副業インタビューvol.021 大藏望美(日本語学校教諭×パーソナル日本語レッスン講師・ツアーガイド・韓国語学習コミュニティ主宰)~紹介をきっかけに芋づる式に仕事が増え、人気の日本語講師に

副業インタビューvol.021 大藏望美(日本語学校教諭×パーソナル日本語レッスン講師・ツアーガイド・韓国語学習コミュニティ主宰)~紹介をきっかけに芋づる式に仕事が増え、人気の日本語講師に

副業を活用して自分らしい働き方を実現した女性をピックアップ。今回は、日本語学校の教諭として働く傍ら、副業でパーソナル日本語レッスンやツアーガイドなどに携わる大藏望美さんに話を伺いました。

【大藏望美さんプロフィール】
年齢:24歳/本業:日本語学校教諭/副業:パーソナル日本語レッスン講師・訪日韓国人観光客向けツアーの企画&ガイド・韓国語学習コミュニティ主宰・韓国語講師など

interview本業・副業とも、好きな語学に関する仕事に携わる

――これまでの経歴について教えてください。

大学では日本語教育を専攻していましたが、それと並行して独学で韓国語の勉強もしていました。大学時代、韓国に留学した経験もあります。

そして大学卒業後は、大学時代にインターンをしていた都内のIT企業で営業として働きました。ゆくゆくは副業や起業も視野に入れていたので、少人数のベンチャー企業で働き方を早く覚えようと思い、インターン後にそのまま入社したんです。

その後転職し、現在は都内の日本語学校で日本語を教える教諭をしています。勤務を開始してまだ数か月ですが、日本語教育に専念できる環境にやりがいを感じています。

――現在されている副業について教えてください。

現在、主に3つの副業をしています。

1つ目は、韓国系の企業に勤める韓国人の方に向けて行うパーソナル日本語レッスンで、企業の従業員や役員の方に、マンツーマンで指導をしています。2つ目は、訪日韓国人旅行者向けのツアーガイドで、ローカルな東京のスポットを案内しています。

そして3つ目が、韓国語学習者向けのオンラインコミュニティとコーチングサービスの運営です。韓国語を勉強している日本人女性を対象に、学習の継続をサポートしています。

――それぞれの副業のボリュームはどのくらいですか?

メインはパーソナル日本語レッスンで、次にツアーガイド、最後にコミュニティ運営という順番で収入があります。なお副業を本格的に始めたのは約1年半前ですが、今のような形になったのは、今年に入ってからです。

interview趣味で始めた韓国語学習が、いつの間にか仕事につながった

――韓国語を学び始めたきっかけについて教えてください。

最初のきっかけは、韓国料理が好きで、韓国の料理に関する動画をよく見ていたことでした。そして「いつか旅行で使えるように」と思い、韓国語の勉強を始めました。

ただ韓国語の勉強を続けていくうちに、旅行のためというよりも「韓国語を学ぶことそのものが楽しい」と感じるようになったんです。大学の先生に頼まれて韓国語の通訳をした経験もあり、「好きなことが仕事になるかも」と感じたのはその頃です。

――副業を始めるにあたって、どのような準備をしましたか?

副業を始めるにあたり特別な準備はしておらず、ビジネス韓国語を習ったわけでもありません。ただ日常会話の実力を落とさないように、韓国人の方と電話やチャットを通してスキルを保つようにしていました。

また韓国語関連の求人や副業案件を常にチェックしていたり、オンラインプラットフォームに登録して生徒とマッチングしてもらえるようにしていました。頼まれた仕事は、韓国語関連であれば基本的に「やります」と即答し、積極的に取り組んできましたね。

――本業と副業の収入の割合はどれくらいですか?

現在は、全体に占める副業の収入の割合はまだ多くはありません。とはいえ、副業の方も固定でレッスンを受けてくださる方がおり、少しずつ収入が安定してきています。

なお韓国語学習コミュニティは月額1,000円のサブスクリプション制のため、メンバーが増えればその分収入も増える仕組みです。

interview紹介で仕事が芋づる式に増えていった

――日々のタイムスケジュールについて教えてください。

本業は朝8時半に出勤し、授業準備や授業をして、だいたい夕方5〜6時には退勤しています。そして、本業終了後に副業先に向かいます。

副業を行う日については、月・火・水・金の週4日はパーソナル日本語レッスン、木・土・日にはツアーガイドの予約が入れば対応する、といった感じです。ツアーガイドの予約がない土日は休みにしています。

――副業を始めて良かったこと、大変だったことを教えてください。

「いつか韓国語を活かして仕事がしたい」とずっとぼんやり思っていたのですが、それが現実化し、一気に仕事が増えたことですね。韓国の方は紹介文化が根強いためか、仕事で関わった方がまた別の方を紹介してくださる、というケースが多いんです。そのおかげで、芋づる式に仕事が広がっていきました。

一方で大変だったのは、日本語レッスンの内容をどうするか悩んだことです。教材選びやカリキュラムづくりなどの知識が足りず、相談できる人が少ないのが課題でした。

――本業と副業を両立するために意識していることはありますか?

本業で残業しないように、できるだけ業務を詰めて効率的に進めることを意識しています。たとえば、午前中に仕事を集中して進めたり、持ち帰りの作業が出ないように調整していますね。

interview今の働き方を継続させつつ、スキルアップも図りたい

――本業と副業の相乗効果を感じることはありますか?

はい、ありますね。本業では留学生、副業では企業で働く社会人の学習者というように、異なるタイプの学習者に接することで、より広い視点で日本語教育に向き合えるようになりました。
また本業、副業で使う言葉やモチベーション、ニーズの違いを理解できるようになったのも、大きな財産ですね。

――今後の目標や理想のライフスタイルを教えてください。

日本語学校での仕事も続けていきたいですし、副業も引き続き成長させていきたいです。また、将来的には語学で仕事をしたい人たちのサポートをしたいと考えています。オンラインで生徒と先生をマッチングするような仕組み作りにも挑戦してみたいです。

自分自身もスキルアップを続けたいので、韓国語教員免許の取得や大学院進学も視野に入れています。30代、40代でそうした目標に向かえたらいいなと思っています。

――最後に、副業を始めたいけれど一歩を踏み出せない人にアドバイスをお願いします。

私は副業を始める前、「副業をやるからには、ある程度お金をもらえないと割に合わない」と思い、時給で換算したり、いろいろ考えるばかりでなかなか行動に移せませんでした。しかし、依頼されて通訳をしたり日本語を教えたりと、あまりお金にこだわらずにやってみた経験から、少しずつご縁が広がっていきました。

ですので、「収入につながるかどうか」という基準だけで最初から判断するのではなく、興味があることや、頼まれたことをとりあえずやってみることでチャンスが増えることもある、ということをお伝えしたいです。あまり考えすぎず、まず一歩踏み出してみてください。

 

限られた時間を効率良く使い、本業も副業も前向きに取り組む大藏さん。ひとつひとつの仕事に丁寧に向き合い、頼まれた仕事は基本的に引き受けるなど、真摯な姿勢が現在につながっていると感じました。

副業に興味がある方は、この記事を参考に、ぜひできることから始めてみてくださいね♪

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