美容と教育で輝く女性を創る 株式会社Mahalo代表・松井裕香

美容と教育で輝く女性を創る 株式会社Mahalo代表・松井裕香

work style「一緒に働く人を輝かせたい」という思いが活力に

――株式会社Mahaloを設立する前の松井さんの経歴を教えてください。

私はもともと美容師で、最初は大手の美容室に勤めていましたが、ひとりでやってみたいという気持ちが出てきて独立しました。そのときは経営者になりたいとかお店を大きくしたいという気持ちはなく、当時の彼氏と2年後に結婚しようと思っていて、それまでの間だけ物件を借りてお店をやるつもりでした。でもいざ始めたものの、ひとりでやっているとつまらなくなってしまって。組織で働いていたときは仲間がいたので自分も向上できていたのですが、ひとりだとそれがなくなって、どんどん落ちぶれて夜遊びに走る期間が2年くらい続きました。

そんな時、昔一緒に働いていたメンバーと駅でばったり会って、彼女と一緒に働き始めてから「どうしたら彼女を輝かせることができるだろうか」という気持ちが生まれてきて、夜遊び癖が全部止まりました。そこからもうひとりメンバーが増えて3人でやるようになって、駅前に拡張オープンしたのが全てのスタートになります。

「結果的に経営者にはなったものの、私自身は起業したいと思ったことは、一度もないです。試行錯誤を繰り返しながらたくさん失敗してきましたよ」

――そこからもっとお店を大きくしていきたいという思いが芽生えた?

私は目的がない拡大は何の意味もないと思っています。大切にしているのはクオリティー。サービスはもちろん、全ての質。お客様から求めていただけるお店作りや、スタッフの成長の先にお店の出店があると思っています。Mahaloは「人」が成長しリーダーシップを発揮する子が増えていって、その結果お店が増えたという流れでした。「彼女たちを成功させたい」という思いが根底にあります。

拡大や人を増やすというよりも「未来を創る」という感覚のほうが近いですね。店舗数や人を増やすことには終わりはないので、私たちにしかできない世界を創ることを目的に、店舗展開をしています。

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