ビジネスを通していのちに寄り添う 株式会社With Midwife CEO・助産師 岸畑聖月

ビジネスを通していのちに寄り添う 株式会社With Midwife CEO・助産師 岸畑聖月

体や心の不調はもちろん、妊活や子育てなど、働く女性には悩みがつきものです。そんな悩みに寄り添ってくれるサービス「The CARE」を展開する株式会社With Midwifeの岸畑聖月(きしはた みづき)さんにお話しを伺いました!

【岸畑聖月プロフィール】
年齢:33歳/職業:株式会社With Midwife CEO・助産師/家族構成:独身
X @Mizu12i

topics企業専属の助産師が業務とプライベートをサポート

――岸畑さんのご職業に「助産師」とありますが…。

助産師の資格を持っていまして、臨床で助産師として働きながら、株式会社With Midwifeの経営と、関西エリアの女性起業家支援という三つの仕事をしています。

――現役の助産師さんなんですね! ちなみにどのくらい出勤しているんですか?

最初はフルタイムで働いていましたが、少しずつ減らしていって、この3年くらいは隔週で週末夜勤だけ働いています。

――助産師というのはどのようなお仕事なのでしょう。

助産師は出産の介助と、赤ちゃんのお世話、妊婦さんや褥婦さんの健康管理がメインの仕事になります。助産師の資格を取るためには看護師の資格が必要で、一般的な看護業務、例えば採血や検査の介助ももちろんしますし、産後の支援などもさせていただいています。

――経営をしながら助産師の仕事をするのは大変だと思いますが、どうしてこのような働き方に?

私、助産師の仕事が好きなんです。赤ちゃんももちろんかわいいですし、出産って本当にすごいエネルギーの源。普通に会社経営していても命が生まれる瞬間には出会わないじゃないですか。そこに月に2回立ち会えるということが、私にとっては貴重な体験だと思っているので、ずっと続けています。エネルギーをもらえるんですよね。

――では改めて、株式会社With Midwifeの事業内容を教えてください。

大きくは、看護師・保健師・助産師の三つの資格を持った人材をリスキリングして、病院の外で活用してもらいいのちにまつわる社会課題を解決するためのサービス構築をしています。メインとなるのは「The CARE(ザ・ケア)」というサービスで、健康や子育て・介護などの悩みをもった従業員やその家族が、自社専属の医療者にアプリで簡単に相談できるというものです。担当するのは企業専属かつ、キャリア支援や労務などの企業視点を学んだ医療者で、担当企業の制度などを踏まえてライフイベントとの両立を提案したり、実際に従業員からいただいた声を企業へフィードバックしたりします。

ちなみに保健師は健康維持のサポートを目的とした資格で、地域医療や介護などのアドバイスも可能。これら三つの資格を持った専門家が、体調面や精神面、パートナーシップに関しても相談を受けてくれるのだそうです。

例えば「最近眠れない日が続いている」とか、「今回の月経がつらくて病院に行ったほうがいいのだろうか」とか、ほかにも妊活や子育ての悩みなどを、友達にLINEするような形で相談できます。その上で、有給があとどのくらい残っていて、生理休暇はこうで、というような企業それぞれの制度を理解してアドバイスをしていきます。働く女性や子育て男性にとって、プライベートと業務の両方を相談できるメンターのようなイメージです。

――なるほど、会社の制度を理解した上で健康相談に乗ってくれる。

これまではこういったサービスはなかったんです。健康相談や子育て相談の外部窓口を設けている企業はありますが、コールセンター型のところがほとんど。電話したときに相談した内容には対応してくれますが、それ以上踏み込んではきませんし、後日違うタイミングで電話すると、また一から相談しなければいけなかったり。その点、「The CARE」は企業専属なので継続してフォローすることができます。制度はもちろんですが、社風や会社としての方針や考えも理解した上で、従業員の方が働き続けられるようにサポートすることを大事にしています。

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