編集長から前代未聞のジョブチェンジ! 渋女校長・赤荻瞳の無敵のギャルパワー

編集長から前代未聞のジョブチェンジ! 渋女校長・赤荻瞳の無敵のギャルパワー

1990年代後半から2000年代に巻き起こったギャルブームが、令和になって再燃! その火付け役ともなったのがギャル雑誌『egg』の存在。2018年になりwebで復活した当時の編集長をつとめ、現在はなんと校長という新たなキャリアを歩む赤荻瞳さんにインタビューしました。渋谷女子インターナショナルスクールのこと、そしてギャルがパワフルでいられる理由などをお伺いしました。

【赤荻瞳プロフィール】
年齢:27歳/職業:校長/家族構成:夫
insta @pitto0906

topics高校中退、渋谷のギャルサーからすべては始まった!

――赤荻さんが校長をつとめる「渋谷女子インターナショナルスクール」(以下、渋女)は、どういった学校なんでしょうか?

去年の4月に開校したばかりの通信制のサポート校で、提携先の学校のカリキュラムを使って高校卒業資格を取りながら、英会話、SNS、動画編集、ビジネスというような社会に出てすぐに活躍できるスキルを学べます。

――先ほど教室を拝見したときは、生徒さんみんなで踊りの練習みたいなことをしていて。

TikTokですかね。授業は実践しながらやってもらうことが多いので。ずっと座って授業を受けるというよりは、実際に撮影してみたり、メイクの授業では自分の顔にメイクをしてみたりもします。

渋女は東急プラザ表参道原宿の4階という好立地。「“渋谷”という場所への強いこだわりがあったので、ギリギリまで物件が決まらなくて。開校前の工事も急ピッチでした。」こちらは渋女公式インスタより集合写真。

――赤荻さん自身はこれまでどのような道をたどって校長になったのでしょうか?

超簡単に言うと、高校を一年生で中退して、渋谷でギャルサーをやって、19歳で広告代理店に入って、21歳で会社を立ち上げてeggの編集長になりました。それで25歳で編集長を引退して、一年間学校の準備をして去年の4月に開校したっていう流れです。

――若いうちにいろんなことが凝縮されている! そもそもギャルサーからいきなり広告代理店に就職したのはなぜ? 自分の中でギャルサーに見切りをつけたとか?

本当は一生働かないつもりだったんですよ(笑)。小さい頃は将来の夢が玉の輿だったんですけど。ただ自損事故を起こして3、40万円のお金が必要になってしまったので、この機会に一度働いてみようかなと思って。ギャルサーの先輩のつてで、部下として迎えてもらいました。

――代理店の仕事はどうでした?

初めてのことばかりだったんですけど、みちょぱちゃんとか藤田ニコルちゃんがプロデュースするコスメを手伝わせてもらったりとかして私の好きな仕事だったのと、周りの方のおかげもあって楽しくやらせてもらってました。

――eggの編集長になった経緯は?

広告代理店が若い子向けの事業を行っていた会社なので、eggの編集部さんともつながりがありまして。当時雑誌としてのeggは休刊していたんですが、webでならeggをお任せしてもいいと言ってくださったので、「復活できるんだったら私が編集長やらせてもらいたいです!」ってことで、立候補させてもらいました。

work styleegg編集長を引退し次に目指すのは〇〇長?

たとえば最近テレビに出ているゆうちゃみちゃんもeggの出身なんですが、スカウトして面談したときから彼女はすごくやる気があって、まだ全然知名度がないときから「私は将来毎日テレビに出るようなギャルタレントになりたいです」って言ってて。一緒に頑張っている中で本当にその夢を叶えました。eggの編集長をやりながら、そうやって女の子の夢を応援するのって楽しいなと思ったんです。

――そこで次は校長へ。

私自身若いときにeggの編集長になったので、どんどん世代交代していかないといけないなという思いもあって、25歳のときに編集長は引退しようと決意しました。自分ももっとステップアップしたいし、ギャルだけじゃなくていろんな女の子たちの夢を応援したいし、人生を変えたい、チャレンジしたい子たちのリアルなコミュニティを作りたくて、渋女を作ることになりました。

――渋女を作る上で、一番苦労したのはどんなところですか?

立ち上げたばかりでまだ実績がないので、親御さんにどう納得していただくか。大事な娘さんを、若くてしかもギャルの校長がやってる通信制サポート校に預けるのって相当な勇気がいる決断だと思います。直接お話して説明させていただくこともありました。

渋女では毎月イベントごとがあるそう。「1月は宿泊合宿で思い出作りをしました。千葉の別荘に泊りに行って、鍋パーティーして、鴨川シーワールドへ。めっちゃ楽しかったです。」写真は渋女インスタより。

――赤荻さんは校長として、普段はどんな仕事をされているんですか?

私は授業の担当でいうと学活だけなんですけど、生徒たちには自分たちで決めて行動してもらいたいと思っているので、何か教えたり指示したりではなく一緒になってまとめてっていうような感じですね。どちらかというと対外的な動きが多くて、渋女を知ってもらうためにSNSで発信したり、既存の生徒や来年の生徒が誰から何を学ぶかのカリキュラムを編成したり、英会話や動画編集やSNSの講師を探したりということを担当しています。

――開校してから印象に残っている出来事はありますか?

グループ会社でTGC teenというイベントを運営していて、そこで渋女は唯一高校生でインターンをさせてもらってるんです。去年参加した一期生の中で、推しのYouTuberさんのためになる仕事をしたいという夢がある生徒がいるんですが、そのイベントにたまたまそのYouTuberさんもいて。生徒が実際にフィッティングルームに案内したりメイクルームに連れていったりっていうお仕事をさせてもらって「一学期で夢が叶っちゃいました」と言われて。すごくうれしかったですね。

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