起業して1年目でコロナ禍、新米経営者奮闘記 株式会社ネッコス代表・井口美寿々

起業して1年目でコロナ禍、新米経営者奮闘記 株式会社ネッコス代表・井口美寿々

過労で倒れキャリアチェンジ、産休育休から復帰したら解雇…波乱万丈な経歴を経て起業した井口美寿々(いぐち みすず)さんにインタビュー。何度もピンチを切り抜けてきた井口さんが、どのように窮地を乗り越えてきたのかを伺いました。

【井口美寿々プロフィール】
年齢:43歳/職業:株式会社ネッコス代表取締役社長/家族構成:夫、娘(7歳)
X @Misuzu_Iguchi16

topicsLINEミニアプリに特化して事業展開

――株式会社ネッコスの事業内容を教えてください。

LINEミニアプリに特化した受託開発を中心に事業を展開しています。LINEの中でデジタル会員証を作ったり、決済機能を作ったりというように、普通のLINEについていない拡張機能を開発しています。

LINEミニアプリであれば、集客から購入まで一貫してできるというところに目をつけたんです。作ったはいいけど集客がうまくいかなくて結局使われなくなるシステムもある中、これならクライアントに喜んでもらえると思いまして。作るなら意味のあるシステムを作りたかったんですよね。

「LINEはwebページなのでいろいろなカスタマイズが可能。LINEの登録時に認証を取っているので、ログインハードルがないことが武器です」

――この事業を始めることになった経緯を教えていただけますか?

もともとネッコス社はインバウンドに向けた通販事業を行っていたのですが、コロナで壊滅的に売上がなくなりまして。売るものがなくなってしまったので、それならば自分たちの強みである通販やECのノウハウを使って、ノウハウを持たない企業の支援をしていくことができるんじゃないかというのがひとつのきっかけです。また、その頃に中国でWe Chatのミニアプリがダウンロード型のミニアプリと同じ市場規模になったというニュースも見て、LINE API(LINEと他のプリケーションをつなぐ仕組みのこと)に可能性を感じたということもあります。まだ日本ではLINE APIの代名詞的な企業もなかったので、勝負ができるのではないかと考えたんです。

そこでまずは企業としての露出を増やそうということになり、従業員のひとりが「井口さんのストーリーを売ろう」と言い出しまして、私の半生を漫画にしてnoteにしました。それを見てネッコス社にお願いしたいと言ってくださる方もいらっしゃいましたね。

――私もnote拝見しました。面白かったです。

私にとってはいたって普通の人生なんですけどね(笑)。

1 2 3 4

ranking