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life style「女性だから」と何かを諦めなくてもいいことを伝えたい
――先ほど「最初は自信がなかった」とおっしゃっていましたが、いつ頃から自信は持てるようになってきましたか?
実は、つい最近です。Popteen時代は後ろから迫ってくる後輩たちに常にヒヤヒヤしていて、本当に自信がありませんでした。自信がないから、ダイエットしたり情報収集したり。その日の自分がそれまでの人生で一番の自分だっていうことを見た目で表現しようとしていたので、すごく苦しかったです。
――最近自信が持てるようになってきたのは、どんなことがきっかけだったのでしょうか?
自分のダメなところを受け入れられるようになったからですね。それまでは外から見られて完璧な自分になることを指標にしていました。そうではなくて、自分が心地良いと思える自分でいいと思えたら、どんどん自分に優しくできるようになって、完璧じゃないときもあるし、そういう時期があるのも仕方がないよねって受け入れたら、自信が持てるようになってきましたね。
――どうしてそういうふうに考え方が変わったのですか?
会社を立ち上げたことが影響していると思います。本当にやりたいことを形にできた、一歩前進できたっていうことが自分の自信に繋がりました。それに、社員には私と同じようなマインドの人たちが集まってくれているので、お互いに肯定してあげられるような場ができたということも大きいです。
――今後の目標を教えてください。
自分が実際に感じてきた違和感や自然と諦めてきたことに関して向き合ったことで、自分の人生はもっと自由に広げることができるんだと感じているので、それを是非同じ悩みを抱えている方にも届けて、少しでも心が軽くなるお手伝いができたらいいなと思っています。
私には兄がいるのですが、ずっと「妹だから」「女の子だから」ということを言われて育ってきたので、とにかくそれが嫌でした。女の子はスカートを履かなきゃいけないとか、一歩下がらなきゃいけないとか、料理は取り分けなきゃいけないとか。そういったことに違和感を感じていました。
それと、ライフステージが変わるごとに働きづらさも感じていて。子どもが生まれるとキャリアが止まってしまうということは実際に感じました。だからそれを感じないでいられるような環境を作りたいという気持ちもあって、自分で起業しました。女性でも自分の好きな選択ができるし、選んだからって何かを疎かにしたり、犠牲にするのではなく、家族も仕事も子育ても何も諦めなくていい。自分のやりたいことを実現できるということを、私の人生をもって伝えられたら、きっと勇気をもらえる女性が少しでも増えるのではないかなと思っています。
――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。
座右の銘は、「近越遠来」。まずは近いところを大事にすることで、本当に欲しいものは向こうからやってくるという言葉です。周りの人やSNSを見て遠くにあるものを欲しいって思うから、近くのものが見えなくなってしまう。なので、目の前のものを大切にするというこの言葉が好きです。
あと、10代の頃から思っているのは、先ほども言った言葉なんですけど「迷ったら困難な方へ行く」。それによって自分の心が拡張されて、器が少しずつ大きくなっていきました。自分の可能性を自分で狭めちゃうのは、すごくもったいないことだとPopteenを経て実感したので、自分の可能性は自分で掴みに行く、自分のことは自分が一番信じる、この二つは私の根底にあるとても大切な考え方です。当時何も持っていなかった女の子が、渋谷認知度100%になるって今も信じられないけど、あのとき自分なら乗り越えられると信じて困難なほうを選んでいたから、今の私があるなと思っています。表紙を幾度となく飾ったこと、渋谷認知度100%という快挙を得たこと、全ては私自身が私の可能性を信じることを諦めなかったからだと思っています。これからも自分を信じて、高め合える周りの人達と突き進んでいこうと思います。
実際にお会いした舟山久美子さんは、インタビューでお話してくれた“余白”を身にまとった芯のある素敵な女性でした! これからどんな事業が展開していくのかとても楽しみです♪
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