正社員との大きな違いって何?契約社員の定義やメリット、デメリットなどについて解説

正社員との大きな違いって何?契約社員の定義やメリット、デメリットなどについて解説

働き方の多様化が進む現代社会において、契約社員として働く人が増えています。しかし契約社員について、その言葉は聞いたことがあっても、いまいちよく分からないという人も多いようです。
そこで今回は、主に契約社員として働くことを検討している人やキャリアプランを見直したい人に向けて、契約社員の定義やメリット、デメリット、正社員との違いなどについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。

そもそも契約社員とは?


契約社員とは、特定の契約期間に基づいて企業に雇用される労働者のことを指します。日本では、雇用形態として正社員とならび、広く普及している雇用形態です。

契約期間は数ヶ月から数年に及ぶ場合があり、企業や業務内容によって異なります。契約が終了すると同時に雇用関係も終了しますが、企業と労働者の双方が合意すれば、契約が更新される場合もあります。なお契約更新が行われない場合には、失業保険の適用が可能な場合もあります。

契約社員と正社員の違いとは?

契約社員と正社員には、主に以下のような違いがあります。

①雇用期間

正社員は基本的に無期限の雇用契約を結び、退職や解雇などされない限り、継続してその企業で働くことができます。一方で契約社員は、有期契約で雇用され、契約期間が終了すると雇用関係も終了します。契約が更新されることもありますが、必ずしも更新が保証されているわけではありません。

②待遇や福利厚生


正社員は通常、企業の福利厚生(社会保険、退職金、昇給、昇進、ボーナスなど)を受ける権利が与えられます。また、正社員は昇進や昇給などの機会にも比較的恵まれています。

契約社員も福利厚生の一部を受けることができますが、正社員と比較して制限されていることが多いのが現状です。特に退職金や昇給・昇進、ボーナスに関しては支給されないことが多く、待遇面では正社員と比べて低い傾向にあります。

③昇給・昇進


正社員は昇進や昇給のチャンスが与えられることが多く、評価制度に基づいて長期的にキャリア形成が行われるなど、会社でのキャリアを積むことが期待されています。

一方で契約社員は昇進や昇給の機会が限られていたり、まったくない場合も少なくありません。また短期的な契約であるため、正社員のように長期的にキャリアの見通しを立てにくい傾向があります。

④雇用の安定性

正社員は雇用の安定性が高く、企業の業績が悪化しない限り、解雇される可能性は低いです。会社都合で解雇される場合も、法律により解雇予告や解雇手当が必要です。

一方で契約社員は雇用の安定性が低く、契約期間が終了すると契約が更新されないリスクがあります。契約が更新されない場合は次の職を見つける必要に迫られますし、企業側の状況や契約条件によっては契約が途中で打ち切られる場合もあります。(ただし、契約期間中の一方的な契約解除は労働契約法により制限されています)

契約社員のメリット・デメリット


契約社員として働くことには、メリットもデメリットも存在します。契約社員として働くことを検討する場合は、それぞれについてきちんと理解しておくことが必要です。

メリット1:多様な経験を積みやすい

契約社員は契約期間が定められているため、柔軟に転職を考えられることが多く、1つの会社に長くとどまる場合よりも、幅広い経験を積みやすい傾向にあります。契約社員として様々な職場で働くことで、異なる企業文化に適応する能力や、柔軟な働き方を学ぶこともできます。

またプロジェクトベースで採用されることも多いため、専門的なスキルを活かしたり、新しいスキルを習得したりする機会を得やすいのもメリットです。キャリアチェンジを目指す人や、自分の市場価値を高めたいと考える人にとっては、このように多様な経験をできるのは大きなメリットと言えるでしょう。

メリット2:働き方の自由度が高い

正社員と比べて比較的自由な働き方ができることもメリットです。契約期間が終了すれば、次の仕事を探す際に自分のライフスタイルに合った働き方を選ぶことができます。

また契約社員はフルタイムだけでなく、パートタイムやプロジェクト単位で働くことも可能であるため、自分のライフスタイルやキャリアの目標に合わせて柔軟に働きやすいのも特徴です。

さらに、あえて契約を更新しないという選択もできるため、必要に応じて仕事のペースや内容を調整することができます。ワークライフバランスを重視する人や、プライベートの時間を大切にしたいと考える人にとって魅力的なポイントです。

デメリット1:雇用の安定性が低い

契約社員は、雇用の安定性が低いのが最大のデメリットです。契約期間が終了すれば次の仕事が保証されているわけではなく、契約が更新されない可能性もあります。そのため、常に転職活動を視野に入れておく必要があります。

また業績不振などの理由で、企業が契約社員の契約を途中で解除するケースもあり、経済的な備えをしておくことが重要です。

デメリット2:福利厚生が限られていることが多い

契約社員は、福利厚生が限られている場合が多いです。たとえば退職金制度や住宅手当、健康保険の補助といったものに関して、正社員ほど充実していないことがあります。

また企業によっては、契約社員に対してボーナスや昇給の機会が与えられない場合もあるため、正社員よりも待遇面での差が生じることがあります。

契約社員として働く前に確認しておきたいポイントとは?

