高級鮨を食べ歩く姿がテレビでも紹介された謎のインスタグラマー・八木のぞみさんにインタビュー。鮨、美容、格闘技観戦とインスタの投稿からは仕事をしている姿がなかなか想像しづらい八木さんですが、実は「仕事をし過ぎてしまう」ほど仕事人。お仕事観と人生観をお伺いしました。
【八木のぞみプロフィール】
年齢:30代/職業:AVIRAL Resort studio代表取締役、スタイリスト、映像制作会社役員
instagram @nonnon0319
topics実はバツイチ。元夫と一緒に会社を経営
――今どんなお仕事をされているのでしょうか?
いくつかあって、スタイリストと、映像制作会社の統括と、スタジオ経営。スタジオに関しては千葉県富津市にあるので、別のスタッフが現地で実務を行っているという形です。
――どういう経緯でそのお仕事を?
もともと14歳からタレント業をやってて、アイドルやお芝居をちょこちょこと。でも19、20歳くらいから今の会社の母体となる会社で裏方の業務を始めて、21歳で正式に芸能の事務所を辞めてその会社に入りました。その会社が元旦那さんの会社なんです。それで一緒に会社を経営していました。
――元旦那さんっていうと…。
私、実はバツイチなんです。タレントをやっていた頃は、当時はSNSで結婚発表をしたりっていうことが当たり前ではなかったので、私も結婚を公表していなくて。ただ今の会社の代表と私の苗字が同じなので、見る人が見たらわかるっていう。離婚してからも面倒で名前を変えなかったので、結婚していたときの「八木」を今でも名乗っています。隠してるわけじゃなくてこれまで言う機会がなかったので、この機会にさりげなく公表しちゃおうかなと思って、話してみました(笑)。
なので裏方として始めて、その会社がどんどん大きくなっていって、枝分かれして今の3つの会社になったっていう流れですね。最初は元旦那さんと二人だったのが、どんどん社員が増えていって。
――離婚したのはいつ頃なんですか?
4年前ですね。一緒に仕事をしているので家に帰っても会社にいてもずっと仕事モードで、オンオフの切り替えができなくて体を壊しちゃって。自分じゃストレスってあんまり感じたことがなかったんですけど、気づいたら円形脱毛症になったり、潰瘍性大腸炎っていう難病になっていました。それが10年前です。
turning point難病をきっかけに生まれた新しい価値観
難病になった当時は、仕事がしたくてもできませんでした。潰瘍性大腸炎になって、治療のための薬で突発性膵炎になって、膵炎治って薬止めてまた膵炎になって…というのを1年くらい繰り返していて、相当ひどかった。その時期を経験して、物の価値観が変わりました。生きてるだけでありがたい。
――今は完治したんでしょうか?
潰瘍性大腸炎は治すことができなくて、症状を抑えることしかできないんです。そのために今でも8週間に1回必ず病院に行っています。病院に行くと、私って病気だったんだって思い出します。今は幸せだな、健康になって、当たり前の生活ができて、普通に家で寝られるありがたみ。今は仕事できるだけでハッピーです。健康な体があって、仕事ができてることってありがたいんだなっていうことを、病気をきっかけに知ることができて、それは財産ですね。
――病気を経験して、働き方に変化はありましたか?
今でも働きすぎてしまうんですけど、オンオフの切り替えをしようと思うようになりました。メンタルケアの目的もあって、病気になった年に犬を飼い始めたり、スポーツ観戦をしに行ったり。最近は格闘技も見ています。一人で会場に行って声出して応援してっていうのがストレス発散。試合中は仕事のことを忘れられるんで、それがオンオフの切り替えです。
あとお寿司。行くと勉強にもなるから。私が行くところは一人5万円くらいのところなんですが、5万円のものの価値をどのように提供するかっていう大将の所作だったり、ネタもそうですし、店内の作りとか。そういう価値観が磨ける場所です。
――かなり充実してる。
でも実際は、会社に何かあったらすぐにかけつけられるようにしてるし、お風呂の中でも仕事しちゃったり、寝る前まで会社のSNS更新しちゃったり、意識しないと仕事ばかりしてしまいますね。
life style常にハッピーを忘れない
――一緒に経営していた元旦那さんと離婚してから、職場の人間関係に変化はありましたか?
元旦那さんとはすごく良い関係で、今も仲良しなままお仕事しています。離婚してからも二人でご飯を食べに行ったり一緒に格闘技を観に行ったり、プライベートで一緒に過ごすこともあるので、周りからみたら夫婦に見えるくらい。今でも家族のように大切な存在です。
――じゃあ本当に帰る場所がバラバラになっただけ。
人生のパートナーとしてのポジションは変わってないです。見てる人には不思議がられますね。でも私の中では旦那さん=仕事みたいな思いがあって、今思うと24時間仕事モードになっていたのが自分の体に負担になっていたのかなって。どこかで仕事をセーブしないと体が壊れていっちゃうなって思って、それも離婚の理由のひとつです。元旦那さんのことは今でも尊敬していて、良いライバルとしてお互いを補い合いながら二人三脚で仕事をしています。
――働く日の1日のスケジュールはどんな感じでしょう?
まったくバラバラです。土日も映像制作会社のほうの撮影が入っていることもあるので。ただ社員たちより絶対早く会社に行くようにしていて、誰よりも働いてる自信があります。背中で教えようじゃないですけど、そうしてるとついてくるというか、社員たちもすごく頑張ってくれてる。
――お仕事での下積みになった経験はありますか?
アイドルをやっていたとき。10代のときから大人と接していたのはすごくありがたい時間でした。挨拶から何からすべて学びましたね。それと当時、現場に入ってきたときにオーラのある人っていて、そういう人に憧れていました。入ってきたときに現場の雰囲気を変えられる、人を和ませられるような存在に私もなりたい。この人とまた仕事したいって思われること、そういう仕事をするのが今の一番の目標ですね。
日々やらなきゃいけないことはたくさんあるんですけど、上を目指していきたいなと思っていて。変な言い方しちゃうと、人より良い生活したいですし、それは私だけじゃなくて社員やまわりの人も良い生活できるようにしていってあげたいし。日々向上心を持っていきたいです。
――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。
かっこつけた言葉とか見つからなくて。「ハッピーでいられること、笑顔でいられること」くらいな感じですね。努力は当たり前にしなきゃいけないものだし、頑張るのも自分のためだし。ただ、負のオーラみたいなのが大嫌いなので、常にハッピーで、常に陽のオーラがある人を目指してます。
――このマインドはいつ頃から?
小さい頃からこのキャラクターだったかもしれない。弱みとか絶対人に見られたくないし、当たり前に負けず嫌いだし、でもそれを悟られちゃうと敵を作っちゃうから優しいオーラでっていうのを心掛けてました。それに、幸せも負のオーラも伝染するんです。10代の頃は人に笑顔と幸せを与えたいなと思って芸能やってたし、今もそのマインドです。
実際にお会いした八木さんは、インスタで想像していたイメージよりも何倍も気さくで、さばさばした性格が楽しいお方。お話を伺ってハッピーなオーラを受け取れました!
■八木さんの運営するスタジオはこちら
AVIRALResortstudio
http://aviral.jp/