元キャバ嬢社長、母になる! 誰も知らなかった愛沢えみりの妊娠出産物語

元キャバ嬢社長、母になる! 誰も知らなかった愛沢えみりの妊娠出産物語

chapter3「キャー!」と叫んだら「イェーイ!」と誕生、最愛の娘

――では出産前後ではどんなことが大変でしたか?

臨月はとにかく重くて、早く産んでお腹楽になりたいっていう気持ちだったんだけど、産む一週間前ぐらいから「もうこのお腹じゃなくなるんだ」と思うと泣けてきちゃって。こんなにずっと一緒にいたのに、この先どうやって生きていけばいいんだろうっていうくらいに超寂しくなっちゃった。それで最後、ATOMさんに連絡して写真を撮ってもらったんです。

こちらがそのときに撮影したお写真。ちなみに体型管理はどのように?「全く何も。手足にお肉がつかないというだけでお腹は超パンパンでした。9キロぐらい太ったかな」

――実際に出産を経験してみてどうでしたか?

体調面では本当に元気で、出産も結構スムーズで。「キャー」って叫んだら「イェーイ!」って感じで誕生しました(笑)。スポンって。

――仕事復帰はいつ頃から?

仕事復帰もすごい早かったです。産後一か月って交通事故にあったくらい体が弱ってるって言われてるけど、私の場合は退院してすぐ会社に行ってましたね。

――あとから体に影響が出るということもなく?

やっぱりガタがきました。産んで2、3か月くらいはマタニティーハイになってて超元気だったんですよ。でもその後は、何やっても頭が回らなくてぼーっとしちゃったり、体調も崩してしまったりして。「私限界かも…」と思って初めて一週間会社を休みました。何やっても疲れちゃうし、泣けてくるし、でも体調が悪いわけでもないから、産後うつだったのかも。

お休みして人生を見つめ直そうと思って、自分が本当にやりたいことは何だろうって考えてみたら全部娘のことで。一番最初にやりたいと思ったのが、「安産祈願で買った水天宮のお守りを返したい」だったんですね。そういったことを全部後回しにしてできていなかったのが、すごく嫌だったんだなって気付いて。お守りなんて今まで返したこともなかったし、そもそもそんな発想もなかったのに、それが一番最初に頭に浮かんでくるぐらい人生変わっちゃったんです。それから家の断捨離をして準備できていなかった娘の部屋を作ったり、伊勢丹に行って欲しかった肌着を買ったりして。ちゃんと娘のために人生生きたいんだな、それができていないと私のメンタルはこんなに崩れちゃうんだってことに気付けた期間でした。

――では今は優先順位的には、一番が娘、二番が仕事ぐらいになっているのでしょうか?

一番二番はなくて。両方大切なんです。これまで仕事が大切な人生だったところに、いきなり娘が入ってきたからよくわからなくなっていたけど両方大切。だからこそ、仕事で妥協しなきゃいけないところもあるし、娘のことで妥協しなきゃいけないところもあるし、自分のこともまぁいいかって受け入れなきゃいけないところもある。そこに一番葛藤しました。「あ、妥協って、人生に必要なんだ」って。一番がふたつあるから、正解はその都度変わるし、どんなときも柔軟に受け入れようと思うようにしています。

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