mind女性でも強く生きていけることを自分の生き方で見せたい

――仕事をする上で譲れないことはありますか？

今は商品を紹介することが多いんですけど、PR案件っていうよりは自分が実際に購入して気に入ったものを紹介するんですね。なので、これを紹介することで誰をどんなふうに幸せにするのかが明確になったものだけを紹介するようにしています。私の場合は働いてるママたちが幸せになって、かつ時短で便利でお得なもの、っていう自分の中の基準に合わせて投稿してるんですけど、この基準に合わないものは紹介しないですね。

インフルエンサーをやっていく上で、この人が紹介するものはこういう傾向があるなっていうのも自分のイメージを作る一部だと思うんです。発信全てが自分のイメージになっていくっていうことは、すごく意識してますね。

――「ママたちが幸せになるようなもの」が基準になっているっていうのは、やはり自身の結婚出産の影響も大きいのでしょうか。

妊娠結婚出産もすごく自分の人生観を変えた出来事だったんですけど、自分の発信を振り返ってきて一貫しているのが、女性を自由にするための発信っていうこと。やっぱり女性って、妊娠出産結婚でキャリアがすごく変化してしまうと思うんですよね。男性のように一貫したキャリアをなかなか作ることはできない。すぐに社会を変えることは難しいけど、だからこそ女性のマインドを自由にしたりとか、女性がもっと強く生きていく術を届けたいと思っています。その発信の軸は10代から変わってないような気がしますね。

はあちゅうさんのフォロワー層は？「ママが多いですね。インスタは３、40代のママ。アメブロは４、50代で子育てが一段落した方が中心。でも基本は女性ですね」

――今後の目標はありますか？

発信が多くの人に届くことが大事だと思ってるので、今の活動の中でもっと影響力を強めていきたいと思っています。自分の中では、女性のエンパワメントっていうのが一つのテーマになっていて。例えば、事実婚という形でパートナーと対等な関係を築けるよとか、離婚してシングルマザーでも強く生きていけるよとか。そういうことを自分の生き方で見せていきたいと思ってるんですよね。女性が弱い立場にある今の社会構造に阻まれて、一歩踏み出せない人に、自分の発信が届いてほしい。だからこそ、もっと多くの人に認知してもらう必要があると思っています。

――女性をエンパワメントしたいって思う原点はどんなところに？

昔からいろんなことで生きづらさを感じてたんですけど、それを当時の私は自分個人の悩みだと思ってたんですよね。例えば就活するときに、妊娠出産があるから育休取りやすいとこにしなきゃとか、出産と育児でキャリアが途絶えるから20代のうちに結果出せる会社見つけなきゃとか。でも男性はそういう逆算をしてないわけじゃないですか。私の悩みの多くが、よく考えたら社会の構造の中で発生する女性ならではの悩みだと気付いたんです。

恋愛でも、なんでこちらが下手に出てお願いしないとコンドームをつけてくれないんだろうとか、性的経験の多い男性は英雄視されるのに、女性だと「ビッチ」と蔑まれるのかとか。社会の中に男尊女卑思想が根強くあるからそういうことに帰着する。「これがすごく大きなきっかけです」っていうものはないんですけど、小さい頃からの生きづらさの積み重ねと、それを変えたいっていう気持ち、変えられないからこそ仲間を増やして変えられる土壌を作っていくことが、今の私がやりたいことだなって思ってます。

――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。

「やったことの後悔は日に日に小さくなるけど、やらなかったことの後悔は日に日に大きくなる」です。これは作家の林真理子先生が本の中で言っている言葉で。私も行動しながら考えることが好きで、やらなきゃよかったとか言わなきゃよかったと思うこともすごくあるんですけど、でもその後悔って反省と気付きとともにいずれ小さくなっていくんですよね。でもやらなかったこととか言わなかったことって、ずっと何年も抱えることになる。やって後悔の方がいいなって思ってるので、この言葉が座右の銘です。

最近はXの投稿も再開し、ますます発信に目が離せないはあちゅうさん。お得な情報はもちろん、勇気をもらいたい人もぜひ、はあちゅうさんのSNSをチェックしてみては。

■お知らせ
開発したマザーズリュックが、発売当日に楽天総合ランキング１位を取り、好評発売中です。
https://room.rakuten.co.jp/feature/collabo_ninon_20231201/?scid=influencerroom_feature_collabo_ninon_20231201