美容家でありさつまいも親善協会会長でもある鈴木絢子さん。美容家を名乗るきっかけやさつまいもへの愛が語られた前編に続き、後編ではこれまでの下積み時代や、お仕事をする上で大切にしている考え方などをお伺いしました!
【鈴木絢子プロフィール】
年齢:41歳/職業:美容家/家族構成:夫
instagram @ayako_suzuki810
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work style20代でタワマンを買う夢を実現
――鈴木さんの働き方について聞かせてください。学生時代や20代はどんな働き方をしていましたか?
「働きたい!」といってもなかなか仕事がもらえるような時期ではなかったので、やらせていただけるならなんでも、どこへでも飛んでいきますというマインドでやっていました。
自分で行動しないと何も起こらないというのをすごくわかっていたので。新卒で入った美容外科の会社では、本社で広報がしたいというのを会社に直談判して、本当なら入社何年目のベテランじゃないと受け入れてくれないところを、特別に試験を受けさせてもらってその部門に入ることができたということもありました。
――下品な話ですが、そういった行動はお給料にはどのくらい反映されましたか?
転職して自分で部署を作ったときにはちゃんと反映されましたね。それで当時どうしてもタワマンに住みたくて。まだ新卒3年も経ってなかったので、普通ならローンが組めないところを、「こういう会社で今課長としてやっていて、ローンが始まるころには年収はいくらくらいになって」とシュミレーションをプレゼンしてまで買いました。
――なぜその若さでタワマンを…?
周りに認めてもらうために、わかりやすくタワマンに住むことが自分の中の夢でもあったんですね。それを叶えることで自分が次のステージに行けるんじゃないかという思いもありました。
私は住環境はすごく大事だと思っていて。学生のとき、全く日の当たらないような半地下の部屋に住んでいたんですが、そこにいると自分の気持ちも病んでしまう。そういう経験があったので、自分を頑張らせてあげるために重要だと思ってるんです。たとえば家賃が倍になったとしても、良い環境にいるとちゃんと倍のパフォーマンスが出せるはずだと私は思っているので、まずはタワマンに住もうというところから。
future自分の活動もしながらこれからの人を応援するフェーズへ
――では30代からはどのような働き方でしたか?
27、8歳くらいからメディアに出られるようになって、自分の名前で依頼が来るようになってきたんですね。それで30代になってからは自分の経験を活かして、もっとたくさんの方にノウハウを伝えられるようになったらいいなっていう考えが芽生えてきました。
SNSが普及して、予想していた通り個々の人たちが能力を発揮する時代になってきて、自分の名前で仕事をしたいっていう人が増えてきたんです。ただ、なんのツテもなかったりフリーランスの状態ではなかなか仕事にありつけない。私もそれを経験していたので、自分が仕事を振れるような立場になればもっとたくさんの方をハッピーにできると思って、2014年に「beaus」というPR・マーケティング会社を作りました。
――それは事務所のようなものなのでしょうか。
代理店といいますか、専門家やインフルエンサーと企業さんをつなぐ役割をしていて、女性の専門家を1,000人くらい抱えています。登録料や縛りはなく、各々が情報発信をしていますね。今は企業さんをマッチングさせるアプリもできて、時代にあわせていろいろ形を変えながらやっています。
――では30代では自分の活動もしながら、女性の応援もするほうにシフトして。
そうですね。ほかにもサプリメントや化粧品のプロデュースや、ジュエリーもやっています。ジュエリーに関してはもともと「ジュエリーやりたい!」という強い気持ちがあったわけではなかったんですけど、来るべくタイミングでお話をいただいたので、流れに乗ってみようというマインドで始めました。
beausもジュエリーもそうですけど、40歳を過ぎたので、これから頑張るぞっていう方々を応援する立場になってもいい年齢なのかなというところで。おこがましくもありながらも、そういう気持ちでやらせていただいてます。
mind自己分析、行動、継続の3ステップを積み重ねる
――ここまでの経歴の中で、自分の原点になっている経験を上げるとしたらどの時期でしょう?
