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turning pointカジュアルに継続可能な動物愛護を実現したい
――これまでに転機になった出来事はありますか?
やっぱりコンテストに出たことが大きかったですね。期限がある中で、自分がいかに努力できるか、いかに結果で自分の実力を示すかみたいな姿勢がコンテストに出て変わったなと思います。
――なぜコンテストに出ようと思ったんですか?
私もともと身長が大きかったんですけど、コンプレックスがあるというほどではないんですが、身長が大きい自分に対して自信を持てなかったというか。幼少期から詩吟と日本舞踊をやっていて、その世界だと身長が大きいって不利なんです。一人だけ大きいと悪目立ちしちゃったりとか、衣装も特注で作らなきゃいけないので、大きくてよかったっていうよりは、大きいことを抑えて小さく見えるように表現することが難しかったです。
でも表現することは好きで、ありのままの自分で堂々と自信を持って立てる舞台はないかと考えていたときに、テレビでミスユニバースの人のインタビューを見て。すごく自立していてかっこよくて、自分もこうなりたいなと思ったのがきっかけです。その方は福島出身で、復興支援をやりたいっていうふうに話されてたんですけど、外見の美しさはもちろん、内から出てくる芯の強さっていうか、私はこういう使命を持って生きてますっていうふうに語っていたのがすごくキラキラしていて、それに憧れを抱いて自分もいつか世界に行きたいなと思いました。
――出場してみていかがでしたか?
日本代表として世界大会に行ったミスコンのメインコンセプトが動物愛護だったんですが、コンテストを終えて帰ってきたときに、いったい自分は何が出来てるんだろうってモヤモヤがあって。それで動物愛護をもっと身近に、カジュアルに参加できるような仕組みを作りたいと思いました。誰でも気軽に参加できれば、それが継続可能な動物愛護活動につながると考えたんです。今、経営しているスタジオでは、写真撮影の売上の一部を動物愛護団体に寄付しています。
また私自身、昨年に重度の障害を持って生まれたダックスフンドを保護犬としてお迎えしました。保護犬を迎える選択肢をより多くの人に知ってもらえるように、保護犬出身のわんちゃん限定の撮影会も行っています。「保護犬のわんちゃんもこんなに可愛いの?」と思ってもらえるように、まずは写真撮影を通して広めていきたいです。これからも、あらゆる角度で動物愛護に着目してもらえるきっかけを作れるように、いろいろな企画を考えていこうと思っています。
――ペットに関することを事業化するのって、ペット用の可愛い服や高級なペットフードを売るというイメージでした。
写真館を有名にして収益を上げたいっていうよりは、今SNSを見る人がほとんどだと思うので、写真を通してわが子に対する思いを持っている人がたくさんいるんだよっていう輪をつなげていきたいって思ってて。そこから飼い主さん同士だったり、保護団体さんへのアクセスも増えるので、いろんなご縁がつながっていくきっかけになれたらいいなって思ってます。
life style何事も自分自身の愛情をかけられるかどうか
――お仕事をする上でこだわってることやマイルールはありますか?
自分が好きなことや興味がある分野で事業をやるっていうのはもちろんなんですけど、それが自分自身の愛情をかけられる対象かどうかっていうのを指標として持っていて。会社名のAimyには、私の愛情を世の中に届けられるビジネスをやるっていう思いを込めています。
例えば、「ペット事業なんてこうしたら儲かるよ」っていう話っていっぱいあるんですよ。もちろんお金が動いたほうが事業の拡大にもつながりますし、スタジオも増やすことができるんですけど、どの事業も全部、自分の子どものように愛せる対象かどうかっていうところで、やるかどうか決めてます。
――自分の子どものように…実際の子どもがほしいという気持ちはあるのでしょうか? それとも仕事があれば?
子どもがほしいという気持ちはあります。主人はもともと保育士になりたかったくらい子ども好き。でもどうしても今は会社の仕事があるので、3年後くらいを目安に動ければいいかなっていうふうに思って、準備を進めてます。
今は主人と二人なので、小さくてアットホームな写真館っていうのを売りにしてるんですが、年内に2号店をオープンする予定で、そちらは大きくしてスタッフを入れようと思っていて。現場の仕事は徐々に信頼できるスタッフさんにお願いして、自分は経営側にまわれるように調整していきたいなって思ってます。
――では最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。
私は「有言実行」を大事にしてます。自分で決めたことは最初に言っちゃいます。会社作るとか、25歳で起業するっていうのも、まわりに言って自分で追い込んで。言ったからには絶対やるぞっていうふうに決めてます。
――まずは言葉に出す。
言霊は結構信じてるので。絶対できるとか、私はこれをやります、とか。実はスタジオ2号店もまだ物件探しからやってる段階なんですけど、今年入った瞬間からいろんな人に言ってますね。
まだ30歳という若さながら、たくさんの決断を積み重ねてきた高江洲さん。ひとつひとつの言葉に説得力のあるお話でした!
■高江洲さんの写真館はこちら
愛犬家のため犬専門写真館 Dogram
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