契約社員として働くにあたって、事前に確認しておいた方がいいこととは何でしょうか。ここで紹介します。

①契約期間と条件


契約社員として働く際、まず確認すべきことは契約期間とその条件です。契約期間は一般的に1年程度ですが、業務内容や企業によってはそれ以上の期間が設定されることもあります。契約終了後の更新についても事前に確認し、契約が終了した際のリスクを把握しておくことが大切です。

また、契約条件には、業務内容や就業場所、労働時間などが含まれます。これらの条件が自分の希望と合っているかどうか、しっかりと確認しましょう。

②給与体系・待遇・ボーナスの有無

給与体系やボーナスの有無も重要なポイントです。給与は正社員と同様の基準で支払われる場合もあれば、時間給や日給制の場合もあります。

また契約社員に対しては、ボーナスが支給されないことが多いのが現状です。契約社員として働き始める前に給与体系を確認し、生活費やキャリアプランに見合った収入が得られるかどうかを確認しましょう。

③業務内容と就業場所

業務内容と就業場所が明確にされているかどうかも確認しておきましょう。正社員と同じ業務を担当する場合でも、業務範囲や責任が異なることがあるためです。転勤の有無や就業場所が変更になる可能性があるかどうかについても把握しておくといいでしょう。

④残業や休日出勤の有無

業務内容や企業の方針によっては、契約社員であっても残業や休日出勤を求められる場合があります。特にプロジェクトベースで働く場合や繁忙期には、残業が多くなることも考えられます。そのため、残業や休日出勤の有無についても事前に確認し、過度な負担にならないようにしましょう。

契約社員から正社員になるためのステップとは?


契約社員として働く中で、「将来的に正社員として働きたい」と希望するケースも出てくることでしょう。そこでここでは、契約社員から正社員に転換するためのステップについて紹介します。

ステップ①企業の制度を確認する

企業によっては契約社員から正社員への登用制度を設けている場合があります。そのため、こういった制度があるか、また制度がある場合はどうすれば正社員になれるのかを事前に確認しておきましょう。人事担当者や上司に直接聞いてみるのもおすすめです。

なお、正社員登用制度を特に設けていない会社であっても、契約社員として高い成果を上げたことで正社員になれた、というケースもあります。

ステップ②業務で成果を出し、アピールする

契約社員であっても、業務に対して高い成果を出すことで、正社員への道が開けることがあります。そのため日頃から仕事に真摯に取り組み、上司や同僚からの信頼を得られるように努めましょう。また自分が成し遂げたこと、仕事で貢献したことを、周囲にアピールすることも大切です。

ステップ③積極的に正社員を目指す意思を伝える

定期的な面談や評価の場などで、人事担当者や上司に「正社員として働きたい」という意思を伝えておきましょう。また、契約更新のタイミングで正社員への希望を表明するのも有効です。

その際は、「正社員として働くことでより会社に貢献できる」ということを伝えたり、仕事に対する意欲的な姿勢を強調するといいでしょう。

ステップ④スキルアップをはかる

契約社員として働く期間中に、自分のスキルを高めることも重要です。社内外の研修や自己学習を通じてスキルアップをはかり、正社員として求められる能力を身につけることが、キャリアアップのためのカギとなります。

まとめ


契約社員として働く際には契約内容をしっかり確認し、給与や福利厚生、残業の有無など、自分に合った条件を見極めるようにしましょう。

また、契約社員から正社員にステップアップしたいという目標がある場合は、そのためにすべきことを着実に実行しましょう。努力や成果が認められて契約社員から正社員になった人は、決して少なくありません。

自分のライフスタイルやキャリアプランにあわせて、納得のいく働き方をしてくださいね。

※参考記事
https://www.r-agent.com/guide/article15418/
https://www.fukuoka-roumu.jp/contract/
https://www.tcpartners.co.jp/blog/blog-3143/

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