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work style3回目の起業、2年目で売上が億を超える
――では3回目の起業をしようと思ったとき、どんなことから始めましたか?
当時流行っていたのが、SNSで自分がうまくいっているように見せて、「私のようになりたかったら私からコンサルを受けたらいいよ」というような起業コンサル。それを見て、絶対に私のほうがうまく教えられると思ったんです。誰よりも働く時間が多かったので経験値は圧倒的にあるはずなので。
ただ、これまでに2回起業を失敗してるから、ちゃんとした経歴の人を探してコンサルをお願いしました。そこで勧められたのが、起業コンサルではなくエステサロンのコンサル。すでに技術を持っている人のほうが結果を出しやすいので、性格に合っていると言われたんです。美容メーカー時代にミリオンセラーの化粧品を作った経験はあるけど、現場のことは何も知らないので2週間ぐらい迷ったんですが、でもやるしかない。そこでまずは実際に売れている競合コンサルがどんなことを伝えているのか、セミナーに行って潜入捜査をしました。
――行動力がある!
一緒にセミナーを受けていたおじさんを捕まえて、この業界のことをいろいろ聞いてみたら、いかにコンサルが人をだましたような売り方をしているかがわかりました。例えばそのおじさんは月商400万円あるのに赤字なんですって。教えているほうは会社に勤めたこともない現場上がりで、たまたま自分がうまくいったノウハウと、聞きかじりのSNSの知識を教えているだけ。それでコンサルは年商2、3千万円の売上を上げているなんて許せないと思いました。私がやるしかないと思った。そうやって自分の人生を立て直していったら、初月に600万円ぐらい売れたんですよ。3回目の起業だったから副業状態で始めたのに、もう年収ぐらい稼げたので、会社を辞めました。
――じゃあ借金もこの時点で?
そう。初年度は結局5,500万円売り上げて、2年目からは億を超えましたね。それもほとんど利益。さっきワンルームに住んでたっていう話をしましたけど、それが嫌だったからすぐに2LDKの家に引っ越しました。そうなると家に親を呼べるようになったんですけど、親ですら家にいるのが嫌で、これは結婚向いてないなって改めて思った(笑)。
――でも、どうしてそんなにうまくいったんですか?
「SNSはするな」っていう私の主張がピッタリはまったんです。事業計画は、いくら広告費をかけて何人が購入してというのがわかって計画が立つわけで、SNSがいつどうやってバズるかは読めない。だからSNSを使うと事業計画を立てられないんです。私はそんなものは事業とは呼べないと思います。もともと美容メーカーの頃に100億円売ったりしたときもSNSなんて使ってないですからね。
だから私にとってSNSで集客しましょう、売り上げましょうと言っている競合は、騙しているのと同じ。実際にそれを信じて集客できていない人がいっぱいいたから、その人たちがうちに来てくれたという流れです。
――自分には価値がないと思っていたという気付きから始まって、その気持ちはその後どうなっていきましたか?
今になってもまだ自信がないところは出て来たりすることもありますけど、でも私はずっと努力して生きているし、周りを見渡してもここまで努力してる人ってなかなかいないんですよね。普通の人ができない努力をできてるから、不安にならなくても大丈夫かなとは思っています。それは結果を出したからそう思うというのもあるし、お客様に結果を出させてあげなきゃいけないからそんなこと思ってる場合じゃないという意味でも。