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life style起業はオススメですか?
――転機になった出来事をあげるとしたらどんな出来事ですか?
やっぱりRe.museを立ち上げたことで人生が全部変わったっていう感じはしますね。日本ってどこか敷かれたレールの上を歩いていないといけなくて、私はそれがずっとしんどくて、ずっと起業したいって思ってたんですよ。それに、何者かになりたいっていう気持ちがあって。Re.museを作ったときに、本当に自分の人生を歩めるって思ったんですよね。
――今起業したい女性が増えていると思うんですが、起業はおすすめできますか?
うーん、おすすめでもあるしおすすめでもないなと思っていて。人って本気スイッチが入ったら努力できると思うんですけど、そのスイッチが入るぐらい世の中に提唱したいことがあるのかとか、自分を後回しに差し置いてでもそれを優先できるのかっていう、目的に対する貪欲な達成意欲がないと途中で心が折れるようなことばかりが起きるんですよね。そのたびに、お前の本気はその程度なんかって試されるわけです。なので、起業するかどうかの前に自己分析をする必要はとてもあると思っていて。
私は決められた時間に会社に出社するのも嫌だったし、人に雇われるのも嫌だったし、専業主婦にも向いていないと思っていたし、家事をあんまりやりたくはない。だったら自分で稼いで生きていけよっていう話にしかならないと思うし、人生をかけてでもやりたいと思う大義と出会えて、それを使命と思うことができたから起業しただけであって。起業も雇われてるのもツールでしかなくて、その先にある目的に応じて使うツールを変えるだけだと思うんですよね。なので、私がやりたい世界を作ってる会社があったら起業してないかもしれないですよね、その会社でそれを達成したらいいわけで。それがなかったから私は起業するっていう道を選んだわけですけど。
――じゃあ起業するという手段にとらわれる必要はないという。
全くないと思います。全然思わないですね、起業した方がいいとか。起業っていうことがこれだけキャッチアップされること自体が、みんなが自分の人生に対する満足度が低いからだろうなって思います。でも起業したから満足度が上がるわけではなくて、結局ずっとないものねだりの繰り返しだと思うんですよ。今たくさん文句を言ってるのであれば、起業したらもっともっと文句が出てくるだろうし、それを誰のせいにもできない状況ってそんなに簡単なことではないですよ。
――では、勝さんが仕事をする上で特にこだわっていることはありますか?
心で感じてることと言動が一致してるっていうこと。迎合したくないし、嘘ついて成果を上げたくないし、常に自分にまっすぐで、誰に責められたりしても自分のことを信じられる自分で生きるっていうことをしないと、多分、立ち上がれないと思うんですよ。
会社って、お金がなくなったときとか、店舗がなくなったとき、人が辞めたときに潰れるんじゃなくて、経営者が諦めたときに潰れるんですよね。心が折れてしまったら全てが終わってしまうので、私が怖いのは自分の心が折れることだけです。自分がなくなるぐらい我慢して生きてしまうとそもそもの目的も自信も失ってしまうので、誇りや自信を失わずにいるっていうことは一番大事ですね。「これをやったら自分のこと嫌いになるだろうな」っていうことはしたくない。
――今後目標としていることを教えてください。
常に「100年先まで愛されるブランドを作る」っていうのを定めて、ゴール以外は見ないっていう気持ちで生きてるので…それなんですよね。そして、人を自信で包むっていうのがミッションなので、スーツだけではなく違う事業でもそういうことをしていこうかなって思っています。オンラインサロンもやらせていただいて、スーツの仕事だけでは関われなかったような方々とも関わりを持てているので、そうやって今取り組んでいることをひとつひとつ大事に育てていきたいなと思いますね。
――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。
「想いが未来を創る」です。
100年先も100年前も変わらないものって、人の想いしかないと思うんですよ。物がない、お金がない、場所がない、人脈がないっていう話をしたところで、そもそもそんなものがあってもなくても、自分の人生の成功には全く関係がない。一番関係があるのは想いです。あらゆる物の始まりって全部、人の想いだと思うんですよね。私も何もないところから、想いひとつで切り開いてきたので、それが一番必要な材料で、それさえ持ってたらもう既に完璧ですよって思います。
YouTubeで拝見する人柄そのままに、モチベーションのあがる格言がたくさん飛び出したインタビューでした!
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