アパレルブランド「ADDIXY(アディクシー)」のディレクター、堀内咲季(ほりうち さき)さんにインタビュー! 会社員時代に副業で始めて独立をするまで、どのような道のりを歩んできたのか、独立した今の働き方についてを伺いました。
【堀内咲季プロフィール】
年齢:35歳/職業:ADDIXY株式会社代表取締役/家族構成:既婚
insta @saki.h912
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topicsコロナ禍をきっかけにブランド立ち上げへ
――ADDIXYはどんなブランドですか?
クラシカル×ミュージックカルチャーをコンセプトにしたアパレルブランドです。私は今35歳で、中高生時代に漫画の「NANA」が流行っていたのですが、そこに登場するような2000年代のロックっぽい音楽のテイストを大人向けにアレンジしています。
――立ち上げてからどのくらいでしょう?
2022年1月に立ち上げたのでもうすぐ3年になります。最初は会社員と並行して副業として始めて、2024年の4月に会社を辞めて本業になりました。
――ブランドを始める前はどのようなことを?
学生のときに販売員のアルバイトをしたことはあるものの、ちゃんとアパレル業界にいたことは一切ないんです。大学卒業後は不動産会社に入りましたが、年功序列が色濃く残る社風で。私自身、ゆくゆくは個人の名前で生きていきたいと思っていたので、この会社に長くいるとそれは難しそうだなと思いIT関連の会社に転職し、会社員を10年くらい続けました。それと並行してモデルの仕事をするようになって、ブランドさんやwebメディアの撮影もやっていました。
その後コロナ禍になって会社がフルリモートになり、今までよりも時間があいたことで、「私は今後何がやりたいんだろう」ということを考えるようになったんです。そこで、モデルのように誰かが作った世界観を表現するような仕事よりも、世界観を作る側の仕事がやりたいと思ったんですね。私自身は学生時代から音楽とファッションに支えられて生きてきたのですが、社会に出てから一度好きだったファッションを諦めたことがありました。その時、自分が自分ではなくなるような感覚があり、身の回りの全てのことに対して自分らしい選択ができなくなってしまうことを経験したんです。大人になると自分が本当に好きなものを言い出せなくなってしまう、周りに合わせているうちに何が好きかわからなくなってしまうという人が多いように感じています。それでも、TPOを守りながらも自分が好きなものを軸として持つことを大事にして、大人世代がもっと自由に生きられる応援をしたいと思いました。なので、服を通して自分の軸を持って生きられる人が増えるといいなと思い、アパレルブランドを始めました。