「キッズライン」創業者・経沢香保子さんへのインタビュー。起業の道のりや事業への思いが語られた前編に続き、後編では働く女性が気になるあれこれをお伺いしました。育児と仕事を両立するために必要なことは? 美容にも経営にも大切な“あること”とは? 読めば勇気をもらえる処方箋をどうぞ!
【経沢香保子プロフィール】
50歳/職業:起業家(株式会社キッズライン代表取締役社長)/家族構成:子ども二人(長男、次女)
Twitter @KahokoTsunezawa
instagram @kahokotsunezawa
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work style周りは気にしない、自分のやりたいことに打ち込む
――経沢さんのこれまでの働き方を具体的にお伺いしてみたいのですが。まず、20代30代はどんなふうに働いていましたか?
20代は思いっ切り自ら望んでブラックな働き方でした(笑)。とにかく仕事仕事で、独身だったし自分の時間が全部仕事みたいな感じで。先ほど(前編)も言いましたが、「30歳までに何者かにならないと」って思ってたから、やっぱりすごく焦ってて。
30代になってからは、一回目の結婚をして子どもが二人生まれて、離婚して再婚してもう一人子どもが生まれてといろんなことがあったんですけど、前の会社も上場できたし、子どもも3人産んで、自分の人生においてはすごくよく頑張っていたと思います。子供との死別こそ経験しましたが、社会とのペースも合っていていい時期も多かったですね。
――なるほど。キッズラインを立ち上げる40代はいかがでしたか?
40代になってからは、全然うまくいかない時期もあったりして、割と試行錯誤の時期が多かったっていうか。キッズラインはこれまでにいたマーケティングの業界とは違う保育の業界で、そこにITを導入することの斬新さはありましたが、本当の意味で基盤を作るまでには予想以上の時間がかかりました。0からの起業だったというのと、離婚もしてシングルマザーになって。一番弱い時期に大変なことをはじめたので、それが形になるまでいろんな遠回りもしたかなと思います。今年50歳になって、40代のさまざまな大変な出来事を乗り越えて、チームも一丸となり、会社も安定してきたし、今の仲間とも出会えたし。今また時代の流れに押されてきているかなっていう感じです。
――20代30代の働く女性に、何かアドバイスするとしたら?
一番楽しそうな時期ですね! 「シンプルな仕事の目標を持つ」ことが私はいいと思っていて。他人と比べたりしないで、自分がしたいことは何かっていうのを考えるといいと思うんですよ。
私にとっては最初の大きな目標は上場したいということでした。当時は女性でそんなこと誰も言わないけど、でも経営者なら起業家なら、会社を安定させたくて上場したいっていうのが選択肢に入るのは自然な流れでした。周りが反対しても女性でしてる人がすごく少なくても自分は上場しようって決めて、それに打ち込みました。周囲の皆さまのおかげで結果も出て、会社の評価を得ることもできて、個人的にも大きな経験と実績にもなりました。自分の自信にもつながりましたし、現在の本当の意味での「日本にベビーシッター文化を」というビジョンを実現していく人生につながりました。
そして、本当にダメになりそうなときには、周りに助けを求めること。女の子って自己肯定感が低いことが多くて、そのせいで「自分なんか」とか「どうせできない」とか思っちゃうことがあると思うんです。でも自分のせいにしないで、困ったときは周りに助けを求めると、ヒントをもらったり、助け舟を出してもらったり、またできることが増える。「もう一回やってみよう」って繰り返していくうちに、1本の道ができて、自分の人生を認められるようになるんじゃないかなと思います。
女性って育児と仕事のどっちをとるかとか、時短じゃないと働けないとか悩むこともあると思うけど、両方とるための方法を考えるっていうのもありだと思う。私が思うその方法は、人の手を借りるということ。自分のやりたいように人生を描くっていうことはすごく大事だと思います。