元歴史アイドルが考えるシニアの生きがい創出 株式会社ぴんぴんきらり代表・喜多尾衣利子

元歴史アイドルが考えるシニアの生きがい創出 株式会社ぴんぴんきらり代表・喜多尾衣利子

シニアが働く場を提供する「きらりライフサポート」を運営する、株式会社ぴんぴんきらり代表・喜多尾衣利子(きたお えりこ)さんにインタビュー。もともとは芸能活動をしていた喜多尾さんですが、幼い頃から起業や経営に興味があったそう。起業までのストーリーや、仕事に対する向き合い方を伺いました。

【喜多尾衣利子プロフィール】
年齢:37歳/職業:株式会社ぴんぴんきらり代表取締役CEO/家族構成:パートナー、犬2匹、カメ
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topics働く場を提供し、シニアの生きがいを創出

――喜多尾さんが代表を務める株式会社ぴんぴんきらり。変わった社名ですね。

そうかもしれませんね。もともと「ぴんぴんころり」という社名でした。「ぴんぴんころり」とは、ピンピン元気で最後はコロリと逝くという生涯元気なことを表す言葉で、シニアの方が理想の生き方とおっしゃるのをよく聞いたので、それにあやかってつけました。その後2024年6月に、よりシニアの方がイキイキと輝くことをイメージして、今の「ぴんぴんきらり」に変更しました。

――どんな事業をされているのでしょうか?

「笑うは、一生。」というミッションを掲げて、シニアの方が人生の最後まで、笑顔で安心して過ごしていただける社会を作ることを目指しています。笑顔で長く過ごすこと、つまり幸せな人生を送るためには、働くことで社会との関わりができ、生活にも程よいハリが出ることが元気でいられるような“生きがい”が秘訣なんじゃないかと考えています。そこで、家事育児支援や家事代行などをする「きらりライフサポート」(以下、きらサポ)というサービスを展開し、「きらりさん」と呼ばれるサポーターとして、シニアの方を個人家庭にご紹介しています。

――なるほど、シニアの方のお手伝いをするのではなく、シニアがお手伝いする側となり働く場を作っているということなんですね。

そうですね。今はまず就業支援から着手していますが、今後は仕事以外の学びや趣味の領域でも、シニアの方に生きがいを届けていく会社を目指しています。

きらりさんの平均年齢は66歳で、60代が半数、70代が3割とのこと。中には84歳で活躍している方も!

――先ほど2024年6月に社名を変更されたというお話でしたが、どのような経緯があったのでしょう?

もともとのサービス名が「東京かあさん」という名前で、ご近所に第二のお母さんが持てるというコンセプトで運営していたのですが、男女平等が進んできている現代において、時代遅れなサービス名なんじゃないかと感じていたんです。また「東京」とつくことで、東京限定のサービスなんじゃないかと思われたり、ほかの地域への広げにくさも感じていて。よりサービスを広げていくためのサービス名候補として、登録者のアンケートから選ばれたのが「きらりライフサポート」でした。

また、会社名やサービス名を変えたタイミングで、会社の代表名も芸名から本名に変更しました。もともと歴史アイドルとして芸能活動をしていましたが、引退して4年経つのでそろそろ良いかなと。

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