副業インタビューvol.003 吉田あゆ(司会業×広報)~Wワークで長年の夢を実現

副業インタビューvol.003 吉田あゆ(司会業×広報)~Wワークで長年の夢を実現

副業やWワークを活用して自分らしい働き方を実現した女性をピックアップ。今回は、司会業と広報の仕事を両立させ、活躍する吉田あゆさんに話を伺いました。

【吉田あゆさんプロフィール】
年齢:33歳/司会業・広報(Wワーク)/家族構成:夫、犬1匹/居住地:奈良県
insta @ayu.yoshida0430

interview結婚式の司会業を始めたことで、Wワークにシフト

――まずはじめに、現在の働き方やタイムスケジュールについて教えてください。

現在、「司会業」と「広報」のWワークをしています。平日は週3~4日ほど、アナウンサーが企業の広報代行、話し方の研修などの事業を行う株式会社トークナビで企業の広報支援を担当しており、主にリモートで仕事をしています。そして土日祝日は、主に大阪府や現在住んでいる奈良県で、結婚式の司会をしています。

司会は時期によって忙しさが異なりますが、最近は結婚式の繁忙期ということで多忙ですね。仕事のある日は、司会業務だけではなく打ち合わせを行うこともあるため、10時に現場入りして、すべて終わるのが20時ぐらいになることも多いです。

一方で広報の仕事は私の場合は週に20時間働いていますが、働き方は比較的融通がききます。自分で働く時間をある程度決められるので、3時間勤務の日もあれば、6時間勤務の日もあります。とはいえ、だいたい平日の10時~17時くらいまで働くことが多いですね。

なお、少なくとも週に1回は休みをとるように心がけています。

――Wワークを始めたきっかけは何ですか?

小学生の頃からラジオが大好きで、ラジオのアナウンサーになることが夢でした。しかし、ラジオのアナウンサーとしての就職は難しいのが現状でした。そんな中、結婚式の司会者という新たな道を見つけたんです。

そしていくつかの仕事を経験したのちに結婚式の司会業を始めたのですが、週末がメインの仕事のため、平日にできて時間の融通がきく仕事として、コールセンターでのテレアポ業務も並行して行うことにしました。それで自然にWワークという形になり、現在までWワークの働き方を続けています。

――司会業を始めるにあたり、どんなことから着手しましたか?

結婚式の司会者になりたいと周りに話して、結婚式の司会者を紹介してもらったり、ブログで司会業の仕事について発信している人に連絡を取り、どうすれば司会者になれるかを質問したりしましたね。

interview司会も広報も「人の魅力を伝える」やりがいがある

――これまでのキャリアについてもう少し詳しく教えてください。

大学時代からラジオ局でパーソナリティやADをするなどラジオに深く関わっていましたが、大学卒業後はラジオ業界ではなく、某電鉄系のホテルに就職し、正社員として3年半ほど勤務しました。

その後2016年9月にウェディング業界へ転職し、2年半ウェディングプランナーやサービスなど結婚式の運営業務に携わりながら、休日にはブライダル司会者になるためのレッスンに通い始めました。そして2018年に披露宴の司会者としてデビューし、2023年にはトークナビでテレアポの業務を始め、現在は人のPRが得意なこともあって広報を任されています。

司会も広報もどちらも「人の魅力を伝える」仕事で、日々やりがいを感じています。

――広報の仕事は、具体的にどのようなことをしているのですか?

主に中小企業や未上場のベンチャー企業のPRを担当していますが、具体的にはトークナビ所属のアナウンサーが作成したプレスリリースをもとに、メディアに電話をかけたりファックスを送ったり、直接会ったりするなどして、企業に取材をしてもらえるよう働きかけています。

そして無事メディアに取材してもらえることが決まったら、今度はメディアと企業の社長とのコーディネーターを務め、取材が円滑に進むようサポートします。
なお担当しているのは東京の企業がメインで、基本的には在宅で様々なやり取りを行っていますが、必要に応じて出張することもあります。

担当した企業が掲載を希望するメディアに取り上げてもらえるよう試行錯誤するのは、やりがいはあるものの大変な時もあるそう。

――それぞれの仕事で特にやりがいを感じるのは、どんな時でしょうか?