いろんな経験を活かして今があるという気がしていて。なのでどれが原点になっているというよりも、自分の判断力や分析力をずっと磨き続けてきたということのほうが重要。その積み重ねのおかげで良い方向を選ぶことができたと思ってるんですね。たとえばジュエリーの話も、もしかしたら大失敗するかもしれないけど、自分がこれまで積み重ねてきた判断や経験で「これなら大丈夫」というものがあったから踏み出せました。
――では転機になったような出来事は?
転機もいくつかあって、そのひとつが芋だと思いますし、広告代理店で自分で部署を作ったことも転機になってますし、PR会社を作ったことも転機だし。その年代ごとにありますね。
ひとつ言えるとしたら、本はメディアに出る転機として重要だと思っていて。本を出版しているということが社会的信用につながるというのは、自分で専門家として出るようになってからはすごく感じています。今ってwebメディアにたくさん情報がありますけど、本になって世に出るものはある程度公式として見られる傾向がある。私自身、本を出してからメディアに出る機会が増えたので、フリーランスや自分自身で稼ぎたいと思っていらっしゃる方は、本を出すというのはひとつの目安になるのかなと思います。
――自分の名前で仕事をしたい、独立したいと考える女性は増えてきたと思いますが、不安も多いと思います。どう解消していけば良いでしょうか?
やっぱり金銭的な不安というのはあると思うんですよ。自分に仕事が来るかとか、自分の名前でどうやってお金を稼いでいけばいいかっていう。でも実際にやってみたら、前からのお付き合いだったり、それまでの経験を見て依頼をいただくこともありました。今までやってきたことがある程度認められて今のお仕事につながっている。だから、まずは一歩踏み出すことが大切だと思っています。
マンションもそうなんですけど、買ってみたらなんとかなるんですよね。行動するっていうことがすごく重要で。行動しないと何も始まらないし、行動することによって成功率―自分が描いてる目標を達成する力―が確実に上がるんですよ。ある本に書いてあったんですけど、一年半毎日同じことを実践したら成功率がほぼ100%になるらしいんです。例えば、けん玉を一年半毎日やったら、ほぼ一回で玉を入れられるようになる。もちろん自分の能力に見合っていることが前提ではありますが、それを見極めるのに必要なのが自己分析力。自分がこれならできそうだっていうジャンルのものを決めて、それをちゃんとやる、行動することによって、確実に成功率もあがっていく。だから行動を起こしてやり続けることで不安も解消されていくと思います。
――お仕事をする上でのこだわりはありますか?
自分を信じて、自分の判断力を研ぎ澄ませて、自分に聞く。自分との対話というのをすごく重要視してますね。もちろん周りから話を聞くことも大事ですが、最終的には自分がどうしたいという本心を知ることが重要だと思っていて。常に自分にとっていい判断をできるように、自分を最高のパートナーと考えて、自分に聞く。
――いい判断ができるようになるためのコツってありますか?
私がオススメしてるのは、毎日小さなことでもいいから、自分自身に言葉を問いかけること。今、自分は本当はどっちが欲しいのかとか、どっちに行きたいのかとか、常に自分に問いかけて、自分にとっていい方を選ぶ癖を付けるというか。意外と周りのために自分を犠牲にしてしまう人も多いと思うんですけど、自分を満たしておいてあげないと良いパフォーマンスもできないし、まわりに何かを与えることもできない。自分自身が幸せじゃないとまわりを幸せにできないってよく言うじゃないですか。その通りだなと思っています。
――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。
よく聞く言葉だとは思うんですけど、私自身は「努力は必ず報われる」っていうのを座右の銘にしています。私が中学生のときに先生が言っていた言葉で。お金や会社はなくなってしまうかもしれないけど、自分が努力したという経験ってなくならないじゃないですか。自分自身にパワーをつけて、自分力を高めていきたいと思っています。
――ちなみに最近何か努力していることはありますか?
「日々自分をアップデートする」っていうことは怠らずにやろうと思ってますね。今はまわりから相談されることがすごく多くなったんですけど、相談されるべき自分であり続けたいと思っています。美容もそうですが、説得力のある自分でいるために、アップデートは常に意識しています。
前後編に渡ってお届けした鈴木絢子さんのインタビュー、いかがだったでしょうか? 常に何か行動をし続ける姿勢は、今日から真似していきたいところ。さつまいもへの興味もわいてきました!
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