副業インタビューvol.011 花井 実希(美容ライター)~金融出身&地方在住のワーママから美容ライターに転身

副業インタビューvol.011 花井 実希(美容ライター)~金融出身&地方在住のワーママから美容ライターに転身

副業を活用して自分らしい働き方を実現した女性をピックアップ。今回は、会社員時代に副業として美容ライターや美容講座の講師などを始め、現在は独立して美容関連の様々な仕事に携わり、活躍する花井実希さんに話を伺いました。

【花井 実希さんプロフィール】
年齢:36歳/職業:美容ライター・美容講座主催・インフルエンサー・キャリアコーチングなど/家族構成:夫・娘(5歳)
insta @hanai.miki @miki_beautywriter

interview銀行を退職後、未経験から美容ライターへ

――これまでの経歴について教えてください。

新卒で入り13年間勤務した地方銀行を退職後、損保事務として働きながら2021年3月に美容ライターの副業を始めました。メイクやスキンケア、インナービューティー、メンタルヘルスなど幅広い分野のライティングに携わり、さらに美容の講座も開催するようになりました。

2023年4月には「MAQUIA」の公式インフルエンサーに選ばれるなど仕事の幅が広がっていき、副業の収入が安定してきたこともあり、その年の7月にフリーランスとして独立しました。

――会社員時代、副業を始めようと思った理由は何ですか?

自分の未来に不安を感じたためでしょうか。銀行員をしていた時、しばしば「このままだと銀行員としての未来しかない」「このままずっと銀行員でいたくない」という焦燥感を覚えたんですよね。そこでまず、自分の好きなことや得意なことをリストアップしてみて、そこから得られた「美容」と「書くこと」というキーワードをもとに情報収集を始めました。

そんな中、美容ライター通信講座を見つけて「未経験でも挑戦できそう」という思いから受講し、美容ライターとして活動を始めることになりました。

interview本業と副業の両立成功に、家族の理解は必須

――Wワークをしていた頃のタイムスケジュールについて教えてください。

9時半から15時半までは会社で働き、仕事が終わった後は家事や育児をこなし、子どもが寝た21時頃から23時までを副業の時間にあてていました。週4日勤務だったので、平日の休みの日には記事を書きためることもありましたし、月に数回は土日に夫に子どもをみてもらい、美容講座を開催したりしていました。

――独立した現在は、どのような働き方をしていますか?

現在は、9時から16時くらいまでの時間を仕事にあてています。企業から依頼された記事の執筆、自分のコラム執筆、MAQUIA公式オンラインの記事作成などを主に行っています。打ち合わせや講座の運営なども、並行して進めていますね。

また夜は、以前のように遅くまで仕事をすることはなくなりました。自分が開催する講座の一環で、時々夜にインスタライブやセミナーを行う程度ですね。独立したことで時間に余裕が生まれましたし、以前よりもフレキシブルに働けるようになったことは、本当に良かったです。

――Wワークをしていた頃、本業と副業を両立するために工夫していたことはありますか?

まず、徹底的に時間の見直しを行いました。24時間のスケジュールを分単位で書き出し、SNSを無意識に眺めるなど無駄な時間を洗い出した結果、生まれた時間を副業の時間に回せるようになりました。通勤時間を耳学習にあて、時間を有効活用したりもしていましたね。

また家族の応援を得られたことも、本業と副業を両立し、成功させられた大きなポイントです。夫には仕事における今後の計画や目標を共有していましたし、仕事を頑張る姿を実際に見せることで、家族からますます応援してもらえるようになりました。その結果、子どもからも「ママ、頑張ってるね」と応援してもらえましたし、副業を続けやすい環境を整えることができたと思います。

interview月1万円からスタートし、副業だけで10万円程度稼げるように

――会社員としての経験が、副業や独立をする上で役立ったことはありますか?

