腕さえあればどこでも誰でも活躍できる世界へ 株式会社aMi代表・藤井悠夏

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turning point会社が死にかけた…サービスの転機

――先ほどのお話だと、最初はフォトグラファーのポートフォリオが見られるサイトというイメージだったのでしょうか?

そうですね、今の形とは少し違って、ポートフォリオを見て「この人がいい」と個人が予約するようなサービスをイメージしていました。

――これがtoBのサービスに転換していったのはいつ頃ですか?

2018年くらいからはその兆しが現れ始めましたね。

――何かきっかけがあったのでしょうか?

やはり大きかったのは、会社として死にかけたことです。ずっとtoCにこだわり続けていたのですが、売上が上がらずで。企業さんからの依頼が増えてきていた頃でもあり、まずはビジネスとして継続していかなくてはだめだという思いが後押しになりました。

また、ちょうどその時期に会社としてタイに一週間ほど合宿をしたことの影響も大きいです。最初のCTOがシンガポールに住んでいてずっとオンラインでのやりとりだったので、タイでメンバーみんなと膝を突き合わせて作業をしたり寝食を共にすることは初めてで。そこで信頼関係が構築でき、全員一丸となって企業案件に振り切ろうという方向性が固まったので、ひとつの転機だったと思います。

「個人からの依頼で多いウェディングのような案件は毎日あるわけではないので、それならばビジネス案件の撮影など依頼件数自体が増えたほうがフォトグラファーさんの稼ぎも安定するはず。腕さえあれば世界中で活躍できるというビジョンを実現しやすいと考えました」

――実際に売上が軌道に乗ってきたのはいつ頃でしたか?

2020年ぐらいからは安定してきましたね。今は会社としての売上を作りつつ、開発にも投資できるようになってきました。

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