司会の仕事については、お客様と式の進行を考える中で、こちらから何か提案して採用され、「すごく盛り上がってよかった」などとその提案が喜ばれた時でしょうか。また、「吉田さんに司会をしてもらえてよかった」と言っていただけた時も、やりがいを感じますね。

結婚式はとても大事なイベントで緊張感はありますが、私が司会をしたことで感謝していただけたり、お役に立てたと実感できることは、何にも代えがたい喜びがあるものです。

司会業は替えのきかない仕事のため、体調やモチベーションの管理が大変だそう。繁忙期にはプライベートの予定を入れず、仕事かお休み、もしくは準備にあて、心身ともに万全のコンディションで司会に臨めるように努めているとのこと。

一方、広報の仕事で特にやりがいを感じるのは、企業のニュースや事業計画を最も近いところで聞き、その魅力をどうメディアに伝えるかを考える瞬間です。例えば、担当する企業の社長から「こんなエピソードがあるんだけど、メディアの反応を教えてほしい」といった相談を受けたときに、それを的確に形にしてメディアに伝え、結果として取り上げられた時は大きな達成感があります。

interview適度に息抜きをすることも、仕事のひとつ

――Wワークを両立させるために心がけていることは何ですか?

時間の管理を徹底することですね。隙間時間を無駄にしないよう、移動中にメモを取ったり、事前にフォーマットを準備しています。

また忙しい時期でも、仕事の合間に好きな店に立ち寄るなど、息抜きを大切にしています。ちょっとした心がけではありますが、無理をしすぎると仕事に良くない影響が出ることもあるので、気分転換をすることは必要ですね。

――今年の8月に結婚されたそうですが、家庭と仕事の両立で工夫していることはありますか?

夫とは家事全般を分担し、どちらかの負担が偏らないようにしています。また日頃から夫への感謝の言葉を忘れないようにし、お互いができることをできるタイミングでやる、というようにもしていますね。

interview出産後も今までのスタイルを続けたい

――現在妊娠中とのことですが、出産後はどのような働き方を考えていますか?

妊娠・出産は初めてのことなのでまだ何とも言えないところはありますが、できれば働き方はあまり変えずに、今まで通りのスタイルを続けたいですね。これまで広報の仕事でいろいろな繋がりができましたし、司会業も6年ほどの経験がありますので、それを引き続きいかしていきたいです。

広報はオンラインの仕事がメインですし、家庭との両立がしやすいのも魅力だと思っています。実際トークナビでは在宅で働くママが多く、短時間だけ仕事をする方もいます。そのため、例えば子どもが小さい頃は広報の仕事をメインにして子どもを預けられる時だけ司会をする、ということも考えています。

――これからの目標について教えてください。

今、自分が本当にやりたいと思える仕事を2つもしていてとても幸せですので、今後もこれらの仕事を継続していきたいですね。「話す、伝える仕事」を生涯現役で続けたいと思っています。

また、私自身がかつて司会の仕事をしてみたいと思った時に、実際に司会として活躍している方の著書を読んだり、直接その方に会って話を聞いたりしたことで、かなり助けられたという経験があるため、今度は私が「司会業をしたい」「声を使った仕事をしたい」といった方のお役に立てるよう、何かしらの形で情報を発信していきたいですね。

そしてほかには、大学時代に老人ホームで朗読ボランティアをしていたこともあり、お年寄りだけでなく子どもへの読み聞かせ活動もしていきたいと考えています。

――最後に、これからWワークや副業を始めたいと考えている方へアドバイスをお願いします。

まずは、自分がやりたいことや夢を周囲にしっかり発信することが大切です。私自身、「司会者になりたい」ということを周りに伝え続けてきた結果、チャンスが巡ってきました。夢を語ることで、思わぬところからサポートやチャンスが生まれることがあるものです。ぜひ勇気を出して、一歩踏み出してみてください。

 

Wワークという形で自身のスキルをいかして夢を実現させ、いきいきと働く吉田さん。お話を伺う中で「司会と広報のどちらの仕事もとても大切で、やりがいがある」ということがよく伝わってきました。
Wワークや副業に興味がある方は、この記事を参考に、ぜひできることから始めてみてくださいね♪

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