EC業界で17年間「儲けさせた人が一番儲かる」 株式会社ワンプルーフ代表・平山和泉

EC業界で17年間「儲けさせた人が一番儲かる」 株式会社ワンプルーフ代表・平山和泉

work style毎年120%成長を目標に徐々に売上増

――そこから現在の事業になった経緯は?

会社を設立した段階で、たまたま大学の後輩が「一緒にやりたい」と会社に入ってくれたんです。さらにその人がスタッフを誘ってくれて、いきなり従業員を2人抱えることになりました。その2人にご飯を食べさせなきゃいけないという思いで、知り合いからwebサイトやECサイトの制作のオーダーをもらって、夜はひたすら制作して売上を作って。一方で肝心の自分史は全然売れない状況が一年間続いていました。

創業2年目になって、この生活を続けることは難しいから、しっかりと売上を作って、それでもこの事業がやりたかったらやろうと考え方を切り替えて、自分ができることを生業にしていこうと思いECサイトの構築に事業をピボットしました。最初は構築だけだったのですが、次第に「日々の運用業務もわかっている人にやってもらいたい」ということで依頼をいただくようになり、そこから17年間続いています。

Eコマースの場合7月頃から徐々に忙しくなり、12月が繁忙期。1月になると落ち着くという山がある業界なのだそう。「働き方もその動きにあわせて、働くときに働いて、休むときは休む。今年のゴールデンウィークも会社は11連休でした」

――売上はどのように伸びていったのでしょうか?

Eコマースサイトはロングテールというビジネスモデルが二重丸と言われています。一気に大きく売上を伸ばしてしまうと在庫を作らなければいけなくなり、その結果在庫が残って浮き沈みを繰り返して疲弊してしまうんですね。だから10年くらいかけてずっと120%の成長を続けるというのが理想的なんです。なのでお客さんとともに弊社も同じ推移で120%伸びるということをずっと続けて、徐々に売上が伸びているという感じですね。

また、継続してきたことで得られるナレッジも貯まってきていて、プラットフォーム別の商品の動き方や、戦略的な売上の伸ばし方のメソッドもあります。最初は年商で億を目指しましょうというお客さんが多かったのですが、今は月商で億を売り上げるお客さんがほとんどになってきています。

――今会社のメンバーは何名くらいなのでしょうか?

福岡と新宿で60名いまして、新宿の本社はフルリモートでの働き方を続けています。もともとコロナ禍前から、リモートで夜中だけひたすら商品登録をしてくれるシングルマザーの方などが多かったんです。北から南までいろんな時間で働くいろんな人に助けてもらっていました。だからコロナが流行し始めてからもスムーズにフルリモートに移行できました。

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