株式会社コーチェット代表・櫻本真理 過去の「なぜ」ではなく望む未来のために何ができるか

株式会社コーチェット代表・櫻本真理 過去の「なぜ」ではなく望む未来のために何ができるか

work style大変なときを乗り越えるためのコーチング的ポイント

――もともと起業に興味がなかった櫻本さんですが、いざ起業してみてどんなことが大変でしたか?

もう日々新しいことに触れるので、難しいことや大変なことは常にあります。でも乗り越えてしまえば笑い話。最初のうちはいちいち泣いていましたけど、10年も経つと慣れてきますね。

――大変なときを乗り切るモチベーションはどのように?

モチベーションというか、大変なときって視野が狭くなっているんですよね。しんどい状況にいる人の言葉を分析すると、“いつも”とか“みんな”という抽象度の高い言葉を使いがちだったり、“自分”という言葉を使いがちだったりする。つまり“今ここ”だけしか見えなくなって、まわりの解像度がぼやけているんです。

まさしくそういうときにコーチングやカウンセリングを活用していただきたいと考えています。問いを投げかけてもらうことで、未来の視点から物事を見ることができたり、他者の視点から見ることができたり、複数の視点を持つことで“今ここ”の課題が具体的になり解決可能に見えてきます。だからしんどいときほど一人になってはいけなくて、自分の狭い視野で考えるのではなく、いろんな考え方のパターンを模索しにいくほうが良い。しんどいときは心理的エネルギーが落ちているので、だからこそ人と一緒にやる、そこからエネルギーを見出していくというのは大切だと思います。

コーチングには資格は必要?「ICFという資格が最も有名です。ビジネス経験+コーチングの実践経験で素晴らしいコーチングができる人もいます。人生の中でどんな視点を積み上げてきたかも大切です」

――櫻本さんがお仕事をする上でのマイルールはありますか?

ルールというよりは私の特性として、直感を無視できないですね。言葉にできないけれども「これは大事なことだ」「これはダメだ」というサインを無視してうまくいかないことが結構あったので。論理だけじゃない部分を大事にしたいということはずっと思っていますね。

あとは、小さくやってみる。失敗したとしても、それって長い人生やこの地球の中で、本当に小さいこと。失敗から学べることもたくさんあるので失敗はしてもいいという気持ちで、とにかくやってみるということはずっと実践してきていると思います。

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