カリスマギャル・くみっきーから経営者・舟山久美子へ 人生を豊かにする“余白”の作り方

カリスマギャル・くみっきーから経営者・舟山久美子へ 人生を豊かにする“余白”の作り方

turning point27歳で緊急入院!どうやって立ち直った?

――これまでに転機になった出来事を挙げるとしたら、どんな出来事ですか?

27歳のときに体調を崩して入院したことですね。その前からアレルギーが出たり、紫外線を浴びると目や唇が腫れたり、体に異変が起きるようになりました。芸能の仕事は代わりが利かないので、異変があっても翌日にはちゃんとできるようにしなければというプレッシャーがありました。そのように騙し騙しで生活を送っていたある日、仕事中に急に足が腫れて歩けなくなってしまいました。救急車で運ばれて検査入院することになり、そこで初めて、「私ってこんなに無理をしていたんだ」ということに気が付き、そこから働き方や自分の人生を見直すようになりました。

――見直すにあたって、具体的にどんな行動を起こしましたか?

まず自分が嫌だと思うものにきちんと向き合う。「ここにいるときの自分ってあんまり好きじゃないけど、何となく習慣になっているから行かなきゃいけない」というようなことがあまりに多かったことに気付いて、それを断ることから始めました。まずは仕事以外の時間に余裕を作れるよう、家の片付けを始めたら、すごく気分が良くなっていきました。自分できちんと余白のある時間を作らないと、そういう思考にならないということを痛感した瞬間でした。

――でも芸能の仕事をしていると、余白を作っていくにはお仕事をセーブしなきゃいけなくなったりするのでは? シンプルに稼ぎにも直結しますし、それに対する不安はなかったのですか?

もちろん不安はありました。当時は、とてもお仕事を頑張っていた時期よりは、当たり前ですが収入は下がっていきました。でもその時の自分にとっては、お金をただ貯めることよりも、どういう未来でありたいかを考える時間が必要だと思ったので、余白を持つことはとても必要な時間でした。その時間があったからこそ、しっかり休息を取って万全な状態で今まで以上に仕事を頑張ろうというマインドに変わりました。自分が動き続けられるのも限界があるので、限界が来たときに諦めるという選択肢しか残らなくなってしまうのって、すごくもったいないことだなと思ったんです。

現在は、波長が合う人と仕事をすることにこだわっているそう。「いろんな人がいていいと思うんです。みんなと相性がいいはずはない。誰と何をするかを大事にしています。」

そこから毎朝6時に起きるようにして、朝ご飯を自分に作ってあげて、夜は10時までにベッドに入って携帯をオフにします。そこからは本を読んでリラックスした状態で自然と眠りにつく。当たり前だけど、これまでできていなかった習慣をできるように整えました。そうすると自分の未来にいる大事な人とそうじゃない人が、だんだんくっきり見えてきて、後悔のない人生を歩める選択ができるようになったと思い始めました。そしてそんなタイミングで、旦那さんと出会いました。

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