クビ、別居婚、産後うつ…困難を乗り越えてたどり着いた“私らしい”選択 アナウンサー・奥井奈々

クビ、別居婚、産後うつ…困難を乗り越えてたどり着いた“私らしい”選択 アナウンサー・奥井奈々

turning point「ニューヨークでもやっていけるかも…」毎年が大きな転機

――NewsPicksの仕事は何年やっていたのでしょうか。

2018年から2023年までの5年間です。NewsPicksのアナウンサーを辞めた年に、WellNaviAIを設立しました。以前からいろんな人に「法人を持ったほうがいいよ」と言われていて。ヘルスケアを啓蒙したいという会社の社長さんと意気投合したのがきっかけで、メディアを立ち上げたいと思い、起業しました。私も自分自身の体調不良で仕事を辞めた経験があるので。

――アナウンサー時代から一貫してメディアの仕事をされている奥井さん。どんなところにメディアの仕事の楽しさを感じますか?

メディアの仕事ではいろいろな人と触れ合えるし、いろいろなトピックスを取り上げられるので、飽き性の私にはすごく合っていると思います。

最近は移民問題や、世界が右傾化する中で日本はどう舵を切るかということにすごく興味があって。今(取材時)は自民党総裁選の直前ですが、これからどんな方向に行くのか気になりますね。ヘルスケアを扱うメディアではありますが、「ヘルスケア×国際政治ニュース×ビジネス」と自分の興味のあるトピックスも積極的に扱っています。

 

仕事の原点になっているのは?「こういうところに住みたい、こういう人になりたいという『憧れ』がモチベーションになっています。最初に憧れたのはアンジェリーナ・ジョリーで、キレイで演技も上手くて、慈善活動も行っているところがカッコいい」

――転機になった出来事を挙げるとしたら?

私にとっては毎年のように「すごく変わったな」という出来事があるので、その連続ですね。アナウンサーになったのはもちろん、結婚や出産も転機だし。

――これだけ波乱万丈な経歴なので、何か明確な転機があるのではと思っていました。

もちろんアナウンサーになったのも大きな転機ですが、それと同じくらいインパクトがあるような出来事が毎年あるので、毎年が転機ですね。今年の場合は、仕事でニューヨークに行ったこと。自分で取材のアポをとって一人で行って。しかも今は超物価高で日本人も本当に少なかったんです。でも実際に行ってみたら、思ったより英語が話せたし、助けてくれる人も多くて、自分が活躍できそうな場所は日本だけじゃないと感じました。実際に撮れ高もあって。ニューヨークでもどうにかやっていける自信がついたのは、今年の大きな転機ですね。

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