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topicsコロナ禍で一社目が伸び予定変更
――では、二社目のコーチェットはどのような経緯で始めることになったのでしょうか。
一社目であるcotreeを運営していく中で気付いたこととして、人が悩む理由はほとんど人間関係なんですよね。良い関係性の中で良いコミュニケーションがとれていれば、メンタルの不調はそもそも起こらないことが多いですし解消に向かいやすい。でも孤立していたり、上司や親のような影響力を持った人が良いコミュニケーションをしてくれないと、不調が長引いたり落ち込んだりします。ですので、メンタル不調の方自身にアプローチすることももちろん大事ですが、いかに周りの方々がその人を活かす関わり方ができるかということの重要度が高いと感じるようになりました。そういうコミュニケーションを身に着けられるプログラムを作ろうと新たに作り始めたのが、コーチェットの前身です。
またその当時、起業家向けのメンタルサポートプラグラムも提供していて、これがすごく反響をいただいて。パワーを持っているリーダー層の側も、さまざまなストレスを抱えて苦しんでいるというのが見えてきたんですね。ですのでリーダー層のメンタルサポートの伴走と、コミュニケーションスキルを身に着けるための伴走の両方を組み合わせた形で、コーチェットのブログラムを作りました。
――2020年1月にコーチェットを立ち上げた後、2021年6月にcotreeを売却、2022年12月にcotreeの代表を退任されましたね。
cotreeで扱っているメンタルサポートのプログラムは優しい雰囲気になりますが、コーチェットのリーダー向けのプログラムはどちらかといえば成長や成果という価値観を含む強い雰囲気になるので、マーケティング、ブランディング、組織作り、資金調達というあらゆる面で全然アプローチが異なると思い、会社を分けることにしました。この二社を並行して経営していこうと思っていたところにコロナ禍がやってきて、そこでcotreeの事業がものすごく伸びたんです。それまでは対面のカウンセリングが中心だったのが、コロナによって誰でもオンラインで話ができるようになり、一気にオンラインカウンセリングが普及したんですね。
伸びていく一社目と立ち上げたばかりの二社目があって大変な中、さらに子どもができて。妊娠中体調的にもかなり厳しかったのと、cotreeのほうはすでに私が現場に関わることは少なくなってもいたので、引き続き運営してくださる企業さんに委ね、今はコーチェットと子どもの立ち上げのほうに集中しているという経緯になります。