メンタル不調にPMS…女性の活躍を妨げるお悩み解決!!~河村真木子×愛沢えみりトークイベントレポート:後編

メンタル不調にPMS…女性の活躍を妨げるお悩み解決!!~河村真木子×愛沢えみりトークイベントレポート:後編

7月19日に開催されたルミリー初のリアルイベント、「オンラインサロン界の女帝に聞く!”超”成功のマイルール」レポート後編。起業のアイディアや働くモチベなど仕事を中心に語られた前編に続き、後編では女性ならではのお悩みに向き合います。PMSなどの体調不良、女性の管理職問題など、誰にも聞けなかった話題満載!!

【河村真木子プロフィール】
カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、ゴールドマンサックスなどの金融機関を経て起業。自身の運営するオンラインサロン「Holland Village Private Community(ホランドビレッジプライベートコミュニティ)」は、月額1万円という会費ながらも、日本最大級の会員数を誇る。
instagram @makikokawamura_

【愛沢えみりプロフィール】
元歌舞伎町No.1キャバ嬢であり、現在は株式会社voyageの代表取締役。アパレルブランド「Emiria Wiz」、美容クリニック「Venus Beauty Clinic」、化粧品ブランド「norm+」などをプロデュース。SNSの総フォロワー数は約200万人。
instagram @emiri_aizawa

☆前編はこちら

 

talk theme20代、30代のうちに何をすべき?

――では続いての質問です。「お二人は20代の頃特に忙しく働いていたと思いますが、20代のうちにやっておくべきことはありますか?」こちらはいかがでしょうか。

河村真木子(以下、真木子) 20代は自分への投資にどんどんお金を使ってほしいと思います。英会話だったり勉強したり、習い事でもいいし、自分が成長できるようなことにお金を使ってほしいですね。

愛沢えみり(以下、えみり) 20代ってすごく体力がある時期だと思うので、経験として残ることに全力で時間を使うのが良いと思います。スティーブ・ジョブズさんの言葉がすごく好きで、いつか点と点が線になる日が来るから、自分を信じて頑張れっていう。私の人生を振り返ったときに、まさかこことここがつながるとは思わなかったっていうことがいっぱいあるので。20代は点をいっぱい作る時期にすると良いんじゃないかなと思いますね。

――河村さんにお伺いしたいんですけど、もし30代の方にアドバイスを送るのであれば、こういうことをやっておいたほうがいいっていうことはありますか?

真木子 20代が自分への自己投資だとすると、30代は人脈作り。自分の経験から言えることですが、いろんな人と知り合っておくことがすごく大事だと思います。私が30代になって自分のまわりを見渡したときに、女性も男性も金融マンしかいなかったんです。それに気付いたときに、業界を超えていろんな人と友達になっていくことの大切さを感じて。

30代でえみりとも会ったし、今仲がいい広海・深海ちゃんとか、自分と違う人生を送ってきた年齢も性別も違う人たちと仲良くなることによって、私のインスタグラムのキャリアっていうのは花が咲いたんですね。あのまま金融業界にいて周りに金融マンしかいなかったら、インスタをやることを考えもしなかったし、ファッションとか美容で起業しようとは思いもしなかった。

 

talk themeメンタルの不調は風邪と同じ。プロの意見を聞く

――事前にいただいた質問はこれが最後となります。「体調不良やメンタルが不安定なとき、またPMSや女性ならではの体調の変化はどう対処していますか?」という質問です。女性ならではの体や心の波があるかと思いますが、いかがでしょうか?

真木子 私今までの人生で3回うつになってるんです。二十歳のときと30歳のときと40歳のとき。二十歳のときが一番つらくて、うつ病とは思いもせずなんとなく過ごしてしまったので、治すのに1年かかったんですね。でも30歳のときは、その経験があったからうつだってすぐに自覚して、その道の名医と言われるような人にアクセスして、お医者さんに言われたことをちゃんとやったら一か月で治りました。40歳のときは、実は子宮の手術をしてその影響でうつになったんですよね。そのときも30歳のときと同じお医者さんに行って、一か月で治りました。

なので、メンタル不調っていうのは風邪のように考えてほしいです。うつになっちゃったからもう終わりって思うんじゃなくて、うつ病は絶対に治せる。メンタルも体の病気と同じ。女性ってホルモンバランスが年齢とともに変わるから、それにうまく対応しながら人生を過ごしていくっていうことが大切だと思います。

――不調になったときの対処法で変わるんですね。

真木子 どのお医者さんに一番最初に行くかも大事ですね。これは病気でも妊娠出産でもそうですけど、そこの情報収集はめちゃめちゃ大事。まずリサーチして、良い先生のところに最初から行く。家の近所だからっていうだけの安易な理由で行かないように。

えみり そういう良い先生の情報は自分で調べるしかないんですか?

