オンラインサロンの女帝が語る成功の秘訣~河村真木子×愛沢えみりトークイベントレポート:前編

オンラインサロンの女帝が語る成功の秘訣~河村真木子×愛沢えみりトークイベントレポート:前編

2023年7月19日、ルミリー初のリアルイベントが開催! 「オンラインサロン界の女帝に聞く!”超”成功のマイルール」と題し、ルミリーの記事でも常にランキング上位をキープする河村真木子さんと、ルミリーをプロデュースする株式会社voyage代表・愛沢えみりさんとの対談が行われました。
実はこのイベント、定員300名のところ2,000名もの応募が殺到。事前に寄せられた700件以上の質問の中から、特に多かったものをテーマに語っていただいた、前半戦のレポートをお届けします。

【河村真木子プロフィール】
カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、ゴールドマンサックスなどの金融機関を経て起業。自身の運営するオンラインサロン「Holland Village Private Community」は、月額1万円という会費ながらも、日本最大級の会員数を誇る。
instagram @makikokawamura_

【愛沢えみりプロフィール】
元歌舞伎町No.1キャバ嬢であり、現在は株式会社voyageの代表取締役。アパレルブランド「Emiria Wiz」、美容クリニック「Venus Beauty Clinic」、化粧品ブランド「norm+」などをプロデュース。SNSの総フォロワー数は約200万人。
instagram @emiri_aizawa

 

talk theme起業に必要なのは見切り発車!?

――まず特に多かった質問から訊いてみたいと思います。「起業したいのですが、何から始めればいいかわかりません。お二人はどのように起業されましたか?」河村さんは会社を辞めて起業されたということですが、経緯を伺ってもよろしいですか?

河村真木子(以下、真木子) 会社員だったときから、いつか起業したいなとずっと思ってました。えみりちゃんもそうだけど、会社員じゃなくて自分で会社やってる人たちって、自分の生きがいとか趣味とかと仕事が一緒になってるからすごくうらやましかったんですね。会社員だった頃の私は会社のために自分の時間を使っていたけど、起業するっていうことは、自分のために自分の時間を使えるイメージ。周りの子たちが起業しているのを見て、自分もいつか絶対起業しようと思っていました。

――会社を辞めることに不安はなかったですか?

真木子 めちゃめちゃありましたね。特に私の場合、金融機関で働いていたことが自分の信用になっていたので、それが全部なくなることに対する不安はありました。

真木子さんの運営するオンラインサロンは、月額1万円という価格ながらも1万人もの会員が。

愛沢えみり(以下、えみり) 最初に真木子さんにお会いしたのが5年前くらい。そのときはまだ金融の会社に勤めていたときでしたよね。「私インスタをやりたいし辞めようかな」っていうお話をされていて、金融でバリバリ働いてる人がそんなことを言うんだっていうのが衝撃的でしたね。

真木子 インスタで集客できるっていうことに対するopportunityをものすごく感じたんですね。もしかしたらゴールドマンサックスで働くよりもよっぽど稼げるかもしれないし、よっぽどすごいことかもしれないって。

えみり そこから早かったですよね。「辞めました!」っていってインスタでどんどん知名度が上がっていって、オンラインサロンを始めて。

真木子 どこかでリスクをとって、今自分が持っているものを手放して、新しく一歩踏み出さないと。リスクなくしてリターンはないっていうのは金融業界でも言われてるんですけど、人生でも同じだなと思いました。

――愛沢さんの起業の経緯は。

えみり この後に話すのすごく恥ずかしいんですけど(笑)。私は勉強もしてなかったですし、歌舞伎町のキャバ嬢として全力で働いている中で、23歳くらいのときに『小悪魔ageha』っていう雑誌に出させてもらったことがすごく大きかったんです。夜のお仕事って孤独な部分があったり閉鎖的な世界だったので、『小悪魔ageha』の仕事を通して人とコミュニケーションをとって一緒にお仕事することは楽しいんだっていうことを知って。何かやってみたいっていう気持ちと、自分の名前を使って宣伝すれば広告費をかけずに商品を売れるんじゃないか、事業として成り立つんじゃないかと自分の中で判断したので、始めました。

「事業を始めたときはまだ現役バリバリのキャバ嬢で、週6出勤でした(笑)。まさか自分が起業したり経営者になるなんて、本当に夢にも思わなかった」(えみり)

――最初はアパレルブランドからスタートされたんですよね?

えみり そうです。かわいいものが作りたいと思って。自分で中国に行って、Facebookで知り合った中国の通訳さんと待ち合わせして、工場を探してっていうのを1年間かけてやりました。

真木子 えみりを見てて、行動力がすごいなって思うんです。キャバクラで働いて、そのまま終わっちゃう人も多いと思うんですけど、23歳で何かやりたいっていう気持ちに気付いて、なおかつ行動できるっていうところが先駆者。私とえみりに共通点があるとすると、見切り発車みたいなところ。私も金融業界では本当に異端児で、「あの人何も考えずにまず行動するよね」って会社にいつも怒られてたんですけど。逆にそういうアビリティは、起業するときは必要かもしれない。

