life style育児も仕事も大切なのは「楽しむこと」

――ちなみに、起業した当時はまだ独身ですか？

いえ、もう結婚していました。結婚が22歳、起業が26歳です。

――旦那さんは、西さんが起業すると決めたとき、どんな反応でしたか？

応援してくれました。私たちの場合、結婚式のときにプランナーさんから「家庭のルール10か条」みたいなものを決めることを提案されたんですね。その中のひとつに、「お互いの仕事を尊敬する」という項目があったので、お互いに仕事のことには口を出さずに応援するという姿勢ですね。

――仕事と育児はどのように両立されていますか？

家族が理解をしてくれて協力的なので、家族の支えがあってできていると思っています。主人はもちろん、自分の親や主人の親や兄弟、みんなで育児をしているという感じで、私一人だったらできなかったことだと思います。

――出産を経験して、仕事にどんな影響が出ましたか？

仕事と家庭のメリハリがつくようになったと思います。子どもがいない生活だと、夜遅くまでダラダラと仕事をしたりとか、自分の体力が続く限り仕事をして睡眠時間を削ることもありましたが、子どもが生まれてからは、子どもとの時間をとらないといけないのでダラダラ仕事をすることはなくなって。限られた時間の中でどれだけ生産性を高められるかを意識して行動するようになったと思います。

育児の分担はどのように？「私と主人で業務時間がずれていて、主人は朝が早いので保育園の送りは私が担当、仕事が終わるのは私のほうが遅いのでお迎えは主人が担当。時間がずれていることを活用して分担しています」

――今後の展望を教えてください。

私たちの会社には「中小企業の一歩目のDXを支援する」というビジョンがあって。2023年のデータなんですけど、日本の中小企業の60%以上がDXに取り組みたいと考えていているものの、実際に取り組めているのが14%程度しかないんです。そういった「全然DXできてません」「ペーパーレスできてません」という企業さんに対して、簡単にちょっとだけDXしてみましょうという支援をする会社になりたくて、中小企業の中でのシェアナンバー１を獲りたいと思っています。

――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。

好きな言葉は「何より大切なのは人生を楽しむこと」。仕事と育児の両立もそうですし、忙しくがむしゃらに働いてきた会社員時代もそうですけど、どんなときでも楽しんで物事に取り組もうと思っていて。例えば、楽しんで仕事をするのと、愚痴をこぼしながら仕事をするのって、周りへの影響も変わってきますし、自分自身が幸せになれるかどうかも変わってきますよね。捉え方一つで違うものになると思うので、どんなことでも楽しんで取り組みたいと思っています。

DX、システム化というと身構えてしまう方もまだまだ多いかと思いますが、西さんの親しみやすいお話で興味がわいたのではないでしょうか？　アプリやAIなど、今後しっかりとチェックしていきたい分野です！

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