目指すは日本一従業員が誇れる会社 株式会社アッシュ代表・塩野恵麻

目指すは日本一従業員が誇れる会社 株式会社アッシュ代表・塩野恵麻

work style10年で会社の価値を10倍に成長させたい

――仕事をする上でのマイルールはありますか?

段取り八分仕事二分、タスクブレークをしっかりやることです。時間貧乏なんですよね。たぶん仕事と子育てを両方やっていて、いかにこの仕事の量を少ない時間でこなせるかということを常に考えているので。同時並行で無駄がないようにいろんなことを走らせるのと、それをするために事前に計画する時間を長くして、最小限の時間で済むようにするということは意識しています。

――今後の展望を教えてください。

私は親じゃない社長から事業承継を受けましたので、会社が良い状態で次にバトンを渡したいなと思っています。なので、これからの10年間で会社の価値を10倍にしたいと思っています。

――価値というと?

会社の評価を目に見えるもので表すには、売上、利益、株価、従業員数、クライアントの数というような数字になってくると思うのですが、私が目指すのは社員一人一人に「アッシュは最高の会社だ」と思ってもらえること。従業員満足度が日本一高い会社が作れたらいいなと思っています。

事業承継をしたときに、ミッション・ビジョン・バリューを全部変えました。ちゃんと社員のための判断ができて、社員にとっても働きがいがある会社を目指して。コロナ禍もあって大変でしたが、社員のみんなが好きなことをやって、たくさん給料を持って帰れる会社にしようという方向性は全然ブレていません。あとはどうやってそれを達成していくかというだけです。

「カルチャーフィットする人に入社してもらうためにも、アッシュ人としてどういう人が望ましいかを明文化。評価制度も業績だけでなくバリュー評価、本人に目標を決めてもらうプロセス評価を導入しました」

――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。

二つありまして。ひとつは、「強い気持ちで自由に生きろ」。例えばシングルマザーという選択をした当時は、周りの人に何を言われるかわからない時代でしたが、関係ないと。自分が選んだことなら、自由に生きればいいじゃんということは、ずっと信条として持っています。

それともうひとつは、去年ソニーグループの平井一夫さんのご講演を聞いたときにおっしゃっていた言葉で、「意志があれば道は開ける」というフレーズ。それを聞いて、自分がずっと思い悩んでいたことがすっと晴れるような気がしました。意志自体は小さい穴かもしれないけど、それがあればいつか大きな穴になっていくよと、背中を押してもらったような気持ちになりまして。それはお客様に対してもそうで、どんなに難しい要望でも一旦ボールを受け取ることにしています。予算に見合わない要求をされる場合もありますが、意志があればほかの方法も見つかって道は開けるのかなと思っています。

 

エネルギッシュで会社への愛が感じられるインタビューでした! 独自の視点を持った子どもとの接し方も参考になります。

■株式会社アッシュ
https://a-sh.co.jp/

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