長年銀行で働いていましたが、銀行では接客をしながらその場で細かい事務処理を行うというように、一度に複数のタスクをこなすことが求められます。来店されるお客様も幅広く、リスクへの対応や臨機応変さ、そして集中力が鍛えられる場面が多々ありました。

副業やフリーランスの仕事も同様で、自分の名前で活動する以上、1つのことだけに集中するわけにはいかず、さまざまな業務に対応する必要があります。そういう意味では、銀行員時代に培ったマルチタスク力が大いに役立ちましたね。

――副業ではだいたいどれぐらいの月収を得ていたのでしょうか?

ライターは実績=記名記事がないとなかなか収入が上がりにくい仕事なので、副業を始めたばかりの頃はまず「記名記事を書く」という目標を掲げ、月に1万円ほどの収入からスタートしました。
その後実績を積んで、月5~8万円程度をライターの仕事だけで稼げるようになり、独立する直前には月10万円ほどの収入を得られるようになっていました。

――現在広島県にお住まいとのことですが、地方在住であることの影響はありますか?

オンラインでほぼ完結できる美容ライターや講座の仕事については、地方に住んでいることによる大きな影響はありません。ですが雑誌関連の仕事では、撮影のために東京へ行く必要が生じることもあり、不便を感じることもあります。その点やはり、首都圏在住の方のほうが距離や時間、費用の面で有利なのではないかと思います。

とはいえ全体的に見れば、地方に住んでいることによるハンデは、そこまで感じていません。

interview副業は、興味のある分野で挑戦することをおすすめ

――理想のライフスタイルや今後の目標について教えてください。

私の理想は「子育てと仕事を両立し、自分自身の夢や目標も叶える」ライフスタイルですが、今それが叶っていることには満足しつつも、現状にとどまらずさらに成長していきたいと考えています。

具体的には、一人でできることには限界があるため、仕事のチーム化を進めていきたいですね。今一緒にお仕事させてもらっている方たちと、得意なことを持ち寄りながら活動を広げていきたいですし、現在の仕事や活動をもっと多くの人に知ってもらえるよう、認知度を上げていきたいと考えています。

また、私のように地方在住で子育て中のママでも「自分の好きなことを仕事にできる」ということを体現するために、SNSなどでライフスタイルの発信にも力を入れていきたいです。

――副業を選ぶポイントやコツなどあれば教えてください。

これから副業を始める方には、ぜひ「興味のある分野で挑戦する」ことをおすすめしたいです。

私自身、自分が好きな美容の仕事を副業にして本当によかったと思っています。というのも時間的に厳しくなったり、体力的にしんどいと感じることがあっても乗り越えられたのは、「自分が好きなことをしていて、やりがいを感じられたから」だと確信しているためです。

副業を始めたばかりの頃は、すぐに大きな収入を得られるとは限りません。そのため、「お金」を最優先で考えて副業を選んでしまうと、続けるのが難しくなってしまうかもしれません。

――最後に、副業を始めようか迷っている方にアドバイスをお願いします。

副業はできるならしたほうがいいと思っています。今の時代、終身雇用が当たり前ではなくなり、多くの人が将来への漠然とした不安を抱えていますよね。そんな中、会社勤めでお給料をもらうだけでなく、「自分の力で稼ぐ力をつける」ことが、重要になってきていると感じます。
その手段として誰でも手軽に取り組めるのが副業です。私自身副業を始めたことで、「会社に頼らなくてもいいんだ」という自信を得られました。

なので「とりあえずやってみる」という気持ちで、気負わず挑戦してほしいですね。途中で辞めることもできますし、自分に合っていないと感じたら他の副業にチャレンジすることもできるわけですから。

 

金融業界から未経験で美容業界に転身し、見事に成功した花井さん。好きなことを仕事にできているという充実感が、お話を伺う中でよく伝わってきました。「やってみたい仕事があるけど、未経験だから踏み出せない」という場合、まずは花井さんのように副業で挑戦してみてもいいかもしれません。

副業に興味がある方は、この記事を参考に、ぜひできることから始めてみてくださいね♪

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