看護師から経営者へ! 誰もが健やかに生きる社会を目指す、株式会社Medi Blanca代表・横山佳野

看護師から経営者へ! 誰もが健やかに生きる社会を目指す、株式会社Medi Blanca代表・横山佳野

work style看護師の仕事はなぜ辛いのか?

――横山さんは看護師から起業されたんですよね。どうして起業を選択されたのでしょうか。

看護師を目指したきっかけは、親に「資格を取りなさい」と言われたからだったのですが、なったからには一人前の看護師になりたいと思うようになって。最初の3年間は腎臓内科に勤務して、もっと看護について学びたいと思って4年目からはICUで急変時の対応を学びました。その後別の病院に転職したのですが、働く場所を変えて気付いたのは、どこでも文句を言いながら働く人が多かったということだったんですね。

そんなときにたまたま看護師以外の仕事をしている人たちと出会う機会があって、世の中にはこんなに楽しく生きている人たちがたくさんいるんだ、私も自分の人生をもっと楽しく過ごしてもいいんじゃないかと思って、起業してみようと思いました。看護師の仕事自体は医者の指示のもとで処置を行うので、自分の権限でいろいろ決められる仕事は面白そうだなという気持ちもありましたね。

――起業をしようと思い立ってから、起業のアイディアはどのように見つけたんですか?

アイディアを見つけるというよりは、看護師の働く環境を改善したいということに自然に目が向いていましたね。自分がそれまで働いていたからこそ、共感もできるし、何か変えられるんじゃないかなと思っていました。

子ども専門の事業にした理由は?「ICUで働いていたときに、小児患者のお母さんがすごく疲弊していた姿が心のどこかにずっとあって。看護師だからこそ何かできるんじゃないかと思ったのがきっかけです」

――看護師さんの仕事が大変だというのはよく聞く話ですが、どんなところが特に大変だと感じていましたか?

患者さんを看取ることもありましたし、仕事であったとしても精神的につらい思いをすることはありましたね。それにプラスして身体的な部分では、やっぱり夜勤が大変でした。今思えば私自身もホルモンバランスが崩れていましたし、情緒不安定でした。そういったことが重なって人間関係の歪みに繋がって、人のせいにしたり文句が出てしまうのだと思います。夜勤は看護師として働く上で重要なお仕事でもあるので、もっと自分の心身のケアもしていかなければいけなかったんですよね。

私たち看護師って高校を卒業して看護大学か専門学校に行くので、これ以外の道がないと思ってしまうんですよね。全然違う仕事をしてみてもいいはずなんですけど、せっかく取った資格だし、そもそも自分にはこれしかないと思い込んでいた部分もあったかもしれないです。

――看護師から会社経営へと仕事の内容はガラッと変わったと思いますが、今はどんなことが大変ですか?

大変なことはありますが、全部自分で決められるから自責にできるので、それが私にとっては合っているなと感じます。でも、そもそも仕事をすることって大変ですよね。私は看護師の仕事しか知らなかったから看護師が一番大変だと思っていたんですけど、今いろいろなお仕事の方と関わる中で、大変なことを頑張るということがお金を稼ぐということなのかもしれないとも思っています。

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