2021年のベストボディジャパンでは全国2位、今年4月に行われたさいたま大会では優勝という華々しい経歴をもつ大迫麗香さん。普段はパーソナルジムを経営しながら、インスタフォロワーが11万人超のインフルエンサーとしての顔も。大迫さんの意外な過去と、自由に生きられるようになるまでの道のりを伺いました。
【大迫麗香プロフィール】
年齢:37歳/職業:パーソナルジム経営/家族構成:独身
instagram @reigram0211(大迫麗香)
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topics元主婦が自分で稼いで自由に生きるようになるまで
――現在パーソナルジムを経営されている大迫さん。いつ頃からやられているのでしょう?
2021年にベストボディジャパンの日本大会で全国2位になって、その年の12月にジムをオープンして今2期目に入るところです。もともと私が通っていたジムのトレーナーが独立するタイミングで、私も何か事業を始めたいと思っていたので一緒に立ち上げました。
――インスタでトレーニングに関する情報もたくさん発信されていますが、大迫さん自身もトレーナーなんですか?
トレーナー資格は持っていますが、ジムで教えてはいないです。私はインスタグラマーでもあるので、インスタで女性のためのボディメイクについて発信するのが一番メインの仕事ですね。ほかには、女性専用のジムなので、例えば「生理前のトレーニングはどうしたらいいのか」というような女性でないと伝えにくいご相談を受けたり、事務的な作業もします。
――ジムをオープンするまではどんなお仕事をしていたんですか?
20代の頃は、実家が会社をやっているのでそこで8年ほど働いていました。そのときに父に経営のことを教えてもらったり、母に経理を教えてもらったりしたので、今の自分にすごく役立っています。そのあと社長秘書になったんですが、それは結婚を機に辞めました。
――じゃあ一度主婦に?
主婦でした。でも私には合わなかったですね。生きがいがなくて、楽しくなかったんです。みんながみんなそうではないと思うんですけど、主婦って旦那さんが上で女性が下みたいな立ち位置になってしまうことが多いと思うんですよ。何かを買うにもやりたいことをやるにも旦那さんの意見を聞かなきゃできない、みたいな。
でも10年前に離婚してからは、宅建士の資格をとって自立して自由に働いています。今の私は、やりたいことをやるときに誰かに遠慮する必要がない。自分で稼いでいるからパートナーができても対等な立場でいられる。そういうふうに強い女性として生きていくのは私の目標でもあったので、今が人生で一番幸せですね。
turning point離婚して養われた自立マインド
――大迫さんにとって転機になったのはどんな出来事ですか?
人生観が変わったのはやっぱり離婚したことですね。みんな最初は結婚に夢を抱いてて、結婚したら人生成功っていう感覚があると思うんですよ。実際当時の私にもあったし、結婚すれば男性に頼って生きていけるっていう考えでした。そこから離婚をきっかけに、自立するには、自由に生きていくためにはどうしたらいいんだろうって考えるようになりましたね。
それに20代のときは「好きな人に振られたくないからいろいろ我慢しなきゃ」って思ってたのが、離婚して年齢を重ねていくうちに「振られてもいいじゃん」っていう気持ちに変化してきた。でもそうやって自分らしく生きていたら、ライフステージにあわせた素敵な男性が現れるようになって、むしろ30代のほうが幸せだったんですよね。だから女性も我慢せず強くいてもいいんだよっていうのを発信したいと思っています。
――強く生きるためにはどんなことが必要でしょうか?
例えばSNSで発信力を持つことがひとつの方法だと思います。私の場合、インスタのフォロワーが10万人いるわけだから、私が何か一言言えば10万人への発信力があるということになりますよね。そうやって集客の土台があれば、いつでもどんな仕事でもできる。
――インフルエンサーの影響力って、実際にあると思いますか?
あると思いますよ。どれだけいいトレーニングを教えていても、必要な人に届かなかったら意味ないじゃないと思うんです。インスタを頑張って更新するのも、一人でも多くの人に知ってもらいたいっていうところも原動力になっていますね。
work style損をしたくない。そのためにきっちりやる
――今はどんな働き方をしているんですか?
24時間仕事でもあり休みでもあるという感じ。仕事があるときだけやるし、逆に終わらなければ朝までやることもあります。ジムの新規会員を募集する25日前後や月末月初は忙しいことが多いですが、それ以外は本当にフリーですね。
――1日のスケジュールはどんな感じでしょう?
午前中は犬たちのお世話をして、仕事があるときは家で仕事をします。お客様からのLINEを見たりとか、引き落としのチェックをしたり、この時間はそういう事務的な仕事をすることが多いです。
お昼以降は自分のペースで、仕事をしたり遊んだり自由な感じですね。外にインスタの撮影をしに行ったり、美容系の予定を入れたり。お客様に「来てほしい」って言われたらジムに顔を出すこともありますし、大会前だったら毎日ウォーキングレッスンを2時間くらいするので、どこからが仕事かと言われると難しいかもしれない。最近はTikTokを始めたので、夜は21時からTikTokライブを1時間半から2時間くらいする、というのがだいたいの流れです。
――起業したときに一番不安だったことはどんなことですか?
