バラエティ番組への出演で「元AKB48の社長」としてその存在を知った方も多いのではないでしょうか? 夫はモデルのアレクサンダーさん、現在は6歳と2歳の子どもを育てながらアパレルブランドを展開する川崎希さんに、なぜアイドルを辞めて起業したのか、社長としてどのように仕事と育児を両立しているのかをインタビューしました!
【川崎希プロフィール】
年齢:36歳/職業:経営者/家族構成:夫、子ども二人(6歳、2歳)
instagram @kawasakinozomi
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topics21歳で起業、AKB48に入ったのは「社長になるため」
――まずは現在のお仕事について教えてください。
株式会社アンティミンスという会社で、レディースのアパレルやバッグなどを販売しています。会社は11年目、結構長くやってます。
――川崎さんはもともとAKB48の第一期メンバーで、その後21歳という若さで起業していますよね。なぜアイドルを辞めて起業しようと思ったんですか?
アイドルになりたかったんじゃなくて、もともと高校生のときから「社長になりたい」っていう気持ちが先にあって。でもどうやって社長になるかわからないし、社長になれたとしても誰にも知ってもらえないと、いっぱいいる社長の中で埋もれちゃうと思って。なので、まずはタレントをやって知名度を上げようと思って入ったのがAKBでした。AKBをやっていると衣装さんと関わることが多くて、そのときに洋服をオリジナルで作れることを知って、これをやりたいと思って卒業して起業しました。
――実際にアパレルで起業してみて、どうでしたか?
最初はメンズしかやってなかったんですよ。自分のファンの人が男の人だったので。女の子がアパレルを始めるときは、自分が着たい服を作りたいからレディースをやることが多いと思うんですけど、当時は女の子のファン全然いなかったし、どうにか売らないといけないのでメンズで始めて。
――レディースはいつ頃から?
8年くらい前、結婚してからですね。結婚したらそれまでの男性ファンが一気にいなくなったんですよ。それで売上がすごく下がって、しばらくアパレルを作ってない時期もありました。でも結婚を機にまたテレビに出る機会が増えたら、今度は女の人が見てくれるようになって。そのおかげでレディースを始められるようになりました。
――結婚したのが25歳。会社もやりながら、早いタイミングですよね。
小さいときから「早く結婚したい」って思ってて。安室ちゃんを見ていてかっこいいなって憧れたりして、できれば二十歳になる前に結婚したいって思ってました。でもアイドルやってたし、アパレルもファンの人に応援してもらっていたから、すぐ結婚できないなって思ってるうちに25歳になったっていう感じで、自分の中ではこれでも遅いほうだと思ってました。
turning point熱血社長からワークライフバランス重視型へ
――起業した当時、大変だったことはありますか?
やっぱり、手続きの仕方とか会社の作り方とか、何も知らないっていうのは不安でした。今はゆったり自分のペースで仕事できるようになったんですけど、起業してすぐの頃はすごいシャカリキに仕事してて、会社に寝泊まりする日も結構ありました。始めて3、4年はすごい忙しかったですね。
今は子どもが生まれたことで、仕事のスタイルがまた結構変わりましたね。子どもが寝る時間やご飯の時間に合わせないといけないので、時間の融通が利かなくて、働ける時間が一日のうちですごく短くなっちゃったんです。それまで朝遅く起きても夜までに終わらせればいいやとか、夜中に仕事すればいいやってだらだらできたんですけど、もうできない。スケジュールをきっちり立ててその中で仕事を終わらせなきゃいけないので、起業した頃とは結構変わったかな。
――川崎さんにはお仕事ルールはありますか?
「さっぱり仕事する」っていうことだと思います。仕事のお取引先とご飯行ったりとかは絶対しない。仕事以外で会ったりしないですね。
――経営者の方は会食も多いイメージですが。
そうですよね。そういうのも大事かもしれないんですけど、私知らない人とご飯食べるの苦手で、緊張して味がわからなくなっちゃう(笑)。そこまでして仕事しなくてもいいんじゃないかなと思ってるから、お昼に打ち合わせはするけど、夜は絶対家族としかご飯食べませんっていうスタイルで、誘われてもお断りしてますね。
――今後理想とする働き方はありますか?
自分のライフスタイルともバランスをとって、働きすぎないくらいで働いていきたいって思ってます。みんなが楽しく過ごせる会社にしたいなっていう感じ。会社始めた頃は自分も熱血系でスタッフに熱く指導したりしたんですけど、最近はゆるくやってます。
自分は仕事に対してすごい熱意があるんですけど、ありすぎてもスタッフとギャップが生まれると思うんですよね。「みんなで会社大きくしようよ!」とか「会社頑張ろうよ!」って思うのは、一般的には社長だけだと思うんですよ。中には熱血に頑張ってくれるスタッフもいるけど、そうじゃなくてプライベートも充実させたいっていうスタッフもいる。だから熱血なのは自分の中だけにしといて、人には強要しないようにっていうのも気を付けてます。