誰もが育児を当たり前に楽しむために 株式会社NEWSTA代表・鈴木碩子の挑戦

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turning point津波で1秒後に全てがなくなる…思考チェンジして自活

――これまでに転機になった出来事を挙げるとしたら、どんな出来事でしょうか?

東日本大震災ですね。それまでは普通に大学生をしていて、しっかり勉強していつかは結婚して子どもを出産してというライフスタイルをなんとなく思い描いていたんですけど、震災で津波の映像を見たときに、1秒後にここにあるもの全部がなくなるんだなというのを感じて、「これじゃダメだ」と思って。こんなことが起こり得るのであれば、自分の生活や大事な人を守るために、できることをしなきゃと強く思うようになったんですね。そこから思考がチェンジして、大学を辞めて自活することにしました。

――大きな決断ですね。

私は高校一年生まで地元の愛知県の高校に通っていて、親がヨーロッパ転勤になったのをきっかけに二年生からはヨーロッパの日本人学校に通っていて。さらに三年生になったら横浜にある本校に通わないと卒業できないというので、突然横浜に行くことになって。寮生活をすることになった高校二年生の頃からずっと親元を離れて生活しているんですね。

なので、自分で選ばなくても誰かが選んでくれるという環境ではなかったことが、そういった思考に大きく影響を与えているのではないかと思います。塾に行くかどうかとか、大学をどうするかとか、常に自分で選ばなければいけなかったので、比較的若い頃から、意思決定の機会がずっとあったことが大きかったのだと思います。

地元・愛知県への愛も強く、最近では愛知県で創業やPRに関するセミナーやイベント登壇をすることも。

――仕事をする上でのマイルールはありますか?

私、ディズニーランドがすごく好きなんです。ディズニーランドにはThe Five Keysという5つの行動基準というものがあり、ハピネスを作るために大事な5つの要素なのですが、これは私もすごく大事にしていることです。

安全であること(Safety)、礼儀正しくあること(Courtesy)、多様な人たちを歓迎し尊重できるようインクルージョンであること(Inclusion)、驚きと感動を与えるショー性があること(Show)、効率(Efficiency)という5つです。これに則って事業をやると、すごくいいものができるんですよね。常にこうあろうと自分にも定めています。

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