副業インタビューvol.016 西和田亜由美(会社員×採用支援→独立)~専業主婦から社会復帰、副業経験活かし独立へ

副業インタビューvol.016 西和田亜由美(会社員×採用支援→独立)~専業主婦から社会復帰、副業経験活かし独立へ

副業を活用して自分らしい働き方を実現した女性をピックアップ。今回は、2023年5月にlumilyに登場してくれた西和田亜由美さんに二度目のインタビュー! 副業を経て独立するに至った経緯や副業の心構えなどを伺いました。

【西和田亜由美プロフィール】
年齢:40歳/職業:株式会社Avenirl 代表取締役CEO
insta @ayumi.nishiwada
X @ayuminishiwada

★前回のインタビューはこちら

interviewさまざまな副業を経て独立起業

――前回インタビューしたときは会社員といくつかの副業をしていた西和田さん。現在は独立されたそうですね。

はい。2024年の夏に独立し、法人化しました。私は他部門の連携やビジネスとエンジニアリングを繋ぐというミッションを持たせて頂くお仕事が多いのですが、会社名のAvenirlは、「Avenir(未来)」と「Link(繋ぐ)」という意味を込めております。

――どのような経緯で独立されたのでしょうか?

私は専業主婦期間が長かったので、正直自分が独立するなんて思ってもいなかったです。もともと、本業の他に副業はいくつかしていて、それがビジネスとして成り立つイメージが湧いたのと、税理士さんに法人化を勧められたこともあり、いろいろ重なったこのタイミングで独立しました。

――独立はいつごろから視野に入れていたのでしょうか。

色々なお仕事をさせて頂いている中で「いつか」という想いがあったため、全く視野に入れていなかったわけではないのですが、実際には自分が思うよりもかなり早いタイミングで独立したという感じです。

――事業の内容は、どのようなことをされているのですか?

採用や広報、組織開発領域の支援が主ですが、マーケティングとも絡めたコミュニティ形成の支援などを行っています。

interview独立して働き方も自ら工夫

――副業をすることのメリット、デメリットを教えてください。

副業については、賛否あると思いますが、私はポジティブに捉えています。
メリットは、大きく三つあります。ひとつめは、副業でさまざまな会社と関わることで、ひとつの会社だけにいては気づきにくい、自分の市場価値をより俯瞰的に見ることができるようになることです。自分のスキルがどのくらい通用するか、自分がやってきたことがほかのフェーズの会社でもちゃんとバリューが出るのかを確認できるようになります。

二つめは、企業支援する中で自分で意思決定をすべき機会が多いので、もともと持っている「決断力」を活かして、どんどん仕事を推進していきたいという方には、自らのペースでどんどん進められる面白さを実感できると思います。

そして三つめは、一般的に収入がアップするスピードが早いという経済的メリットです。

一方、デメリットというわけではないですが、強いて挙げるとすれば、「ひとつの会社にコミットして深く関わることで成長する」という考え方もあると思うので、そのあたりは自分の価値観や優先順位を明確にすることが大事だと思います。

――西和田さんの場合、いくつかの副業をやられていたと思うのですが、時間のやりくりは大変ではなかったですか?

初めは、まさにお仕事を入れすぎて土日もずっと仕事をしているような状況でパンクしました。その後、自分のペースを掴めてからは、生活と仕事がちゃんと回るようにコントロールはしていますね。

結局、仕事の代わりはいても、母親業の代わりはいないので、子育てにネガティブな影響が出るようなスケジュールには、絶対にしないようにしています。

――独立して、今はどのような働き方をしているのでしょうか。

今は娘がちょうど受験生ということもあり、娘のことを優先してスケジュールを組むようにしています。スケジュールの組み方も自由なので、仕事自体は毎日していますが、夕方以降はミーティングを入れないようにしたりとか、子どもの塾の送り迎えの時間を外して仕事を入れたりというふうに調整しています。

interview目の前の仕事を全うすることで次の仕事に繋がる

――副業から起業をして、良かったことと大変だったことを教えてください。

良かったことは、自分の世界がすごく広がることです。自分で全ての意思決定をしながら貢献し、ビジネスをしていくということは最高の自己表現で、自分のやりたいことに実直に突き進める手段だと思うので、やりがいを感じています。

大変なのは、メリットと表裏一体にもなりますが、全部自己責任になること。そこが楽しさでもありますが大変なところだとも思っています。案件のコントロールもそうですし、どういうふうに仕事を進めていくか、各プロジェクトの報酬の設定はどうするか、周りに相談するにしろ最後は自分の意志決定になってくるので、その責任はあります。

――仕事はどのように得ているのでしょうか?

ほとんどがお知り合い経由での繋がりや、以前関わったお仕事をもとに紹介していただくことが多いです。また、たまにSNSを見ている方が連絡をくださることもあります。

――仕事の案件に繋がるコツなどはありますか?

副業や独立という観点で考えると、自分にとってもっとも営業活動に繋がるのは、「今持っている仕事でちゃんと価値を出していくこと」がまずは大事だと思います。それによって、そこから枝葉になって別の会社や誰かとつながっていくというふうに仕事が更に広がっていっています。

もちろん紹介だけで一生仕事が続くかといったらそうではないと思うので、自分自身でより実力をつけていく必要はあると思いますが、へたに営業をかけていくことよりも、今やっている仕事を全うすることが、むしろ一番の営業になると思います。

実際に、私と同じ案件に入っている別の業務委託の方が、仕事ぶりを見てまた別の案件の仕事を依頼してくれる、ということが実は多いです。

interviewキャリアは一方通行ではなくなった

――今後理想とするライフスタイルを教えてください。

年齢的に、これまでよりも、子どもが巣立った後や老後も考えるようになりました(笑)。お仕事の面では、年齢に囚われずにさまざまな挑戦をしていくとともに、自分の心身の健康管理やプライベートもすごく大事にするということも大事にしたいです。

また、「ビジネス的に成功したい」や「市場価値を上げたい」ということも重視されることではありますが、私の場合、「自分が自分に納得をする」ということをまずは大事にしたいです。他人からどう思われるかということや経済的メリットを優先しすぎずに、自らの経験の中で本当に解決したい分野や、ペインを改善していきたいと心から思える課題に取り組むことに意義があると思っています。

――最後に、副業や起業に興味がある女性にアドバイスをお願いします。

副業も起業もそうですが、下準備をしたり戦略を考えることはもちろん大事です。一方、実際にやってみないとわからないことも多々あります。私自身の性格もあるのですが、石橋を叩きすぎずにまずは行動して、仮説検証を繰り返しながら自分自身の道を見つけていく、いわゆる「ストリートスマート」のような動き方が大事だと思っています。

また、最近は起業後に再び企業に正社員として転職するという人も増えているので、起業したからといって「一生会社員に戻れない」という時代ではないと思っています。キャリアが一方通行なものではなくなっている分いくらでも方向転換はできるので、一度きりの人生、まずはやってみるのがいいんじゃないかなと思います。

 

副業を活用して、今は自分らしい働き方を叶えた西和田さん。副業のメリットや時間の使い方について、リアルな意見を伺えて参考になりました!
副業や起業に興味がある方は、この記事を参考に、ぜひできることから始めてみてくださいね♪

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