立案と実行、事業計画の作成とKPIの管理、商品発注、在庫管理、メンバーのマネジメントやマーケティングの戦略も。プロモーション、商品の企画もします。『THE TOÉ』に関わる全てのことはやっていますね。

『THE TOÉ』は世界進出を目指し白倉さんが立ち上げたアパレルブランド。写真は公式サイトより。

――素人のイメージだとアパレル経営者とは、デザインを決めたり季節ごとの方向性を決めるのがメインの仕事だと思っていました。

目に見えるものだけだとそう思われるかもしれませんね。私は経営がメインで、会社としてちゃんと機能するように予算案やマーケティング、企画、KPIを決めたり事業計画書を作ったりしています。クリエイティブに関してはビジネスパートナーのKeiちゃんに任せています。

――白倉さんが起業をしたのは何歳ですか?

最初に立ち上げたのは21歳のときです。大学生のときに小さなアパレルショップから始めました。会社を設立した当時は『MAVIMOON』というブランドを運営していましたが、Keiちゃんと出会ったタイミングでそちらは休止させ、2023年の9月に『THE TOÉ』を立ち上げました。

『MAVIMOON』に関してはファンの方々からもご好評頂いており、運営メンバーに不満があったわけでもなく、すごく順風満帆だったんです。ただ、個人の想いとして、ずっと海外展開したいと思っていて、Keiちゃんと出会ったときに彼女とだったら絶対に実現できると思いました。『MAVIMOON』のチームのみんなにもその気持ちを伝え、『THE TOÉ』の立ち上げに至りました。

左がビジネスパートナーのKeiさん(白倉さんインスタより)。

――Keiさんとはどんな出会いだったのでしょう?

4年前ぐらいからお友達なんですけど、一緒にブランドをやろうと決めたのはちょうど一昨年の年末ごろ。Keiちゃんは名高いファッション大学を卒業していて、情報量や知識量、ファッションの熱意も今まで出会った人の中で圧倒的でした。この子と挑戦するにあたり自分の可能性をフルベットしようと決め、Keiちゃんにも背中を押され、すぐにロンドンへのファッション留学を決意しました。

――『THE TOÉ』の準備期間はどのくらいだったのでしょうか?

大体準備期間は1年ぐらいですね。私の知識のなさや情報不足で迷惑かけたらどうしようとか、自分が要因でコミットできなかったらどうしようと最初は不安しかありませんでした。クリエイティブって同じ視座であることがすごく大事なんです。テイストマーケティングでもあるので、「ああいう感じ」「こういう感じ」とか曖昧な表現をいかに解像度高く汲み取ることができるか、というのは凄く重要なんですよね。私とKeiちゃんのベースの知識や情報に差があり過ぎるといけないなと思い、ロンドンのファッションの大学では猛烈に勉強しましたね。

その時期、日々の大学の授業と課題はもちろんのこと、『THE TOÉ』のローンチが差し迫っていてブランドの企画もしなければいけなかったので、Keiちゃんのいるアメリカとロンドンで時差が10時間以上ある中、毎日3時間以上ミーティングを重ねました。当時の熱量は異常だったと思います(笑)。春からはお互い一緒の家に住み、毎日2、3時間の睡眠で、仕事してない時間はないと言い切れるほど一緒に仕事してましたね。同じ熱量を持って仕事に人生を捧げられることって本当に幸せなことだと思うので、心から感謝しているし、私の運命を変えた出会いだったなと思います。

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