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life style時短社長で子どもの成長を見守る
――千田さん自身、育児と仕事を両立するために、どんな事が必要だと考えていますか?
意識を分けることでしょうか。仕事をしているときは仕事、家にいるときは目の前の家族のことだけを考える。つい仕事のときに子どものことを考えたりとか、その逆もあるんですが、そうなりそうになったら、「今は考えない」と意識することを癖付けるようにしています。
――お子さんが14歳になった現在でも時短勤務とのこと。小学生くらいからフルタイムに戻すという方も多いイメージです。
これは私の持論なんですが、子どもはローティーンのときが一番大事だと思っています。10歳から15歳って、人格を作るのに大事な時期だと思うんですね。自身の経験で、特に根拠があるわけではないのですが。子どもにとっては親がいなくても大丈夫かもしれないですが、私自身はそういう思いがあるので、よく子どものことを見てあげたいと思っています。
――起業する前に結婚や出産を経験し、家庭にコミットするという選択肢もあったと思うのですが、迷われたことはありましたか?
そうですね、出産したのはドクターシーラボの会社員時代だったんですけど、本当に子どもがかわいくて復帰するのをやめようかと思ったほどでした。それまで仕事をすごく頑張ってきたので、こんなふうになるとは自分でも思わなかったですね。
それで、当時ドクターシーラボにヘッドハントしてくださった方に「もう辞めようと思う」と相談をしたら、「辞めてもいいけど、今辞めたら絶対今のポジションに戻れない。辞めるなら半年くらい働いてからでも遅くないんじゃないか」というようなことを言われて、実は嫌々復帰をしたんです(笑)。でも復帰したらしたで、やっぱり仕事が楽しいんですよ。なので、特に出産前後は女性はメンタルが不安定になると言われますが、これは本当だなと。その時期に重要な決断はしないほうがいいと思います。

実は復帰してからずっと時短勤務という千田さん。「今も時短社長なんです。社員はみんな19時まで働いていますが、私だけ17時とか18時に帰ってますね。仕事が終わらなければ夜中に仕事することもあるのですが」
――今後の展望を教えてください。
会社として大事にしている三本柱があるのですが、それが「日本を元気にする」「女子を元気にする」「地方を元気にする」ということなんですね。日本が元気になるということは地方が元気になることだと思っているので、地方の知られていない会社やサービスの情報も届けられるようにしたいです。一昨年ロサンゼルスに子会社を作ったので、海外にも発信したいですね。
「女子を元気にする」というのは、私が女性で社員も女性が多いということもありますし、やりたいことがあるのに自信がなくて抑えているという女性がまだまだ多いと思うんですね。2025年は女性活躍推進法から10年、雇用機会均等法から40年の節目ということもありますし、そういった方々をモチベートできるようなことを、会社やPRを通してできたら、社会貢献になるんじゃないかなと考えています。
――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。
座右の銘は「凡事徹底」ですね。当たり前のことを当たり前にしっかりやる。もう20年くらい前に読んだ本ですが、大和ハウスの会長が大事にしている言葉だということで知り、そこから私も大事にしている言葉です。
仕事はもちろん、例えばダイエットしたいと思ったときに、ちょっと食べる量を減らすというような地味でわかりづらいことをずっと続けるとか、そんな感じですね。地味なことであっても、ちょっとずつ続けるというのが、私の得意なことです。
起業ストーリーもライフスタイルも、自身の「やりたい」を実現してきた千田さん。「やりたいことがあるけど悩んでいる」というときに背中を押してくれるインタビューでした!
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