えみり 失敗も経験ですからね。行動しないと失敗もないですし、成功もないので。

 

talk themeオープン時に他のオンラインサロンは一切見なかった

――起業したいという漠然とした思いはあっても、何から始めたらいいかわからないという声も多いです。お二人はどのように起業のアイディアを見つけたのでしょうか。

真木子 私もそのことで悩んでいた期間がすごく長かったです。金融で働いていると、起業ってめちゃくちゃし難いんですね。金融業界での知識や経験を活かして、新たに銀行を立ち上げますっていうのは現実的に無理じゃないですか。それに、お金はあるし人脈もあるし、自分的には全部そろっているような気がするんだけど、サラリーマン長くやってると何をやっていいかわからないってなっちゃう。「40歳で起業しよう」って決めて悩み始めたのが35歳くらい、結局辞めたのが42歳だから、7年間くらい悩みました。

えみり 知らなかったです、真木子さんに悩んでる期間があったっていうのは。

真木子 実際自分がどんなことを商売としてやっていけるかわからなかったので、まずお客さんを集めようと思ったんですよ。その方法がインスタグラム。フォロワーがいれば何かはできるでしょって思ってました。なのでコラムを書き始めたんです。

えみり 真木子さんのインスタグラムは当時から、かわいい写真の投稿ではなくて、とにかく長い文章が投稿されるっていう。それがオンラインサロンにどうつながっていったんですか?

真木子 インスタのフォロワーがだんだん増えていって3万人くらいのときに、当時はまだ金融で働いてたんですけど、「真木子さんみたいに投資とかやりたいから教えてほしい」っていうDMをフォロワーさんからもらったんですね。なので、意外と金融や経済の勉強をしたい人がいるのかもって思って、経済系のオンラインサロンを立ち上げたらどうだろうって。興味ある人の母数は少ないと思ったので、200人くらい来てくれたらいいなと思ったら、1日で1,800人来てくれて。すぐ会社辞めました。

「金融や経済に限らず、私が今まで生きてきてどんな情報をどうやってゲットしてサバイブしてきたか、他では聞けないバリューがあることしかやりたくなかった。絶対にその価値を提供できると思ったので、月1万円という価格設定にしました」(真木子)

えみり 今回のイベントタイトルの「オンラインサロン界の女帝」、これ私がつけたんですよ。ぴったりじゃないですか? 真木子さんのサロンは、主催者の真木子さん自身が楽しんでコミュニケーションをとっているのがすごくわかるので、真木子さんをきっかけにオンラインサロンのイメージ自体が変わったなと思うので。

真木子 ありがとうございます。どんなビジネスもそうだと思うんですけど、私はオンラインサロン作ったときに、ほかのオンラインサロンは一切見なかったんですね。入ったこともなかった。ホリエモンや勝間和代さんとかすでにやってる人がいるんだから、見てから始めたほうがいいって周りに言われたんですよ。でも私は一切見なかった。なぜかっていうと、誰かがやったものをやるとその人を超えられないんですよ。自分がいいと思うもの、オリジナリティのあるものを出さないと、価値が出ないと思うんです。

 

talk theme困難に立ち向かうマインド術

――では続いてはモチベーション管理についてです。「仕事へのモチベーションがあがらないとき、どうやってモチベーションを高めていますか?」というご質問です。河村さんいかがでしょうか?

真木子 起業してからは、モチベーションがないっていう日はほぼないです。でも会社員だったときは、モチベーションの維持はめちゃくちゃ大変でした。みんな誰かのために働いていると嫌になってくることがあるんですよね。私が働いていた外資系金融機関では、モチベーションを維持するために昇進だったりとかボーナスだったりをぶらさげられるんですけど、そういうのがあったとしてもモチベーションをずっとメンテするのって厳しい。

私の経験からすると、その中でも自分の得意なことや好きなことを見つけて、それをやれる環境に自分を持っていくっていうことが良いと思います。どんな仕事でも、自分がやってるからには好きな部分があるはずなんですよね。なのでそこにフォーカスして、なるべく好きなことをやる時間を増やせるようにするっていうふうに私は20年間やってきたかなって。

――愛沢さんはいかがですか?

えみり これに関しては、モチベーションを維持するとか高めようって考えたことがなくて。その理由を考えたときに、そもそもやりたいことをやってるので、モチベーションが下がってどうしようってことは正直あんまりないですね。あと常に自分の夢を作るっていうところを意識してます。自分のやりたいことをやる、そこには夢があって、仲間がいて、ビジョンがあるっていう環境があれば、日々モチベーションが下がってどうしようっていうところまではいかないと思います。

――事業をやられてると毎日いろんなことが起こると思うんですけども、困難に直面したときはどのようにマインドコントロールされていますか?

真木子 困難をそのままど真ん中に受け止めて倒れるのか、もしくはその中でも光を見て戦っていくのかっていう自分のマインドの姿勢だと思うんですよね。例えば癌になったとして、精神的に負けちゃう人もいれば、もしかしたらこういうふうに戦えば生きられるかもって光の部分を見て走り続けられる人もいる。自分の人生を振り返ってみたときに、いろいろな困難があったと思うんですけど、常にポジティブに取り組んでたかなと思います。

――愛沢さんはすごくポジティブに見えるのですがいかがでしょう?

えみり 基本的には前向きなんですけど、マイナス思考な部分も強いので、落ち込むときは結構落ち込んでしまうんです。でも最終的には「私は大丈夫!絶対できる!」って自分の中で思い込むっていう力を利用して。根拠はないんですけどね。人生において、解決方法がないトラブルって起こるじゃないですか。そういうときは理由もなく、私だから大丈夫って思い込む。

 

起業やモチベーション管理について、具体的なエピソードが語られたイベント前半。後半では女性特有の悩みや、質疑応答の様子をレポート! 近日公開です。

☆後編はこちら

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