代表取締役で大親友 二人の幸せな働き方って?~norm+座談会レポート:前編

代表取締役で大親友 二人の幸せな働き方って?~norm+座談会レポート:前編

販売開始から一か月で累計1万個! 今年4月からスタートした注目のスキンケアブランド「norm+(ノームプラス)」が、SNSを中心に大反響。そんな「norm+」の愛用者50名を招いて、6月26日に都内で座談会が開催されました。プロデューサーの愛沢えみりさんとその親友であり経営者の川真田紘子さんと、「幸せな働き方」をテーマにして行われたトークの模様をお届けします。

【愛沢えみり(写真右)プロフィール】
株式会社voyage代表取締役。「norm+」プロデューサー。元歌舞伎町No.1キャバ嬢であり、現役時代は「小悪魔ageha」専属モデルとしても活躍した。現在はアパレルブランド、美容クリニックのプロデュースを行うほか、SNS、Youtube、書籍などで発信する内容が、多くの女性からの支持を集めている。
instagram @emiri_aizawa

【川真田紘子(写真左)プロフィール】
株式会社NET WORTH代表取締役。愛沢えみりとは学生時代からの親友であり、愛沢えみりのYoutubeに出演することも。
instagram @k_hiroko0715

talk theme仕事は誰とどういう風にやるかがすごく大事

愛沢えみり(以下、えみ norm+は発売してから一、二か月くらいたったと思うんですけど、もう2年以上制作期間があって。本当に自分も使っていて、お肌もすべすべになったし、すばらしいものができたなと思うし。たくさんの方にご愛用いただき、ありがとうございます。

川真田紘子(以下、ここす) 私は発売までの商品ができあがるまでの過程を、隣でいつも相談に乗って、一緒にサンプル使ったりしていて。一番のnorm+愛好家で、今日は一般人代表として楽しませていただきますので、よろしくお願いします。

――まずはお二人のキャリアについて。えみりさんはもともとキャバ嬢をやられていたと思うのですが、その後どうやって会社を立ち上げていったのでしょうか。

えみり 今の会社が株式会社voyageっていうんですけど、その前に実はドレス屋さんを立ち上げたんですね。23歳のときで、小悪魔agehaに出させていただいて少し知っていただいた。当時は現役のキャバ嬢で毎日ドレスを着ていたので、ドレスを販売したいなと思って。ただそれは、すでにドレス屋さんとしてやっているところと共同での立ち上げで、ノウハウや事務的なことはお任せしてしまっていたんですね。ドレスは売れたんですけど少しずつパワーバランスが崩れていって、一年で終わってしまったというのが一つ目の起業です。結果でいうと失敗なんですけど、私はそこで、自分のやりたいことっていうのももちろん大事なんだけど、誰とやるか、どういう風にやるかというのもすごく大事だなというのを学びました。

イベント中の様子。株式会社voyage代表取締役、「norm+」プロデューサーの愛沢えみりさん。

株式会社voyage代表取締役、「norm+」プロデューサーの愛沢えみりさん。

その次に考えたのが、もう少しいろんな人に着てもらえるものを販売したいな、作りたいなと思って、アパレルにチャレンジしようと思って。ただなんの知識もノウハウもなくて、いきなり自分で中国の工場に行ったんですね(笑)。それが今でも続いているEmiriawizの始まりです。最初は月に2、3回中国の工場に行くっていう本当に地道なことから始めて、一年経ったころに契約などで会社が必要になったので、今の株式会社voyageを作りました。それまでの一年間は個人事業主としてアパレルをやってましたね。なので、いきなりすぐうまく行ったっていうわけではないんですけど、こういう流れで今のEmiriawiz、株式会社voyageを立ち上げました。

――ここすさんはいかがでしょう?

