目次 [閉じる]
life style働き方も生き方も当たり前を問い直す
――お仕事をする上でのこだわりはありますか?
「枠にとらわれない」ということです。先ほども話に出ましたが、会社のメンバーは全員フルリモートで働いています。フォトグラファーさんは腕さえあればどこでも働けるはずだと考えていますが、それは会社のメンバーに対してもそうだと思っています。絶対に正社員じゃなきゃいけないとか、兼業がだめだということは考えていなくて、今やろうとしているプロジェクトを達成するためにそれぞれのメンバーのQOLを最大化させつつ、事業にとって一番良い組織体を考えるようにしています。
私自身、「これが当たり前だよね」という考え方が好きじゃないんです。自分たちの働き方や組織のあり方もそうだし、事業などに対してもそうだと思っています。本当に価値のあるものを提供できることが大切。そのためには今までのことを一度否定しなければいけない局面もあるかもしれませんが、それを超えてでもやらなければいけないと思っています。
――藤井さんの働き方についてもお伺いしたいです。
私自身は鎌倉に住んでいて、毎朝犬の散歩をしてから仕事をしているというスタイルです。でも本当は住む場所は転々としていたいと思っています。好きな場所で好きなように生きていきたいという気持ちがベースにあって、仕事も好きだからやっていますし、基本的にはやりたいことしかやりたくないですね。
やはりリクルートにいた3年間は仕事量が質を生んでいたなと思いますし、長い時間働くことが大事だった時期はありました。ただ今はChat GPTのような技術も発達してきていますし、仕事内容としても作業よりも決断することが多いので、以前ほど仕事に張り付きになるという状態ではありません。今はちょうど不妊治療もしていてすごく時間が取られるので、雇われている立場だったら仕事との両立は厳しかっただろうとも思います。
――今後の展望を教えてください。
私は多感な時期にドバイで育っていて、生かされてることに使命感を感じているんです。日本人として生まれたことが、そもそもすごく恵まれているという自覚があって。だから、自分ができることは最大限やっていきたいし、行動することで見える景色がどんどん変わっていくのがすごく楽しいんです。経営していく上では「売上=影響力」になると思うので、影響力を持つためにある程度の売上は目指していきたい。そして、将来的には日本でも海外でも当たり前に自分たちのサービスを使ってもらえる世界にしていきたいです。…というのが40代でやりたいことで、50代以降は自分がいなくても事業が回っていく状態にして、興味がある教育の分野でも貢献していけるようになりたいとも考えています。
――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。
「世に生を得るは事を為すにあり」という坂本龍馬さんの言葉。学生時代からずっと心の中にある言葉です。先ほども言いましたが、自分が恵まれた環境や時代で生まれたことに理由はないじゃないですか。それでもそこに喜びを見出したり、理由を付けられるのが人間の素晴らしいところだと思います。
藤井さんの意志の強さが伝わる素敵なエピソードが数多く飛び出すインタビューでした! 自分らしい働き方や生き方を考えるきっかけにしてみてくださいね。
■AMI PHOTOのサイト
https://ami.photo/
■aMiのHP
https://corp.ami.photo/