「盛る」ではなく等身大の私へ イメージコンサルタント・渡辺樹里

「盛る」ではなく等身大の私へ イメージコンサルタント・渡辺樹里

渡辺美優紀、愛沢えみり、ゆうこす…有名インフルエンサーのYouTubeにも多数出演している、イメージコンサルタントの渡辺樹里さんにインタビュー。近年では当たり前になってきたパーソナルカラーや骨格診断との出会い、仕事へのこだわりなどをお伺いしました!

【渡辺樹里プロフィール】
年齢:34歳/職業:イメージコンサルタント/家族構成:独身
instagram @jewelblooming
X @jewelblooming

topics3年の副業期間を経て収入が逆転!本業に

――渡辺さんのお仕事はイメージコンサルタント。具体的にはどんなことをするのでしょうか?

新宿でサロンを借りて、パーソナルカラー診断、骨格診断、顔タイプ診断®︎をしています。最近は個人のお客様だけじゃなく、企業様からもご依頼いただいて、診断だけではなく商品監修やコンテンツ作成などの監修もしています。2016年に副業で始めて、2018年には本業と収入の割合が逆転したので、2019年に今のサロンを借りてこの仕事をメインにしました。

パーソナルカラー診断に興味を持ったきっかけは?「中学生のときに、カーキのミリタリージャケットが流行ったので着てみたら、全然似合わなかったんです。化粧品もみんなが使ってるのがとことん似合わないタイプ。そういうところが始まりでした」

――どういう経緯でイメージコンサルタントという仕事を始めたのでしょうか?

私、出身が広島で新卒で広島本社のヘアケアメーカーに就職したのですが、広島で過ごす予定だったのに配属が東京になってしまったのです。社会人でいきなり東京に出てきて、新しく人と出会うこともないし友達もできない、都会に馴染めなくてどんどん疲弊してしまい、辞めて実家に帰ろうと思っていた有給消化期間中に、パーソナルカラー診断をやりたいと考え始めました。ただ会社を辞めるのは決めたので、実家に帰り時間があるときに情報収集をして、お金を貯めて。

――副業として始めたときは、どのようなスタートだったのでしょう?

最初は診断の申し込みも当然ないですし、SNSを更新しても伸びず。どうしたらいいのかわからなくて、半分吹っ切れて自分の好きなようにコスメのメモを残そうと、アメブロにコスメのレビューを細かく載せ始めました。例えば「これはブルベ冬におすすめ」など、とにかくコスメの解説をほぼ毎日書くようにしていて。当時はそういうことをされている人がほとんどいなかったので、それが検索上位に表示されるようになりました。

お客さんはどんな方が多いですか?「高校生から60代の方も。特に多いのはいわゆるアラサー世代の方ですね。YouTubeに呼んでいただくようになってからは、『気になっていたけど受けるきっかけがなかった』『〇〇さんが受けているなら私も』という感じでその方のファンの皆さんも来てくれるようになりました」

そのように方向転換してから、アクセスがひと月で1000、次の月には2000、半年で5000…というふうに伸びていったんですよ。アクセスが伸びたら問い合わせも増えて、1万アクセスに届く頃満席となりました。それが2017年で、2018年からは1ヶ月に1回まとめて予約を募集するスタイルに変えて、2019年には本業にしました。

 

work styleほかの人の仕事を「いいな」「ずるい」で終わらせない

――渡辺さんの場合、実績を作って本業に移行していったという感じだと思うのですが、あまり本業にするときに不安はなかったですか?

そうですね。本業にするときよりも、始めたばかりの頃の方が心配でした。気持ちにもお金にも余裕がないのに、資格取得や勉強はある意味永遠ですし。あと、何となく30歳までに独立したいっていう目標があったので、できるか?という不安もありましたね。

――「30歳までに独立したい」というのはなぜ?

切りがいいかな、みたいな(笑)。あんまり結婚願望もなく、だからこそちゃんと自分の足で立っていきたいみたいなところがあって。逆に30歳まででもう駄目だったら、そのときに本業で働いていた会社でずっと正社員として頑張ろうという気持ちもあったり。でもやっぱやりたいことをしたい、っていう葛藤はありました。

やっぱり始めたばかりの頃は、なんでこの人のところには予約がたくさん入るんだろうとか、同じように始めてるのにどうやって有名な人と仲良くなってるんだろうとか、どういうきっかけで何がチャンスとなって仕事を広げていくのかみたいなことを、誰も教えてくれなかったので不安が大きかったですね。

――たしかに。技術に関することはわかっても、個人でやっているとそういう仕事術的なことはわからないですよね。

でもそれをものすごく分析するようにしました。例えば芸能人の方があるコンサルタントのところに行って、「コネじゃなさそうだな」「何でこの人を選んだんだろう?」と思って分析したら、自分が持っていない資格をもう1個持ってることが分かり。ほかの人の「いいな」と思った仕事を、「いいな、ずるい」で終わったら意味がないと個人的に思います。文句を言って終わるのではなく、自分がやりたかった仕事こそ、次は絶対その仕事を自分がもらえる立場になれるように分析します。

コスメがたくさんあることも渡辺さんのサロンの売り。「中学生の頃からキラキラしたものが好き。バズっているからみんなに似合うというわけでもないし、希望を聞きながら最適なコスメを提案しています」

――仕事で特にこだわりを持っているのは、どんなところでしょう?

これは本当に譲れないこだわりなんですけど、「話を盛らない」です。SNSでもバズ狙いの投稿をしないというのは、最初からずっとこだわりで。「〇〇大勝利」とか「ベスコス決まった」とか、そういういかにもバズりたいから書いてるんだろうなっていう言い回しはせずに、プロの言い回しをするというところにはこだわっています。私くらいのフォロワー数だと、やり方を間違えるとただの美容アカウントになってしまうと思って。

――差別化するっていうことになるんでしょうか。

ですね。人柄や考え方が伝わらないアカウントに、プロの仕事は来ないだろうと思ってます。私が特にやりたいのは、プロとして、診断してくださいとか監修してくださいとか、そういった専門家ならではのお仕事です。パーソナルカラーで話を聞こうと思ったらこの人に聞きたいよね、という存在になりたい。ただのコスメが好きな人というだけで終わりたくないということはずっと思っています。

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