ひと癖あるデザインがファッション感度の高い人を中心に注目を集めている、Ameri VINTAGE CEO兼ディレクターを務める黒石奈央子さんにインタビューしました! 黒石さんの働き方、組織作りの考え方も必見です。
【黒石奈央子プロフィール】
年齢:38歳/職業:Ameri VINTAGE CEO兼ディレクター/家族構成:既婚(妊娠中)
insta @blackstone705
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topicsブランドスタートから10周年
――黒石さんがAmeri VINTAGEを始めた経緯を教えてください。
もともとは別のブランドで会社員として4年ほど働いていて、VMD(=ビジュアルマーチャンダイジング)という仕事をしていました。でも23歳で入社したときから、28歳までには次のステップに進みたいということは考えていて。模索している中で、「ヴィンテージショップやらない?」と誘われたのが、Ameri VINTAGEを始めたきっかけです。
――立ち上げることになって、まずはどんなことから始めましたか。
もともとアパレルブランドにいたので、その経験を活かしてコンセプトを作ったり、どんなブランドにしたいかを考えました。最初はヴィンテージショップという前提で作ったので、ニューヨークなど海外に買い付けに行ってヴィンテージアイテムを集めて、それと同時にオリジナルも作っていきました。
――Ameri VINTAGEはどんな特徴をもったブランドなのでしょうか?
「NO RULES FOR FASHION」、つまり、ファッションにルールはないというコンセプトを掲げています。日本の市場は、フェミニン、カジュアル、モードなどブランドによってカテゴリーがわかれていることが多いと思うのですが、どんなテイストの人でも「AMERIに行けば何かある」というブランドです。いろんなカテゴリーが網羅されていて、かつどこかにAMERIっぽさのあるアイテムを提案しています。
――“AMERIっぽさ”はどんなところに意識していますか?
ベーシックの中にちょっとだけ少し他と違う何かがある、1、2点のデザイン要素があるというのがAMERIっぽいデザインのポイントなのかなと思いますね。
――27歳でブランドをスタートして10年が経ちました。続いた要因はどんなところにあると考えますか?
ずっと売上が上がってきたからということももちろんですが、続けてこれたというよりは気付いたら10年が経っていたという感覚に近いですね。
最初にAMERIのヒット商品になったのは、アマンダ柄というお花の柄。その後にバックプリーツトレンチという、フロントから見たら普通だけど後ろがプリーツになっているコートを作って、これらの商品はAMERIのアイコニックなアイテムとなっています。売上としても、これらがきっかけで弾みがつきました。