カリスマギャル・くみっきーから経営者・舟山久美子へ 人生を豊かにする“余白”の作り方

カリスマギャル・くみっきーから経営者・舟山久美子へ 人生を豊かにする“余白”の作り方

雑誌『Popteen』の表紙を幾度となく飾った、カリスマギャルモデル“くみっきー”こと舟山久美子さんがlumilyに登場! 昨年、株式会社LIENAを設立しスキンケアブランド『Herz skin(ヘルツスキン)』を立ち上げ、美容業界で話題のフルボ酸を90%も配合した導入美容水を3月1日に発売。美容感度の高い人を中心に“美容医療レベル!”と発売前から話題となっています。経営者として、母として、新たな道を進み始めた舟山久美子さんのお仕事事情や、SNSでも注目を浴びている家族円満の秘訣などをお伺いしました。

【舟山久美子プロフィール】
年齢:32歳/職業:経営者/家族構成:夫、子ども(2歳)、犬1匹、猫2匹
insta @kumikofunayama
X @informationkumi

topics舟山久美子起業!人生を賭けたトライがしたい

――舟山さん、会社を作られたと伺いました。

はい。2023年の2月に株式会社LIENA(リエナ)を設立して、『Herz(ヘルツ)』というブランドを始めました。このブランドはライフスタイルエモーショナルブランドと位置付けていて、心の余白に気付いたり、感じたりしてもらえるようなアイテムやイベントなどのコミュニティを発信していく場になっています。

ライフスタイルに関わることはたくさんあると思いますが、第一弾として、スキンケアブランド『Herz skin(ヘルツスキン)』を立ち上げました。表に出るお仕事をしているのであまり伝えることはありませんでしたが、実は長年、肌のことで悩んでいました。体のSOSを聞かず酷使した結果、肌も心も悪くなっていった状態を経験したので、Herz skin(ヘルツスキン)では「肌から心と暮らしをすこやかに」という考えを大切にしています。

ライフスタイルエモーショナルブランドという言葉は聞き慣れない響きですが…「物や情報があふれている中で、本当の幸せは目の前にあるということに気付ける自分でいられるよう、この名前をつけました」こちらはブランドサイトのTOPページより。

――第一弾ということは、今後はスキンケア以外も展開していく予定があるのでしょうか?

はい、そのつもりです。インナーケアだったり、フェムケアだったり、私は子どもがいるのでベビー系のものだったり。女性の背中をそっと押して応援できるような、自分はこのままでいいと受け入れることができるような物作りをしていければいいなと思っています。

――いつ頃から事業を始める準備をしていたのでしょうか。

30歳になったタイミングからしていました。最初は、「私が本当にしたいことってスキンケアなのかな?」と、ずっと自問自答していました。起業してプロダクトを本気で物作りをするのだから、自分が一生使い続けるものにしたいと思い、本当の課題解決ってなんだろうということに、この3年間ずっと向き合っています。人生を懸けて、物作りや世の中に貢献できることに挑戦していこうと思っています。

history半年でPopteenの表紙に…「困難がある方へ向かう」その真意とは?

――雑誌のモデルだと依頼を受けて出演する立場かと思うのですが、自分から事業を仕掛けていこうと思うに至った心境の変化というものはあったのでしょうか。

私にとっては、最初にPopteenに出ると選択したこと自体が、自分で選び取ったという意識があります。当時から自分で仕掛けていくという気持ちがあったので、心境の変化というよりは、そこから繋がって今に成長しているという感覚に近いです。私の父はもともと芸能に反対で、良い大学を出て上場企業に就職することを正しいと思っているようなタイプで…。なのでギャルになっただけで全否定されるような環境で育っていました。

――そうだったんですね。

親には内緒で誌面に出ていたので、この中で成功しなきゃいけないという思いが強かったです。表紙になると決めて、そのためにはどうしたらいいのかを研究していく中で、半年後にはPopteenの表紙に出ることに。本当に嬉しかったのを覚えています。それからは、表紙に出続けるためにはどうしたらいいのかを考えていました。当時の私はダイエットをしたり、ファンレターを読んで読者の声を拾ったり、目標を決めてできることから小さいことをコツコツと積み重ねていたような気がします。なので、心境の変化というよりはPopteen時代のくみっきーがいて、今の私にバトンをつなげてくれたというイメージですね。

 

Popteenには人気投票ランキングがあり、雑誌の企画内容にも影響するそう。そのため自己プロデュースはマスト。「記事も友達と話していた内容や普段の発言行動が全部出るようなイメージなので、人間としてすごく鍛えられました」

Popteenでの6年間で、本当に自分の可能性を広げられました。最初はとにかく自分に自信がなくて、撮影に行っても隅っこの小さい鏡で準備をして、撮影が終わればササッと帰る感じでした。ただ表紙になってから私の考えは変わりました。表紙に誰が出るかが売上に直結することを知ったことがきっかけで、見られ方や自分がどういう人であるべきなのかに真剣に向き合うようになりました。ギャル雑誌以外にも雑誌はすべて読み漁って、パッと見たときに何が印象に残るのか、どういうポージングだとお洋服がキレイに見えるのか、目立てるのかというのをすごく研究していましたね。

――Popteen卒業後はどんな道のりを?

次は赤文字系の雑誌に移動しようと決めていて、『with』の専属モデルになりました。つけまつげを3枚つけていたところから、つけまつげはなくなり、15ミリのカラーコンタクトが13.5ミリになり、私の中ではそれはもう別世界。何がかわいいかの基準が違うので、それを受け入れるまでに自分の中ですごく葛藤がありました。しかしずっと“くみっきー”のままでいるのは楽だけど、それって自分の成長に繋がらないだろうなと感じてしまって。「悩んだら困難のある方へ行く」とそのときに決めました。

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