「自分が死んでも残る事業を作る」臨月に起業した株式会社SEAM代表・石根友理恵の後悔しない生き方

「自分が死んでも残る事業を作る」臨月に起業した株式会社SEAM代表・石根友理恵の後悔しない生き方

work style起業と育児、同時にこなすためにどうしてる?

――起業をした時に不安だったことはありますか?

不安だらけですよ。まずは事業がうまくいくんだろうかというところと、私の場合は子どもと事業とどちらも育てられるだろうかっていうのが一番不安でしたね。

――どうやって両立しているのでしょうか?

両立ってよく言うんですけど、全く両立できていなくて、共存しようと思うようになりました。特に今は娘と二人暮らしなので悩むことが多いんです。子どもに時間を割きたいけど思ったように割けないし、熱を出したり子どもの都合で会社に行けないことも結構あって、両立は無理だなと思って。でもどちらも私の大事なものですし、どちらを優先するというのもない。その時々で優先しないといけないことがありますし、うまく共存させながらどちらもなんとかしていこうみたいな考えに切り替わったんですよね。

――とはいえ、単純に洗濯物の量が増えたり、料理も二人分作らなければいけなかったり、そういった物理的なところはどうやってこなしているんですか?

まずはじめに思うようにしているのが、子どもがいるこの生活は私が望んだものだということ。子育てこそ「やらなきゃ」ってなりがちなんですけど、私が自ら子どもを産むことを選択したのだから、子どもがいる生活は自分にとってはすごく貴重だし、今この瞬間しかないものですし、いずれ子どもは独立するので、この子といる生活をめちゃくちゃ大事にしようというのがまず前提のマインドセットですね。その上で、物理的な生活は本当に手を抜いてるって感じですね(笑)。多少部屋が散らかっててもいいし、毎日ご飯作らなきゃとも思っていないですし、仕事関連も周りを巻き込んで。最近は娘も6歳になったので適応してくれるようになって、保育園に持っていくものを自分で準備してくれたりもします。

石根さんが大事にしているのは、起業したときにメンターに言われた「自分で選んでいるということを大事にしろ」という言葉。「最初はWANTで始めたことが、やらなければならないことが増えてMUSTになってくる。でも自分でやりたいと思って選択したんだという気持ちを常に持ち続けています」

その中で一番決めているのは、後ろめたさを感じないということ。娘には楽しそうに働いている姿を背中で見せると決めています。どう感じるかは娘次第なんですけど、娘も「私も飲めるお酒ないの?」とか「お母さんの会社継ぐの?」って言ってくれたりするので、このスタンスを崩さないでおこうと思っています。

1 2 3 4

ranking

VenusBeautyClinic(ヴィーナスビューティークリニック)ピコレーザー