ここす 私も大学時代に一緒にキャバクラに勤めてたんですね。毎日すごい楽しくて、半分学生半分キャバクラっていう夢のような生活がただただ楽しくて。ただまわりの友達が就活していく中で、私もそろそろ現実的に考えなきゃ、就活しなきゃと思ったときに、夢が見つからなかったんですね。私何がしたいんだろうとずっと考えてたら、気づいたらもう就活の時期が終わっていて。それでちょっとふがいないんですが、親に土下座して、親の力で商社で働かせてもらうっていうのが、恥ずかしながら入口だったんですね。
ただ、やはり営業は絶対したいなっていうのと、世の中で一番高いものを営業してみたいっていうのはあったんで、サラリーマンやりながら自分でもう一回就活。いろんな会社まわって、縁がある会社に就職したっていう形になります。
そこで、すごく向いてたんですね、営業が。不動産って男だらけの社会なのですごいきつかったんですけど、そこでひとつひとつ契約とれて、営業の力つけていったりして、今に至るって感じですね。キャリアを積んでいって、代表やらないかということで縁をいただいて。

 

talk theme仕事をする上で大切にしていることは?

――お二人とも現在は会社の代表をされているとのことですが、仕事をする上で大切にしていることはありますか?

えみり 大きくわけたら三つあって。まず一つ目が、自分と会社を客観的に見るっていうこと。自分主体の考えだと偏ってしまうことがあるし、人が見たときにどう捉えられるかっていうことは、常に大事にしてますね。
二つ目が、これは私が会社をやってく上ですごく苦労したことでもありますし、失敗したことなんですけど、人には人の価値観があって幸せを感じることって違うというのを理解すること。会社が今年で9年目なんですけど、この二つ目の考え方ができずに、傷つけてしまったり、スタッフが離れてしまったりしたんです。私の考え方だと、仕事だからもっと頑張って成功して、お給料も高くもらえたほうが幸せなんじゃないかって思っちゃうようなことでも、人によっては、家族のほうが大事だったり趣味のほうが大事だったり、いろいろな考え方があるので、それを尊重して自分の価値観を押し付けないっていうことを意識するようにしています。
最後三つ目が、現状維持は後退ということです。

ここす 私はふたつありまして。ひとつは、謙虚でいることですね。一応肩書きだけの代表だと思ってるんで、常に謙虚でい続けようというか、みんなから風通しよく、いろんな話が聞けたりとか、私のすぐ耳に入るように。謙虚な姿勢でいると、話しやすいというか。言いづらいこととかも言えたりとか。常に謙虚でいるっていうことを心掛けてますね。
あとは基本を忘れないっていうことを大切にしています。挨拶や気配り、あとはホウレンソウ。報告してもらえるような雰囲気づくりとか、連絡をマメにとったりとか聞くようにしたりとか、相談がありそうだったら私から話しかけたりするようにしていたりとか。大企業の代表じゃないし家族みたいな人数なんで、そういった基本を心掛けて、自分も会社の一員として謙虚な姿勢で毎日いることを大事にしています。

イベント中の様子。株式会社NET WORTH代表取締役・川真田紘子さん。

株式会社NET WORTH代表取締役・川真田紘子さん。

talk themeやりたくないことと向き合うには?

――えみりさんの著書に「⾃分の⼈⽣は⾃分でコントロールすると幸せを感じられる」と書いてあるのですが、やらされる仕事と⾃分からやろうと思ってやる仕事では、幸福度って全然違うと思うんですね。そのように⾃分からやろうと思うために必要な⼼構えはありますか?

えみり そのやりたくないことも、自分が成長できると思ってやろうと思うと、やることで幸せになると思うんで、気の持ちようなのかなと。やりたいことやりたくないことやらなきゃいけないことたくさんあると思うんですけど、やっぱり最後は自分で、これをやることによって、成長すると思ってやると、幸せを感じられるんじゃないかなあって思いますね。

ここす 私は結構自分のためにやるっていうのが難しくって、なかなかできないんですよ。だから誰かのためにやるっていう、誰のためだったらできるんだろうっていうことを考えたりしながらやってますね。そうすると意外と、「あ、この人のために頑張ろう」とか、だったら自分も頑張ろうみたいに思える。意外と自分のために頑張ろうだけだと迷走してくるんで、今誰のために頑張りたいのかなっていうのを自問自答するのがいいんじゃないかと思います。

普段のYoutubeでの楽しい姿だけでなく、経営者としてのお二人の考え方を、二人のそのままの言葉で聞けた座談会前半。後半では皆さんから寄せられた質問に、答えていきます!

★後編はこちら

ranking