真木子 私の場合は、医者の情報だったらあの人が持ってそうだなっていう人のところに聞きに行く。そのためにも、普段元気なときからたくさんの人とネットワーキングしておくこと。そうするといざ自分に何かあったときに、例えばメンタルじゃなくても、子どものお受験があるから情報を持ってそうなあの人に聞いてみようみたいな感じで、情報を得られる。自分の人生のネットワークを張っておくっていうのが大事かなって思います。

えみり 元気なときから意識して、コミュニケーションとったりアンテナ張っていろんな情報を入れるように。何かあったときに調べようとすると、焦ってしまったりなかなか余裕もないですもんね。

「人と比べることが落ち込む原因になったりもするので、メンタル不調が予測できる生理期間はSNSを控えるとか。自分でコントロールできることはあらかじめ意識してます。つらいときはスマホの電源を切って寝てしまうことも」(えみり)

 

talk themeどうして女性の管理職が少ないのか

<ここからは会場にお越しの方からの質問の一部をご紹介します!>

Q.世界的に見ても女性の管理職は少ない。この原因をお二人はどう考えるのか、それに対してどういうことをしたらいいか。また、この問題を解決するためにお二人が今やられていることがあれば教えてください。

真木子 この世界はこれまでメンズが作ってきたんですよ。特に日本の会社なんていうのは、ほとんど男性です。社長もそうだし取締役とかの役職も。その中に女性が管理職として入っていこうと思ったら、まずロールモデルがいないですよね。「あの人みたいだったらなれそうだな」っていう人がいない中で、急に部長になれと言われて、その会社の中にいる部長を見てみるとおじさんでめちゃめちゃ威張ってて、私はあんな人になりたくないってなる。もしキラキラした素敵な女性が何人も役職についていたら、「あの人みたいだったらなってみたい」って考える人が増えると思うんですね。だから、まずロールモデルがいないっていうことがすごく問題。

もうひとつの問題が、男性が作った社会だから、男性のルールになってるんですよね。男性は競争が大好き。なのでほとんどの会社はピラミッドになっていて、社長、取締役、部長、課長、課長補佐みたいにその昇進ゲームを頑張っている。でも女性ってそこまで競争したいかっていうとそうじゃない人も多いんですよ。横のつながりを大切にしながら楽しく仕事をしたいっていう人も結構多い。なので、会社をもう少しフラットな組織にするとか組織自体も変えていかないと、変わらないだろうなと思います。

――どうすれば変えられると思いますか?

真木子 まずはトップが変わらなきゃだめですよね。意思決定する人の層が、今のおじさんたちでもいいんだけど、そしたらおじさんたちがまず変わらなきゃいけない。でもおじさんたちが変われないんだったら辞めてもらいましょって話ですよね。

えみり 私も真木子さんと同じ意見。長い歴史の中で女性が活躍するっていうことがなかなかなくて、やっと活躍できる時代になってきたので、今後は変わると信じてやっていきたい。でも、女性と男性って平等かって言われたら、出産したら女性のほうが肉体的に大変だし、その期間は働けなかったりっていう現実的な問題はありますよね。世の中全体を変えていかないといけないとは思うんですけど、すぐには難しいと思うので、私は会社の中からちょっとずつ変えたいと思う人が増えていけばと思っています。小さい積み重ねで。

真木子 あとはやっぱり教育かな。男性陣って、なんで女性を活躍させなきゃいけないかわからないっていう人が多いと思うんですよ。「俺たち男がいるのになんで?」って。日本は今人口が減っていて、これ以上労働力が減ると経済圏としての日本がどんどん落ちぶれていくんですね。これは人口に関係していて、日本は若者の人口が少ないから、働いてくれる人が少ない。働いてくれる人が少ないってことは経済活動が少なくなるっていうことなんですね。

起業してる人はわかると思うんだけど、労働力が足りないとどうにもならないじゃないですか。働く人がいなくなるとその会社は成長できない。日本全体で見ても同じで、それを政府はわかってるから、女性を労働市場に持っていきたいわけなんですよ。もしくは移民でもいいんだけど、日本の場合、移民を受け入れることはすごくハードルが高くて。英語も全然通用しないし、移民がいきなり日本に来て次の日から働けるかっていうとそういう環境は整ってないんですね。どうして女性を活躍させなきゃいけないか、おじさんだけじゃなくて、若い人たちも男性も女性もみんなが理解してそれに向かって走っていくことが大切だと思います。

Q.今のお二人がやりたいことや挑戦したいことがあれば聞いてみたいです。

えみり これまでは会社を大きくしたいと思ってやってきたんですけど、それって自分が悔しくて頑張ったとか、自分本位な考えだったなと思っていて。きれいごとに聞こえるかもしれないんですけど、今後は社会貢献したいなっていう気持ちがすごく強いです。私はもともと勉強もできなかったですし、何もなかった中でここまで成長できたっていうのは、まわりの環境のおかげだったり社会の恩恵を受けたからだ思うので、会社として女性が自立する支援をしていきたいと思っています。

真木子 社会に還元したいなっていうのは私も思ってます。えみりもそうだと思うんですけど、今応援してくださってるフォロワーさんの9割以上が女性で、私と同じように今の男性が作った社会に居心地の悪さや居場所のなさを感じてる女性たちがたくさんいる。外国人やLGBTQの皆さんも含めて多様な人達が暮らしやすい日本になってほしいなと思うので、そういうことにも取り組みたいなと思っています。「私がやらねば誰がやるの?」と思ってる。

イベント終わりに、来場者&登壇者&司会者で記念写真。皆さんキラキラしていました!

300名以上の来場者が集まり、メモをとったり真剣に話を聞く姿が印象的だったイベント。ルミリーではこれからも、女性が輝けるヒントをたくさんシェアしていく予定です♪

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