「宝塚退団後の人生のほうが長い」芸能人材のセカンドキャリアを後押しする 株式会社Que seran pasaran代表・白川裕子(瞳ゆゆ)

「宝塚退団後の人生のほうが長い」芸能人材のセカンドキャリアを後押しする 株式会社Que seran pasaran代表・白川裕子(瞳ゆゆ)

life style夜型生活の悪循環を断ち、気持ちに余裕が生まれた

 

――白川さんにとっての、理想のワークライフバランスはありますか?

今も割と理想に近い感じですね。朝5時に起きて、8時から17時まで仕事をして、18時にお酒飲みながら夕飯を食べて、20時から21時には寝るっていう。

――早寝ですね!

もともと夜型だったのですが、体がしんどくなってしまって。ずっと仕事のことを考えていたら気づいたら深夜になってしまって、朝起きるのも遅くなって、眠くてだらだらして…という悪循環だったので、やめました。やっぱり自分が元気じゃないと良いものを生み出せないし、人の気持ちに寄り添えないと思うので。

芸事にはお休みがないとのことですが、経営者になった現在は?「最近はようやくオンオフを分けるようにしています。いつまでも仕事をしてしまうので、時間で区切って取り組むことを意識しています」

――今後の展望を教えてください。

まずは芸能人材が一般企業に就職することを当たり前にしていきたいです。転職支援サービスがあるから安心して芸能の仕事を頑張れたり、何歳までは芸能で突っ走ろうという目標を持てるようになるといいなと思っています。宝塚で言えば25歳から29歳くらいで退団を考える人が多く、退団後の人生のほうが圧倒的に長い。今はまだ、芸能でどうしようもなくなったから企業に就職するというような、ネガティブな捉え方をしている人が多いと思うんです。そうではなくて、キャリアアップとしての転職、就職だと思ってもらえるようにしたいです。そしていずれは、こういうサービスがあるから宝塚受験を決めたという声が生まれるようになるよう、頑張りたいと思っています。

――最後に日々大切にしている考え方を教えてください。

「縁と直感を大事にする」。宝塚を退団して東京に出てきた時、知り合いも頼れる人もほとんどいませんでした。事業について相談できる相手がいなかったので、直感で、この方にアドバイスをいただきたいとご挨拶に行ったり、お話からヒントを得て行動して、そこでまた縁が広がって。セカンドキャリア支援を始めたのも、ご縁からの後押しがあったからです。この記事を読んで、キャリアについて相談してみようと思ってくださる芸能人材がいたら嬉しいです。

 

芸能には華やかなイメージがありますが、トップになれるのは一握り。それでもほかの選択肢を知ることで、挑戦を諦めない人が増えるはず。白川さんの事業で、多様なキャリアが生まれることを期待しています!

■株式会社Que seran pasaranが運営する人材紹介サービス「Grant carriere」はこちら
https://papilio.grantsienne.com/

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