「就職は結婚と同じ」だから人には妥協しない 株式会社WORKPASS取締役・蕭圭織

「就職は結婚と同じ」だから人には妥協しない 株式会社WORKPASS取締役・蕭圭織

1歳10か月と7カ月になる年子の育児をしながら、9月リリースの新事業にも取り組んでいる蕭圭織(しょう かおり)さんにインタビュー! 現在の会社は出産と同時期に夫婦で起業されたそう。起業エピソードやこれまでの働き方についてお伺いしました。

【蕭圭織プロフィール】
年齢:33歳/職業:株式会社WORKPASS取締役/家族構成:夫、子ども2人、チワワ
insta @kaori.caori

topics産んだ次の日にテレビ電話!出産時期に夫婦で起業

――今取締役を務めている株式会社WORKPASSは、どんな事業をされている会社ですか?

「体験入社」をテーマにしたバイトの求人アプリです。人事担当や現場の採用責任者に面接されて合否が決まるこれまでの採用とは違い、採用される予定の店舗で実際に1日働いてみて雰囲気を知って、お互いに「いいね」と感じたら働き始めるということができるイメージ。言わば求人のマッチングアプリですね。

サービスは9月ローンチ予定。「求人を掲載してくださる会社は増えてきているのですが、ローンチしたときに使ってくれる人がいるかどうかが一番重要なので、今は大学生へのヒアリングなどマーケティングに力を入れている時期です」

――面白そうなサービスですね。どうしてこの事業を始めようと思ったんですか?

主人がアクセサリーの小売りの会社を経営しているのですが、バイトの採用だけでも年間7,000万円かかっているんです。私、よく職業を結婚に例えるんですが、バイトって面接1回でいきなり雇用契約を結ぶじゃないですか。それってお見合いの当日に婚姻届を出すのと同じだと思っていて。その日だけ取り繕うこともできるから本質は見抜きづらいし、お互いが求めていることを把握しきる前に働き始めることが多いんですよね。そこで何が起きるかというと、この職場は合わないなと思うと、他のバイトを見つけて短期間で、時には数日で辞めてしまう。働き手にとっては履歴書を準備して面接にも足を運んだ時間が無駄になってしまうし、雇用する側も教育など採用に関わるコストが無駄になります。このような、採用のミスマッチによって発生する見えないコストを減らしたいという思いから考えついた事業です。

――9月のローンチを目指しているとのことですが、この会社を起業したのは最近なのでしょうか?

そうですね、2023年の11月です。

――ちょうどご自身の出産の時期だったのでは?

そうなんですよ。産んだ次の日にもう病室でテレビ電話してたので、看護師さんがびっくりしていました(笑)。

でもビジネスって人が一番大事だと思っているので、良い人が揃っている状態なのに何もしないのはもったいないと思ったんですよね。今この会社には私と主人を含め4人の取締役がいて、起業したタイミングはちょうどみんなが新しいことを始めたいと思っている時期だったんです。モチベーションもピークだし、モタモタしていたら良い人材が取られちゃうかもしれないから、無理してでも絶対にやろうと思いました。

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