お客様が来てくれて、継続していけるかっていうのが不安でした。最初にまとまったお金もかかっているので。実際には、ありがたいことにオープンから一度も赤字になったことがないんです。トレーナーの固定のお客様も8割以上来てくださったし、私のインスタからもたくさん来てくださって。女性の方がインスタを見てくださってたことがわかって嬉しかったですね。
――大迫さんがお仕事をする上でのこだわりはありますか?
やらないといけないことは後回しにしない。小さいことなんですけど、例えば支払いがあったとして、それを明日に回さないとか。ミスしたくないんですよね。気を付けていても絶対にミスって起こると思うので。
――もともとそういうきっちりした性格だったんですか?
20代の頃は本当に適当でした。携帯代の支払いを忘れちゃったりすることも普通にあって、そういう自分が嫌だったんですよ。「なんできっちりした自分になれないんだろう」ってもやっとした気持ちがあったので、意識的に気を付けた部分はあるかもしれないですね。
それにいろんなことを勉強していくうちに、例えば社会保険のこととか税金のこととか、自分が知らないと損してしまうことって日本にたくさんあるということがわかったんですね。それを知ってから、損したくないし活用したいっていう気持ちが強くなって、余計にきっちりやりだすようになりましたね。
life style女性は弱い立場にならなくていい!
――オフの日はありますか?
あんまりないですね。旅行行ったりしても半分以上インスタの撮影をしたりしているので、結局オフにならなかったりします。でも決まった時間に絶対デスクに向かっていなきゃいけないという仕事ではなく、自分がやりたい仕事をやりたいときにやるから、オンでいるときも無理してないので苦にならないというか。
ただその分、やらなければいけない仕事は、誰よりもストイックにやるように心がけています。すべてのことを完璧にやらないと気が済まない性格なんですよ。コンテストの日の体重管理もグラム単位で微調整して本番にもっていくし、仕事でも心配ごとがあったらすべての可能性をつぶして完璧にします。
――逆にあえてやらないようにしていることはありますか?
人脈ってすごく大切だと思うんですけど、合わない人とは会わないですね。嫌だなって感じる人脈は、近い人でも迷うことなくすぐに距離を置きます。じゃないと自分のメンタルが疲弊していく、時間の無駄なので。
――距離を置くことに躊躇したり悩んだりもしないですか?
さすがに友達のLINEをブロックしたりはしないですけど、インスタに変なコメントが来たりしたら容赦なく消しますね。それか、ストーリーで「こういうコメントが来たんですけど」みたいな感じで論破します。だから、インスタだけ見てると怖い人ってイメージを持たれることも多いんです。
でも、女性が男性にないがしろにされたり、そういう扱いを受けることにすごく怒りを覚えるんですよ。もっと女性は発信していっていいし、強くいていいし、弱い立場にいなくていいと思ってるから、立場を利用して変なコメントしてくる人にイラッときちゃうんですよね。
――これからの目標はありますか?
今年の目標で言うと、ベストボディジャパン日本一になることです。でもただ日本一になるだけじゃなくて、それを継続することが必要だと思うんですよね。大会にも出続けていきたいですし、さらに体のクオリティをあげていきたいなと思います。
――大迫さん自身、トレーニングは何歳頃までやっていくイメージですか?
できる限りしたいですね。ベストボディジャパンって70歳でも80歳でも出られるんです。女性は体脂肪率18~22%の間にいると若く見えるっていう研究結果があるので、一生キレイでいたいし、健康維持のためにもトレーニングって大事だと思います。
――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。
結局、「一生懸命」なんですよね、もっとカッコいい言い方したいんですけど。私、めちゃくちゃ練習量多いんですよ。トレーニングもそうだし、ベストボディの準備もそうだし、その努力がないと自信を持ってステージには立てないんです。仕事も同じで、きっちりやらないと自信が持てない。自信を持つために一生懸命努力をするというのが自分の中でのパターンになっています。
たとえばジムのトレーナーさんが、「ここだと思うんですけど…」って不安そうだったら誰も信じないですよね。私がトレーニングを教えないのは、うちのトレーナーに勝るほどの自信がないから。そこは彼らに任せて、ほかの面で私が得意なものを提供して、お互いにクオリティの高い部分を補い合ってジムも経営しています。やるべきことは誰よりも努力してるって自負があるからできることだと思っています。
ストーリーズでハッキリ意見するかっこいいイメージが強い大迫さんですが、実際にお会いすると、とても物腰の柔らかい素敵な女性でした! 大迫さんが優勝を狙うベストボディジャパン日本大会は11月開催予定だそうです♪
■店舗情報
Personal Gym ESUJI
http://esuji-gym.com/
公式Instagram https://instagram.com/gym_esuji