副業インタビューvol.19 阿久津美夢(美容看護師×化粧品開発・販売)~患者さんの声をもとに「自信を持ってすすめられる」美容液を開発

副業インタビューvol.19 阿久津美夢(美容看護師×化粧品開発・販売)~患者さんの声をもとに「自信を持ってすすめられる」美容液を開発

副業を活用して自分らしい働き方を実現した女性をピックアップ。今回は、美容看護師として勤務する傍ら、副業として化粧品の開発・販売に携わる阿久津美夢さんに話を伺いました。

【阿久津美夢さんプロフィール】
年齢:32歳/本業:美容看護師/副業:化粧品開発・販売/居住地:大阪府
insta @mimu.ns @zinia_jp

interview患者さんの声が、商品開発につながった

――これまでの経歴や、現在の仕事について教えてください。

看護師免許を取得後、5年間病院の手術室で勤務していました。その後美容クリニックに転職し、今年で美容看護師になって5年目をむかえます。

また副業として、植物由来のエクソソームを配合した美容液「Zinia exosome ジニア セラム」を開発し、2024年の8月よりAmazonで販売しています。なお美容液の企画・開発・販売まで、すべて一人で行っています。

――本業と副業のタイムスケジュールを教えてください。

本業の美容看護師は、基本的には週5日・10時から19時までの勤務です。一方で副業は、本業が終わった後の時間などを利用してすすめています。

副業の美容液の開発を始めたばかりの頃は、本業の退勤後に2〜4時間ぐらいミーティングやデザイン作業を行うなどしており、結構ハードでした。現在はそこまで作業量は多くありませんが、引き続き夜の時間を活用して副業に取り組んでいます。

――副業で美容液の開発・販売をしようと思ったきっかけは何でしたか?

もともと美容クリニックでは、ヒト由来のエクソソームが含まれた点滴や商品が人気で、多く出回っていました。私自身も看護師としてそういった商品を、患者さんにご案内していました。

ただ、実際に患者さんからお声をいただく中で「ヒトのものはちょっと…」と抵抗感を示される方がとても多くいました。エクソソーム自体はすごく優れた成分ですので、「ヒト由来だから使えない」というのは、本当にもったいないと感じていました。
そこで、「植物由来のエクソソームならどうだろう?」と考えるようになり、特別なときに使っていただけるような美容液を作ることを思いつきました。それが、副業として美容液の開発を始めるきっかけになりました。

interviewトータルでかかった費用は200万円弱

――副業を始めるにあたって、どんな準備をしましたか?

まずは植物由来のエクソソームに対する市場の認知度やニーズについて、時間をかけて徹底的に調査しました。
ヒト由来のエクソソームは市場でも認知されていますが、植物由来のものはまだ認知度が低く、どれだけ需要があるのか、どの年代・層の方に求められているのかなどが分からないことが多くあったからです。

植物由来のエクソソームがどんな層に刺さるのかを調べるのは、なかなか大変でしたね。

――副業の立ち上げにかかった費用はどれくらいですか?

トータルで約200万円弱かかりました。ただ製薬会社と相談しながら、できるだけ低コストで品質の良い美容液を作るように努力しましたし、費用の一部は補助金でまかなうことができました。

補助金の申請方法については自分で1から調べ、申請書類を作成して提出しましたが、慣れないこともあり苦労しましたね。

――本業と副業、それぞれの収入の割合はどれくらいですか?

今のところ、収入のほとんどは本業が占めています。副業はまだ始めたばかりで、家族や知人が数本購入してくれている程度なので、月の売上は目標値に達成していないのが現状です。

ただ、美容液自体はとても良いものですので、PRのやり方次第では、今後売上を伸ばせる可能性はあると思います。

interview専門知識があるからこそ、自信を持ってすすめられる

――副業を始めて良かったこと、大変だったことは何ですか?

良かったことは、「誰かの役に立てている」と実感できることです。私が開発した美容液を使用してくださった方から「肌が良くなった」といった感想をいただくととても嬉しいですし、美容液を作って良かったな、と心から思います。

一方で大変だったことは、すべての作業をひとりでやったということでしょうか。本業の傍ら開発・パッケージのデザイン・販売・PRまで一人でこなすのは肉体的にも精神的にもハードでした。

――本業での経験が副業に活きたと感じることはありますか?

美容クリニックで働いていると、美容業界の流行や患者さんの声をいち早くキャッチできるので、そういった情報がすごく役に立ちました。

また看護師として専門知識があるからこそ、成分の安全性や肌への影響を正しく判断でき、自信を持ってすすめられる美容液の開発ができたと思います。美容看護師の仕事をしていなければ、美容液の開発はしていなかったですね。

――本業と副業を両立できた原動力は何だと思いますか?

やはり、「自分が本当に良いと思ったものを世に出したい」という強い気持ちでしょうか。美容液の開発は初めてのことばかりで不安ももちろんありましたが、それ以上に「やりとげたい」という思いが強かったので、どれだけ大変でも本業と両立できたと感じています。

また本業も副業も「大好きな仕事である」、というのも大きいと思いますね。

interview将来的には独立し、事業を大きく育てたい

――今後の目標や理想のライフスタイルについて教えてください。

副業は私の父が経営する会社の新規事業として始めたのですが、将来的にはそこから独立し、本業の看護師を辞めても問題ないぐらい、この化粧品事業を大きく育てたいと考えています。そのためにも美容液の認知度をもっと高め、より多くの方に購入いただけるよう、できることをどんどんやっていくつもりです。

また同時に家庭も築き、仕事とプライベートの両立を目指したいですね。

――最後に、副業を始めようと思っている方にアドバイスをお願いします。

人生は一度きりなので、やりたいことがあるならどんなに大変でもやってみた方がいいと思います。その結果としてうまくいかなかったとしても、自分にとって大きな学びになるはずです。少しでも興味があるなら、まずはチャレンジしてみてください。

 

本業でも副業でも大好きな美容に関する仕事に携わり、充実した毎日を送っている阿久津さん。お話を伺う中で、「好きなことだからこそ困難があっても乗り越えられる」というシンプルながら重要なことを、再認識しました。

副業に興味がある方は、この記事を参考に、ぜひできることから始めてみてくださいね♪

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