美しさは、人生を動かす力になる。ミスコンを“社会を変える舞台”にする理由 ミス・グランド・ジャパン運営代表 吉井絵梨子

美しさは、人生を動かす力になる。ミスコンを“社会を変える舞台”にする理由 ミス・グランド・ジャパン運営代表 吉井絵梨子

Work styleミスコンは“美を競う場”ではなく、人を育てて社会に還元するための教育の場

ーさまざまなミスコンがある中で、ミス・グランドのどんなところに惹かれたのでしょうか?

まず、ステージやエンターテインメントへの本気度が全然違いました。ミスコンをただの見た目の競争ではなく、エンタメとしても成立させ、その力を使って社会に還元していこうという姿勢が明確だったんです。
特に印象的だったのが、世界平和や暴力の問題のように、みんなが気にはしているけれど表立って触れにくいテーマにもしっかり向き合っていたことです。きれいごとではなく、本当に社会に切り込んでいく大会なんだと感じました。

ミス・グランド・ジャパン:MGI世界大会に出場する日本代表を選考する大会。女性活躍推進を軸に、国際社会で活躍できる人材育成に取り組み、大会後もキャリア支援・起業支援などに注力している。
ミスター・ゲイ・ジャパン:日本におけるLGBTQ+の環境改善と同性婚への理解促進を目的に、社会にポジティブなメッセージを発信するロールモデルを発掘・育成し、コミュニティの存在を可視化するプラットフォーム。

ーミスコンに対して“ルッキズムではないか”という声も少なからずある中で、いまの時代におけるコンテストの意義はどこにあると感じていますか?

そういう見方があるのもわかります。でも私たちは、性を売りたいわけでも、美しさだけを競って誰かを傷つけたいわけでもないんです。コンテストが持っている注目度や発信力を、どう社会に還元していくか。それが私たちの軸です。時代が変われば、伝え方やアプローチも変えていかなきゃいけないと思っています。

外見評価がよくないと言われることもありますが、外見をどう捉えるかもまた、その人の見方次第だと思うんです。私にとっては、外見を磨くことも、自分に自信を持つための一つの表現です。誰かをジャッジするためではなく、自分らしさを立ち上げていくためのパフォーマンスでもあると思っています。

ー出場者は、もともと自分に自信があるタイプの人が多いのでしょうか?

それが全然そんなことはないんです。むしろ8〜9割くらいの子は、「やりたいことがわからない」「自分に自信がない」「何かきっかけがほしい」という状態で来ます。だからこそ私たちは、その人の中にある強みや、その人にしか守れないものを見つけて、引き伸ばしていくことに注力しています。キーワードは“教育”ですね。

ー具体的にはどんなことを学べるのでしょうか?

かなり幅広いです。LGBTQ+についての講義、SDGsの講義、法律や社会課題を考える時間、ウォーキング、スピーチ、英語スピーチ、ビジネスマナー、SNSブランディングなど、多岐に渡ります。ソーシャルメディアの発信ひとつ取っても、ただ投稿すればいいわけではなくて、その人らしさをどう見せるか、どう伸ばすかまで一緒に考えます。

ーそこまで手厚いのに、出場者に費用はかからないんですか?

基本的にはチャージしていません。お金がないことでチャンスを諦める、ということだけはやってはいけないと思っているので。世の中には出場だけで何十万円もかかる大会もありますが、私は挑戦したい人に対して、平等に機会を渡したいと思っています。

ミス・グランド・ジャパンでは、ウォーキングやスピーチだけでなく、ダイバーシティや社会課題、SNSブランディングまで幅広く学ぶ。「完璧な人を集める場所ではなく、自信を育てる場所なんです」と吉井さんは話します。

ー出場者の変化を感じる瞬間はありますか?

すごくありますね。見た目が洗練されていくのはもちろんですが、それ以上に、「この子、自分について考えてきたな」というのが会った瞬間にわかるんです。メイクひとつ、話し方ひとつ、立ち方ひとつで変わります。そういう変化は逃さず、絶対に褒めます。自信は、「自分を見ること」「自分を理解すること」「自分を研究すること」から生まれると思っているので。

 

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